OPひるま歯科 矯正歯科 質問コーナー

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■3651 / 親投稿)  ワイヤーが一部外れました
□投稿者/ Chatmom -(2009/11/21(Sat) 17:19:13)
    前回デーモンシステムの件で相談させていただきました。
    さて、このデーモンシステムのブラケットを下の歯のみに付けて一ヵ月半になりますが、食べ物が引っかかって指でいじっていたところ、一番奥の歯からワイヤーが外れてしまったようです。
    幸いワイヤーの先端で口を切ったりするようなことはなく、指で戻しておいたら何とか元の位置に収まっているようなのですが、すぐに担当医に連絡すべきでしょうか?
    前回の調整から約2週間半経って、痛みもなくなったところだったのですが、来週は友人の家での夕食会にも呼ばれているため、その直前にワイヤーを調節すると痛くて食事が楽しめなくなりそうで不安です。
    次回の予約までは10日ほどあります。
引用返信

▽[全レス2件(ResNo.1-2 表示)]
■3652 / ResNo.1)  Re[1]: ワイヤーが一部外れました
□投稿者/ 晝間康明@ひるま矯正歯科 -(2009/11/22(Sun) 11:33:10)
http://www.hiruma.or.jp/
    こんにちは.晝間康明@ひるま矯正歯科です.

    早速ですが質問にお答えします.

    治療開始直後のワイヤーはかなり細くてたわみやすいワイヤーをセットします.さらに患者さんは初めての事なので装置を触ったり,強く力をかけ過ぎたりして外れてしまう事は良くあります.

    外れてしまったワイヤーが正確にチューブの中に戻されているのであれば,そのまま予約通りに来院されても問題ありません.

    しかし,患者さんの中にはワイヤーをチューブに戻したつもりでも戻せていない方がいらっしゃいます.ワイヤーがチューブの中に戻っていない場合は,歯を動かす力が働いておらず歯が動きませんので担当医に直してもらう必要があります.

    御心配であれば,医院に連絡し電話で指示を仰ぐか実際に診察してもらう方が良いでしょう.

    取り急ぎ回答とさせて頂きます.
引用返信
■3653 / ResNo.2)  Re[2]: ワイヤーが一部外れました
□投稿者/ Chatmom -(2009/11/23(Mon) 01:23:24)
    早速のご回答ありがとうございます。

    > ワイヤーがチューブの中に戻っていない場合は,歯を動かす力が働いておらず歯が動きませんので担当医に直してもらう必要があります.

    この部分が一番心配でした。
    もしかしたら、せっかく動いた歯が元に戻ってしまうのではないかと懸念しておりました。
    すぐに担当医にご連絡いたします。

    どうもありがとうございました。
解決済み!
引用返信

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■3640 / 親投稿)  下顎前歯横方向異常傾斜の質問
□投稿者/ 井上 -(2009/11/07(Sat) 16:31:50)
    下顎前歯横方向異常傾斜の質問

    晝間先生
    貴質問コーナーにて下記の質問をいたします。よろしくお願いします。

    他医院で行なっていた矯正治療が長期にわたって終了しないのでレントゲン
    写真を取り寄せたところ治療前はほぼ垂直であった前歯群が非対称で右犬歯
    の方が左犬歯に比べて傾きが大きく、後退し、右2、右1、左1までもが右側
    に傾斜していたことがわかりました。
    (電子メールにて矯正装置装着前、及び、装着約4年半後のレントゲン写真を
    送付しますのでその映像参照ください。)
    その後も矯正装置が長期間にわたって外せない状態になりました。

    前歯は前方から見た場合に歯根のほぼ上に歯冠が来るのが自然の歯並びだと
    考えますが、レントゲン写真では右2の歯根には右2の歯冠の端さえ来て
    おらず、右2の歯根の真上には右1の歯冠が来ており、右1の歯根の上に
    左1の歯冠が来ています。

    1)まともな矯正を逸脱した状態と考えますが先生の見解をお聞かせ下さい。
    (この傾斜状態をいつまで保っても直せないのではないでしょうか?)

