━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2017.11 vol.60 ━
矯正歯科専門医院からのお便り
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こんにちは。
OPひるま歯科 矯正歯科『ひるまだより』編集部です。
いよいよ今年も残すところあと1ヵ月となりました。
毎年この時期はあちらこちらでイルミネーションが光り、
街を歩くだけでワクワクしてきますね!
立川では立川駅北口サンサンロードでライトアップが
始まっているほか、昭和記念公園でも12月2日から開催されるそうです。
ぜひ立川までお出かけください!
さて、患者さんを対象にしたセミナーのお知らせです。
口腔内の健康を保つことは全身の健康へと繋がります。
口腔内の状態が悪いと、どのような影響が全身に出るのか、
影響が出ないためにどうしたら良いのかをお話しします。
今回は一般歯科のドクターが担当します。
質問時間も設けていますのでお気軽にご参加下さい。
日時:12/13(水)17:00〜18:00
★OPひるま歯科 矯正歯科に通院している、していないに関わらず
どなたでもご参加いただけますので、お気軽にご参加下さい。
★参加費無料、予約制です。お電話でご予約ください。
電話番号:042-526-3376
★その他の日程はこちらでご確認ください。
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★『ひるまだより』はこちらからダウンロードできます。
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■ もくじ
□ スタッフインタビュー4
OPひるま歯科 矯正歯科 歯周病担当 福井秀和
「スウェーデンの医療哲学を通し 人を〈みる〉衛生士を育てたい」
□ スタッフだより
「育児と口腔ケア」
門間 沙耶佳(OPひるま歯科矯正歯科 歯科衛生士)
□ OPひるま歯科 矯正歯科からのお知らせ
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■スタッフインタビュー4
OPひるま歯科 矯正歯科 歯周病担当 福井秀和
「スウェーデンの医療哲学を通し 人を〈みる〉衛生士を育てたい」
◎インタビューをダイジェスト版でお届けします。
全文はホームページでご覧ください。
https://www.hiruma.or.jp/clinic/staffinterview04
◆歯周病という病気について教えてください。
●歯周病とは、バイオフィルムという歯に着いた細菌の塊が歯周組織の破壊を引
き起こす疾患です。歯周病には、歯肉炎と歯周炎があります。簡単に言うと、バ
イオフィルムが歯と歯茎の間に蓄積して炎症を起こし、それが歯茎だけにとどま
っていると歯肉炎、歯を支える骨、歯槽骨まで炎症が広がってくると歯周炎とな
ります。これらを合わせて歯周病と言います。歯周炎になってしまうと、骨が溶
け、歯を支えることができなくてグラグラになり、やがて抜けてしまいます。そ
れが歯周病の恐ろしいところですね。軽度の歯肉炎の段階で発見できれば進行を
ストップさせて健康な状態に戻せる可能性があります。しかし、歯周炎まで進ん
でしまうと、炎症のない状態には戻せますが、溶けた骨は再生しないので元の健
康な状態には戻らないのです。
◆どのような治療をしますか。
●歯と歯茎の間を歯周ポケットと言いますが、そこにバイオフィルムが蓄積され
ていないか、さらに歯槽骨の状態について検査をします。検査は先端に目盛りの
ついている器具を使い、歯周ポケットの深さを調べます。歯周ポケットの深さ
は、通常は2~3ミリですが、炎症が増してくると歯茎が腫れてポケットは深く
なります。
歯周ポケットのなかにバイオフィルムの蓄積が確認された場合は、徹底的に除去
します。どうしても除去が難しいときは、歯周外科で歯茎を開く手術をすること
もあります。
◆予防はできますか。
●正しい歯みがきを継続するということですね。それから、定期的に歯科医院に
通ってメインテナンスを受けることも大事です。メインテナンスは、お口の中を
きれいにしてもらうだけではなく、日頃やっているお家でのケアがきちんとでき
ているかを確認する場ととらえてほしいと思います。きちんと歯みがきができて
いれば歯周病は予防できます。自分の体を守るために自分自身でケアしてほしい
ですね。
◆スウェーデン王立イエテボリ大学大学院の歯周病専門医過程を卒業されていま
すが、どのようなことを学ばれましたか。
●スウェーデンは歯周病治療や予防治療の先進国で、イエテボリ大学の歯周病科
は世界でもっとも優れた教室です。そこでの教えは、治療計画を立てるにも実際
に施術をするときにも、常に理論的な裏づけが必要であること。自分の経験に基
づいて治療をするのではなく、根拠となる文献に基づいた判断、治療をすること
の大切さを学びました。決して患者さんにとって実験的になってはいけないので
す。「何に基づいて」「何のために」を大切にしたスウェーデンの医療哲学を大
事にしたいと考えています。
それと同時に、患者さんの考えや価値観も大切にしなければならない。例えば治
療の到達度について、患者さんはそこまでは望んでいないということもありま