    2)このままの状態で毎回食事等をし続けていれば歯根は劣化するのでは
    ないかと考えますが先生の見解をお伝えください。

    尚、矯正治療開始の際に4カ月の間に医師は下記理由により次の8本の歯を
    抜歯しています。

    a) 純粋に矯正治療のため抜歯したもの小臼歯4本:
     上顎左上4番、上顎右上4番、下顎左下5番、下顎右下4番(下顎非対称抜歯)

    b) 歯根崩落、クラウン適合不良、歯槽骨不良のため抜歯したもの大臼歯4本:
      上顎左上6番、上顎右上6番、下顎左下6番、下顎右下6番 

    何卒宜しくコメントのほどお願い申し上げます。

    敬具



引用返信

▽[全レス9件(ResNo.5-9 表示)]
■3646 / ResNo.5)  Re[5]: 下顎前歯横方向異常傾斜の質問
□投稿者/ 晝間康明@ひるま矯正歯科 -(2009/11/11(Wed) 19:14:21)
http://www.hiruma.or.jp/
    こんにちは,晝間康明@ひるま矯正歯科です.
    回答に対する当院の立場を御理解頂きありがとうございます.
    また,お急ぎの所,返信が遅れてしまい申し訳ありません.

    では,一般的な見解である事を前提に回答致します.

    質問1
    回答:御指摘の通り,歯の移動の原則は歯体移動です.歯体移動が出来れば傾斜移動を行なう事は簡単ですが,傾斜移動しか出来ないと歯体移動が出来ないからです.これはかつての矯正治療が傾斜移動しか出来ず歯軸のコントロールが不十分で歯が傾斜し,咬合平面が歪み咬合が不安定になった症例があったからです.

    質問2
    回答:となりの前歯の歯根と重なるくらいの傾斜と言う事でしょうか?いただいパノラマX線写真ではそこまでの傾斜と思えませんでしたが,となりの前歯の歯根と重なるくらいの傾斜させた症例は経験した事がありません.また,そこまで傾斜させなければならない治療方針は,無理のある治療方針と言えそうです.

    質問3
    回答:上顎に対して下顎が偏位している(横にズレている)場合はわざと歯を傾斜させて仕上げる事があります.また,抜歯部位を非対称にすると歯軸は非対称になりやすいのでより傾斜移動に対する配慮が必要になります.

    質問4
    回答:矯正治療により歯並びが綺麗に並んだ事で清掃性は高くなるので,初診の時より清掃性が低くなるとは言えないと思います.しかし,歯軸が傾斜せずに綺麗に並んだ歯列に比べると清掃性は低くなり,歯周病のコントロールは難しいと予想します.

    質問5
    回答:裏側矯正では,装置とワイヤーが直視できない状態でコントロールしなければなりません.また,手や器具が入り辛いためワイヤーとブラケットの結紮が緩くなりやすく,さらにスロットサイズに対してフルサイズのワイヤーを装着できない,ブラケットブラケットの距離が近接するので太いワイヤーを装着できず細いワイヤーでコントロールするので傾斜移動になりやくすくなります.舌側矯正の治療で精密度が低下するのはこの様な特徴があるからです.

    質問6
    回答:米国で非抜歯矯正が主流とは聞いておりません.また,日本人は欧米人に比べて前歯の唇側傾斜が強く,叢生(歯の乱ぐい)が強い事は様々な研究で報告されているので,日本人の矯正治療において抜歯による矯正治療が多いと言う事は,矯正歯科医の間でコンセンサスが得られているものと考えます.抜歯の順序に関しては,症例によってそれぞれでしょう.症例によっては,最初から8本抜く場合もあると思いますが,当院では8本の抜歯が必要な症例でもまずは小臼歯の抜歯をして患者さんに矯正治療に慣れてもらってから予定の抜歯を追加するようにしています,しかし,そうしなければならないとは思っておりませんので,患者さんと歯科医師の間で相談して決める事でしょう.

    質問7
    回答:歯と歯の間にスペースが無くなってしまって治療方針変更が必要になった場合の一般的な対応方法を記載します.

    1.スペースを確保するために大臼歯の遠心移動を行なう
    一般的にスペースが無くなってしまい方針が変更になる原因はアンカーロス(歯の移動時に固定源が喪失する)による大臼歯の近心移動によるものが多いため,再度大臼歯を元の位置に戻す(遠心に移動)してスペースを確保します.しかし,歯は生理的に近心に移動するので遠心移動は困難な場合が多く,ヘッドギア,インプラントアンカー,顎間ゴムと言った固定源を確保する付加的な装置が必要となる場合が多くなります.

    2.大臼歯の移動をするスペースがない場合
    1)追加の抜歯をする:
    スペースがない場合は追加の抜歯をしてスペースを確保する場合があります.しかしこの様な治療方針の変更は抜歯か非抜歯かで苦慮し,非抜歯で治療した症例を抜歯症例に切り替える場合によく用いる考え方です.本症例では,既に8本抜歯している状態ですので安易に追加の抜歯を選択する事はできない状況でしょう.
    2)外科手術による顎の移動:
    抜歯も出来ず,歯の移動するスペースがない場合は外科手術による顎の移動を行ない,上下顎の位置関係を変えて咬合状態を改善します(外科矯正).一般的には,初診時から外科矯正を行なえば保険の適応となりますが,同じ病院で治療方針が外科矯正へ変更ととなると混合診療となる恐れがありますので保険がで起用されない可能性がありますので費用について充分理解されてから方針を変更する必要があります.外科矯正では,顎の移動に伴い顔貌の変化が伴う事から顔貌を変化させたくないもしく変化させない方が良い症例では該当しない場合もあります.

    以上,参考になれば幸いです.



引用返信
■3647 / ResNo.6)  Re[6]: 下顎前歯横方向異常傾斜の質問
□投稿者/ 井上 -(2009/11/13(Fri) 23:32:08)
    晝間先生
    丁寧なご説明ありがとうございます。
    一般的な見解であっても専門的な指摘をいただき大変感謝しています。

    確認のため下記の点を質問します。

    質問1: レントゲン写真のように歯と歯の間にスペースが無くなってしまい、
    依然、前歯が傾斜している場合は、このままの状態でワイヤ微調整
    を続けていても根本的な解決は望めないため、大臼歯の遠心移動を
    行うか、既に8本抜歯を行っているため外科手術をしないと本来的
    な対策は困難と考えて良いでしょうか?

    質問2: 治療にあたった医師からは動的期間に約10年要したと説明が
    ありましたが8本抜歯の場合どれくらいで動的期間が終了する
    のが一般的でしょうか?

    質問3: 前歯は前歯から見た場合、「V」字形をしていて、歯根が歯冠の
    両端の中間域にありますが、矯正により意図的に歯根が歯冠の
    片方の端よりはみ出す形、(「レ」の文字か、それよりさらに
    斜めにしたような形)に配置することはあるのでしょうか?
    (レントゲン拡大参照願います。)

    いつも専門的で良心的な御説明感謝しています。
    何卒宜しくお願い申し上げます。

    敬具



引用返信
■3648 / ResNo.7)  Re[6]: 下顎前歯横方向異常傾斜の質問
□投稿者/ 晝間康明@ひるま矯正歯科 -(2009/11/14(Sat) 12:05:07)
http://www.hiruma.or.jp
    こんにちは、晝間康明@ひるま矯正歯科です.

    追加のご質問にお答えします.

    質問J
    回答:実際の口腔内を拝見した訳ではないので何とも言えませんが,上下歯列のズレが大きい場合は大臼歯の遠心移動や外科手術が必要になるかもしれません.ズレが小さい場合は、歯に接着するブラケットのポジションを変え,ワイヤーをフルサイズ(ブラケットスロットと同じサイズのワイヤー)でトルクまでしっかりとコントロールることで対応できる場合もあります.

    質問2
    回答:通常の小臼歯を4本抜歯する症例の治療期間は2年間から2年6ヶ月ですが、治療開始時年齢が高ければより治療期間がより長くなる可能性があります.そしてこの期間に加えて、上下顎の第1大臼歯を抜歯した場合はJ〜3年間ぐらい治療期間が長くなると思いますが、上下顎第1大臼歯を抜歯症例がそもそも少なく正確に集計した訳ではありません.また,裏側矯正は通常の矯正治療より歯の動きが悪い場合が多く,治療期間はより長くなります.従って通常の表側矯正治療であれば、動的治療期間は長くても5〜6年が妥当かと思います.本症例では,表側矯正でも期間のかかる治療を裏側矯正で行ったことでより期間がかかってしまったのではないかと感じます.