す。正しいからやりましょうというのは、こちらの価値観の押しつけです。原理
原則を知ったうえで、患者さんの考えを聞き、そのなかで必要な治療を一緒に考
えていかなければならないと思っています。
◆OPひるま歯科 矯正歯科以外の勤務や活動について教えてください。
●月の多くを長野県下諏訪郡のさつき歯科で勤務しています。さつき歯科の小口
道生院長と晝間院長が懇意にされていて、晝間先生が歯を守りたいと本気で考え
ていることに共感したということもあり、OPひるま歯科 矯正歯科で月に1回
勤務することになりました。
他に、歯科衛生士を対象に全国で研修を行っています。歯周治療においては、衛
生士の役割は非常に大きなものです。研修では、ただ歯石を取る指導だけではな
く、生物学的な背景から病気の状態をみることや、検査を理解することの大切さ
などを教えています。見る、観る、視る、看る、診るなどたくさんの「みる」が
ありますが、どれも大事な「みる」です。たくさんの「みる」を患者さんの状
態、治療の進捗に応じて提供できる、ヒトではなく人を「みる」衛生士を育みた
いと思っています。
スウェーデンの医療哲学を通して、よりたくさんの患者さんを救える衛生士、歯
科医師が増えるよう今後も尽力していきたいと思います。
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スタッフ だより
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スタッフだよりはOPひるま歯科 矯正歯科のスタッフが交替で担当します
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「育児と口腔ケア」
門間 沙耶佳(OPひるま歯科矯正歯科 歯科衛生士)
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理想と現実
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私は以前から、小さなお子さんをおもちのお母さんに仕上げ磨きのポイントをお
伝えしたり、出産を終えた患者さんに「一日一回は時間をかけて歯磨きをしまし
ょう」とお話してきました。その時は患者さんの口腔内を良くしたい一心でした
が、実際に自分が出産育児をしてみると「子どもがとにかく仕上げ磨きを嫌が
る」「自分のケアをする時間がなかなかとれない」など、うまくいかない事がた
くさんあることを実感しました。
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メインテナンスで安心感
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子どもにむし歯を作りたくないという気持ちが強く、がんばってケアしているの
ですが、実際は口腔ケアの専門家でありながら「この方法でいいのかな?」と不
安になることもあります。そんなときにメインテナンスを受けて、康明先生や衛
生士さんにチェックをしてもらい、歯磨きの悩みを相談すると、単にむし歯がな
いことのチェック以上の安心感と心強さを感じることができました。
「子どもの歯を守りたい」、この思いはどのお母さんもご家族も同じだと思いま
す。不安を1人で抱え込まずに誰かに相談できるという点でも、小さい頃からの
メインテナンスの受診はおすすめです!
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子どものためにできること
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むし歯リスクの少ない口腔内を作るためには、まずは両親や家族(特に同居して
いる方)が自身のむし歯のリスクを把握し、メインテナンスを受診して口腔内環
境を整えること。むし歯は感染症なので、感染源であるむし歯の原因菌をいかに
子どもへ移さないようにするか、生活の中で意識することが大切です。
しかし私の現実はというと、毎日バタバタ過ごしていて、自分の口腔ケアに時間
をかける事がなかなかできません。メインテナンスを受診すると…口腔内環境は
悪化していました。やはりホームケアは継続が大切です(泣)。衛生士さんか
ら、家で時間がとれないなら仕事の昼休みにしっかりケアするとよい、とアドバ
イスを受けました。定期的にメインテナンスを受診すると、客観的に現状を把握
することができ、モチベーションの維持や向上に繋がります。みなさんも日々の
生活の中で時々立ち止まって自分を大切にする時間をつくり健康維持に繋げてい
ただければと思います。
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子育て中に参考になった書籍
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初めての子育てで不安を感じる中、とても興味深く、面白い本を見つけたのでご
紹介します。
『0歳からの口腔育成』
一般的な育児書ではなかなか注目されることの少ない口腔環境にポイントをしぼ
り、0歳から思春期までの成長過程での口腔内の変化や、口腔内と身体の成長の