    質問3 前歯は前歯から見た場合、「V」字形をしていて、歯根が歯冠の
    > 両端の中間域にありますが、矯正により意図的に歯根が歯冠の
    > 片方の端よりはみ出す形、(「レ」の文字か、それよりさらに
    > 斜めにしたような形)に配置することはあるのでしょうか?
    > (レントゲン拡大参照願います。)
    回答:前歯とは専門的に上下顎の犬歯から犬歯を呼びますが,どの前歯についてのご質問でしょうか?レントゲンを見て傾斜の強いものは下顎の中切歯が右側に傾斜している様に感じます.上顎の中切歯歯根間にはV字型の隙はありますが解剖学的な歯冠形態によるものと感じます.
     矯正治療では基本的に、歯根と歯根はできるだけ平行に並べます。これは、歯と歯が近接すると歯と歯の間の歯槽骨がなくなってしまったり、歯周病が発生すると隣接する歯にも影響を与えると考えられているからです.しかし、実際の臨床では歯根が湾曲してたり,x線写真の写り方によっては傾斜していなくても傾斜しているように見えてしまう場合もあるので,正確に判断するには多角的に観察する必要があります.

    以上,参考になれば幸いです.

引用返信
■3649 / ResNo.8)  Re[7]: 下顎前歯横方向異常傾斜の質問
□投稿者/ 井上 -(2009/11/15(Sun) 21:10:41)
    晝間先生
    いつもわかりやすい説明ありがとうございます。
    確認のため下記の質問をします。

    質問1: 第1大臼歯の抜歯例が少ない理由は何故でしょうか?

    質問2: 歯の状態の写真を送付させていただきます。
    右1と右2のワイヤの長さが、右2と右3のワイヤの長さの
    二分の一以下ですが,このような状態を維持して右2の歯の
    垂直性は保たれるのでしょうか?

    ご見解宜しくお願いいたします。
    敬具
    井上


引用返信
■3650 / ResNo.9)  Re[8]: 下顎前歯横方向異常傾斜の質問
□投稿者/ 晝間康明@ひるま矯正歯科 -(2009/11/16(Mon) 09:00:44)
http://www.hiruma.or.jp/
    こんにちは.晝間康明@ひるま矯正歯科です.
    下顎の口腔内写真をお送り頂きありがとうございます.
    写真を拝見致しましたので,回答させて頂きます.

    > 質問1: 第1大臼歯の抜歯例が少ない理由は何故でしょうか?
     回答: 大臼歯は,噛む力を最も負担する歯であり,中でも第1大臼歯は歯冠が大きく,歯根も長く負担する割合が大きいため咬合の鍵となる歯です.したがって,矯正治療で大臼歯の抜歯が必要となった場合でも,第1大臼歯の抜歯はできるだけ避けます.しかし,本症例のようにう蝕が進行していて長期的な予後が望めない場合は,第1大臼歯の抜歯もやむを得ないと考えます.

    > 質問2: 歯の状態の写真を送付させていただきます。
    > 右1と右2のワイヤの長さが、右2と右3のワイヤの長さの
    > 二分の一以下ですが,このような状態を維持して右2の歯の
    > 垂直性は保たれるのでしょうか?
     回答:写真を拝見させていただくと,下顎右側2番1番が近接し捻転しています.このために同側3番と2番のブラケット間のワイヤーの長さに比べて2番と1番の方が短くなっています.これは,下顎前歯部に歯を並べるためのスペースが不足している事が原因ですので,下顎前歯を唇側に傾斜させる,大臼歯を遠心に移動させる,犬歯間幅径を拡げる(頬側に拡げる),歯を削り歯を小さくするなどの方法で不足しているスペースを確保する対応が必要でしょう.しかし,これらの対応をした事で上顎歯列ときちんと咬合が出来なくなる可能性があるため,下顎の対応方法に合わせて上顎歯列にも対応が必要となる可能性がありますが,上下顎骨の位置関係が不明であるため何とも言えません.また,上下顎歯列を対応させたくても骨格的な問題や歯周組織の問題により対応できない場合もありえます.正確な対応は,きちんとした矯正歯科的な検査や分析が必要な事を御理解下さい.