関わり、健康な口腔内を作るために注意すべきことなどが、わかりやすく説明さ
れています。イラストも多く、文章もやさしいのでとても読みやすい本です。
『0〜3歳 歯と体の発達に合わせた 赤ちゃんと幼児のごはん』
口腔の成長に合わせた離乳食の進め方を教えてくれます。食べている時の唇の動
かし方の注目点などが載っていて、とても参考になりました。歯の生える時期に
は個人差が大きいので「○ヶ月になったからこの形態で食べさせよう」というだ
けではなかなか食べてくれない場合があります。離乳食がうまく進まず悩んでい
るお母さんは、月齢だけでなく歯の生えるスピードに合わせた形態にしてみるの
もひとつの方法かもしれません。
▼お知らせ▼
第2子を授かり今年いっぱいで産休に入ります。再来年4月に復帰予定ですので、
その節はまたよろしくお願いします。(門間)
◎門間 沙耶佳(OPひるま歯科矯正歯科 歯科衛生士)
山梨県生まれ東京育ち。
学生のころから医療系の仕事に興味があり、歯科衛生士の道を選びました。OP
ひるま歯科 矯正歯科で衛生士として働き始めて7年目を迎えます。
今回は、昨年出産した新米ママである私の仕事と育児の狭間での奮闘記(笑)を
お伝えしました。
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■ OPひるま歯科 矯正歯科からのお知らせ
◆患者さん向けセミナー開催◆
12/13(水)17:00〜18:00
★OPひるま歯科 矯正歯科に通院している、していないに関わらず
どなたでもご参加いただけますので、お気軽にご参加下さい。
★参加費無料です。
★予約制です。お電話でご予約ください。
電話番号:042-526-3376
★その他の日程はこちらでご確認ください。
https://www.hiruma.or.jp/archives/3355
◆初診のご予約はお電話で◆
フリーダイヤル:0120-923-754
◆ホームページをご覧ください◆
キャンセルによる予約の空き状況を当院ホームページとTwitterでお知らせ
しています。
twitter:http://twitter.com/#!/hirumac
ホームページ:https://www.hiruma.or.jp/
◆あなたの矯正治療体験を聞かせてください◆
OPひるま歯科 矯正歯科で治療中または治療を終了された方で取材に
ご協力いただける方を募集しています。
● 取材は30分〜40分程度、OPひるま歯科 矯正歯科で行います。
● 取材内容:矯正治療を始めた理由、OPひるま歯科 矯正歯科を選んだ理由、
矯正治療中、大変だったことなどなど。ひるま先生の面白エピソードなど
お持ちの方は大歓迎!!『ひるまだより』編集部が取材させていただきます。
● 掲載媒体:OPひるま歯科 矯正歯科ニュースレター『ひるまだより』・
OPひるま歯科 矯正歯科ホームページ
● 掲載内容:インタビュー記事、担当医師による症例解説・写真(治療風景
・スタッフとの記念写真・症例写真など)
ご協力いただける方は、お電話かメールでお知らせください。
ご協力よろしくお願いします。
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■ 編集後記
「ひるまだより」78号では、歯周病治療を担当されている福井秀和先生のイン
タビューを掲載しました。
福井先生はスウェーデンのイエテボリ大学でで治療法などのほか、「何に基づい
て」「何のために」を大切にしたスウェーデンの医療哲学を学び、現在では日本
各地で歯科衛生士さんに研修を行っておられます。志ある歯科衛生士の育成に尽
力されている福井先生、とてもやさしくお話ししてくださいました。
ぜひホームページで全文を読んでみてください。
【OPひるま歯科 矯正歯科ホームページ】
https://www.hiruma.or.jp/
福井秀和先生のインタビューはこちらでご覧いただけます。
https://www.hiruma.or.jp/clinic/staffinterview04
『ひるまだより』はこちらからダウンロードできます。
https://www.hiruma.or.jp/clinic/newsletter
『矯正歯科専門医院からのお便り』次号は2018年1月末ごろ配信いたします。
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◎ ひるまだより とは
OPひるま歯科 矯正歯科で、隔月で発行しているニュースレターです。
下記アドレスからダウンロードできます。
https://www.hiruma.or.jp/clinic/newsletter
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Copyright Hiruma Orthodontic Office
Presented by オーダーメイドの予防歯科・矯正歯科
《OPひるま歯科 矯正歯科》
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新住所:東京都立川市曙町1-36-1
曙第3ビル2階
電話番号:042-526-3376
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