    以上,参考になれば幸いです.
引用返信

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■3637 / 親投稿)  矯正歯科について
□投稿者/ 小山忠亮 -(2009/11/05(Thu) 14:58:15)
    はじめまして、矯正歯科について質問があります。
    自分は噛み合わせが悪く、矯正して直したいと思っているのですが、実は2本、歯を欠損していてインプラント等で修繕しなければならない状態です。
    そこで質問なのですが、矯正歯科ではインプラントや虫歯の治療は実施しているのでしょうか?それとも歯の修繕をしてから、診察を受けたほうがいいのでしょうか?
    お忙しいところ申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
引用返信

▽[全レス3件(ResNo.1-3 表示)]
■3638 / ResNo.1)  Re[1]: 矯正歯科について
□投稿者/ 晝間康明@ひるま矯正歯科 -(2009/11/05(Thu) 22:24:31)
http://www.hiruma.or.jp/
    こんにちは,晝間康明@ひるま矯正歯科です.
    インプラント治療は必要な器具や技術の専門性が高いため,矯正歯科医院でインプラントを行なう医院は少ないと思います.当院でも,インプラントが必要な症例では専門の歯科医院(口腔外科など)に依頼をします.

    虫歯の治療を行なう矯正歯科医院は少ないものの行なっている医院もあります.
    当院でも2004年までは,矯正歯科治療のみ行なっておりましたが,成人の矯正治療患者さんが増加し,この様な患者さんには必ず虫歯や歯周病の問題を改善しながら矯正治療を行なわなければならないため,矯正治療と平行して虫歯や歯周病の治療と予防も行なっています.

    インプラントや虫歯の治療は矯正治療計画をきちんと立ててからとなります
    例えば,質問者さんの様に歯を失ってしまいすき間ができてしまった方が矯正治療を行なう場合,歯の移動でそのすき間を閉じる事ができるからです.もし,矯正治療ですき間を閉じる事が出来るのであればインプラントを打たなくて済みます.一方,矯正治療中にインプラントを埋入する事でインプラントを固定源とする事も出来ます.

    したがいまして,まずは矯正歯科を受診し検査される事を御勧めします.

    とり急ぎ回答とさせて頂きますが,御不明な点があればお気軽にお尋ね下さい.
引用返信
■3639 / ResNo.2)  Re[2]: 矯正歯科について
□投稿者/ 小山 -(2009/11/06(Fri) 04:09:00)
    早速のご回答ありがとうございます。

    では再度お尋ねしたいのですが、診察を実施してインプラント等の必要が生じた場合は、先生がカルテ等を違う歯科医院の先生に渡して、そこでインプラント等を実施するということなのでしょうか?インプラントは骨に定着させて安定するまでに数か月掛かるかと思いますが、その間は矯正治療はお休みということになるのでしょうか?


    自分は素人判断ではありますが、おそらくインプラントをしなければならないと思っており、金額的にも精神的にも非常に辛い為、慎重になっております。
    申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
引用返信
■3642 / ResNo.3)  Re[3]: 矯正歯科について
□投稿者/ 晝間康明@ひるま矯正歯科 -(2009/11/07(Sat) 18:47:49)
http://www.hiruma.or.jp/
    返信が遅れて申し訳ありません.

    > では再度お尋ねしたいのですが、診察を実施してインプラント等の必要が生じた場合は、先生がカルテ等を違う歯科医院の先生に渡して、そこでインプラント等を実施するということなのでしょうか?インプラントは骨に定着させて安定するまでに数か月掛かるかと思いますが、その間は矯正治療はお休みということになるのでしょうか?

    一般的には,矯正歯科医が治療計画を立て,依頼書やお口の模型などでいつどこにインプラントを埋入すると指示します.また,依頼書などで伝えきれない場合は,担当医に電話や直接会って相談して詳細な方針を決定しますので,患者さんが心配する必要は無いと思います.

    インプラントが安定するまでの期間は,治療計画に組み込まれるはずですので矯正治療を休まずに効率良く治療を進める事が可能でしょう.

    インプラントや矯正は高額で何度も経験するものでは無いため,心配される事は仕方のない事です.
    主治医は患者さんの心配を解消する役目も担っておりますので.主治医が決まった後は遠慮なく色々な質問をされると良いでしょう.
    一方で,初診の段階から質問にあまり答えてくれないような歯科医師であれば治療開始後のトラブルの元となりますので他の主治医を探す事をお勧めします.

    良い主治医に巡り合える事を陰ながら祈念致しております.
引用返信

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■3634 / 親投稿)  デーモンシステム
□投稿者/ Chatmom -(2009/11/01(Sun) 04:56:02)
    2009/11/01(Sun) 13:18:39 編集(投稿者)

    こんにちは。
    最近アメリカで、30代後半になって矯正を始めました。
    診断は、下の歯間の隙間及び上の歯のオーバーバイトとオーバージェット。
    下側には、二本の前歯の間に大きな隙間があるため、10年以上前に小さな義歯をブリッジで取り付けていましたが、今回はこれを外して矯正により隙間を詰めるようにしています。
    使用しているブラケットはデーモンシステムで、今のところまず下側にだけブラケットをつけています。
    下側の動きを見て上側の矯正方針を決めるようです。

    調べてみたところ、デーモンシステムによる矯正は殆ど抜歯の必要がなく、その代わりブラケットによる自然な力で弧を広げてスペースを作る…とのことですが、叢生や八重歯の場合にこの技術が使えるのには納得なのですが、私のように上側はオーバーバイトで、逆に下側は隙っ歯で、下の歯間を詰めると上下の大きさが大きく異なってしまうような場合もやはり抜歯しないのでしょうか?

    また、弧を広げることで、顔が横に大きくなったりはしないのでしょうか?

    実は、私は子供の頃から顔が横に広く、エラ張り気味で、顔だけ見ると太って見えるのが悩みで、顔の輪郭を隠すようなヘアスタイルばかりしています。
    人によっては顔だけ見て太っていると思う人もいれば、逆に体が細いだけに太った顔の輪郭を意外に思う人もいるようで、子供の頃はこれが原因でからかわれたり、また大人になっても、「体は細いのにずいぶん顔が丸いんだねえ」と驚かれたり、逆に「絶対体重50Kgはあるでしょ」などと言われたりで、かなり悩んできました。
    ですから、これ以上顔が横に大きくなるようなことがあっては困るので、顔幅が広くなるくらいなら抜歯した方がいいのですが、このような要望は担当医に伝えても構わないのでしょうか?
    また、矯正により、顔をほっそりさせることは可能ですか?
引用返信

▽[全レス2件(ResNo.1-2 表示)]
■3635 / ResNo.1)  Re[1]: デーモンシステム
□投稿者/ 晝間康明@ひるま矯正歯科 -(2009/11/02(Mon) 08:51:30)
http://www.hiruma.or.jp/
    こんにちは,早速御質問に答えさせて頂きますが,まずはページ右上の検索をクリックし「デーモンシステム」で検索してみて下さい.デーモンシステムに関して回答したものがいくつか現われます.最も古い質問で2006年のものになると思いますが,デーモンシステムに対して当院の考えは現在も変わっていません.
    念のため,検索結果のアドレスを記載しますが正常に表示されない可能性がありますので,その際は御自身で検索してみて下さい.
    http://www.hiruma.or.jp/cgi-bin/treebbs/srch.cgi?no=0&word=%83f%81%5B%83%82%83%93%83V%83X%83e%83%80&andor=and&logs=.%2Fcbbs.dat&PAGE=20

    過去の回答にもありますが,デーモンシステムとはブラケットのワイヤーを通す部分(スロット)をワイヤーのサイズより大きくしてスカスカにしたものです.そして,本来はワイヤーとスロットをしっかりと結びつけるタイイングをする事でワイヤーの力を歯に正確に伝え精密に動かすのですが,タイイングは手間がかかるのでセルフライゲーションなるクリップのようなものでワイヤーを装着し治療時間を短縮しようとしたものです.
    *タイイングについて→ http://www.hiruma.or.jp/html/documentary/05.htm

    ワイヤーがスカスカな分だけ歯は傾斜しやすく,歯を傾斜させて拡大させるには好都合であるため一部の先生が「拡大に向いている,非抜歯に向いている」と喧伝しているようです.しかし,タイイングを緩めれば同じ効果を期待できるのでデーモンシステムに限った効果ではありません.個人的には「嘘ではないものの,大げさで紛らわしい伝え方」と感じています.

    また,抜歯をするかしないかは患者さんの骨格や咬合状態によって診断するものであり,デーモンシステムを使ったから非抜歯になると言う事はまずありません.特に質問者さんの様な「オーバージェットが大きい症例(前歯が前方に突出している症例)で下顎にはすき間がある」症例において非抜歯で矯正治療を行なえば,上顎前歯を後退させる事はまず不可能で,非抜歯で治療をした場合にはより前歯が前方に突出し,口唇が突出したお猿さんの様な口元になったり,上下の歯のズレはより大きくなり前歯でものが噛めない状態になってしまいます.したがって,上顎は抜歯による治療方針が妥当だと思われます.

    また,正貌における顔の幅は解剖学的に頬骨や顎角部(エラ)の影響が大きく現われます.したがって,もし矯正治療により歯列弓(弧)を拡げたとしても顔が大きくなったりする事は無い(正貌において小さくもなならない)と考えます.正貌における顔の横幅を小さくしたい場合は,矯正治療ではなく顎角部の骨を削ったり顎角部に付着する筋肉を薄くする美容外科的な手術が必要になりますが,日本でも保険適応されない高額な手術となるので,アメリカではさらに高額になるものと思われます.また,私はその様な症例を経験した事が無く,治療の効果がどのくらいあるかもよく分かりません.

    取り急ぎ回答とさせて頂きますが御不明な点があればお気軽にお尋ね下さい

引用返信
■3636 / ResNo.2)  Re[2]: デーモンシステム
□投稿者/ Chatmom -(2009/11/02(Mon) 14:39:46)
    2009/11/03(Tue) 11:11:43 編集(投稿者)

    早速のご回答ありがとうございます。
    デーモンシステムは、宣伝されているほどメリットの大きなものでもないのですね。
    しかし、他のブラケットを使ったことがないので比べようがないのですが、痛みも数日でなくなり、歯がスムースに動いているようで、今のところ好調です。

    歯列弓を広げても顔の幅は変わらないとのことで、安心しました。
    実は、昨年歯列矯正を受けた同僚が、「顔幅が広くなったような気がする」と言っていたので、私の顔幅も広くなってしまったらどうしよう…と思っていたのですが…。
    ただ、私の場合正面から見た横幅が変わらなくても、オーバーバイト/ジェットが解決して口元が凹んで、更に顔の歪みがなくなれば、心持すっきりしそうな感じです。
    流石に美貌が重要となる職業でもない限り美容整形までは考えていません。

    明日のアポイントで下のワイヤーを調整するのですが、その時に担当医にわからないことを色々質問してみる予定です。
    また新たな疑問が生じたら、よろしくお願いします。


    (追記)
    担当医に治療方針を確認しました。
    結局抜歯はせず、その代わり上の歯を何本かストリッピングしてスペースを確保するそうです。
    実際に過去にストリッピングした症例を写真で見せていただき、安心しました。
解決済み!
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■3628 / 親投稿)  治療歯や欠損歯の多い口内の矯正
□投稿者/ なつみ -(2009/10/07(Wed) 15:32:59)
    はじめまして。
    つい先日、近所の矯正専門歯科にて矯正の検査を受けました。
    前歯がかみ合わず、左右の下の高さの違いがあり、右の顎関節症があります。

    治療歯が13本ほどあり、ともとも永久歯が生えてこなかったり、抜歯した歯が
    あるためブリッジなどもしております。
    検査の結果は、矯正は最終手段で治療した歯を一度仮歯にして、調整するほうがトラブルが少ないということでした。

    治療歯が多いため、虫歯でないのに再治療することに不安を感じています。
    自分の歯は一度削ってしまったら、もう戻ることはないのですから。

    現在、ブリッジともう1本、仮歯のかぶせものでかみ合わせの調整をしていますが、次回の治療の際、またかぶせてある歯をとり、仮歯にするといわれています。

    私自身、知識もなく、今後のかみ合わせの治療に関してかなりの不安をもっています。
    治療歯や欠損歯(ブリッジ)、1本虫歯を放置してありますが、こんな状況でも矯正というのは可能なのでしょうか。長いかみ合わせの治療で、虫歯でないのに歯が痛いこともあり、自分の歯の状況が心配です。
    また御治療院では、虫歯の治療があった場合には、どのようにされているのでしょうか?
引用返信

▽[全レス5件(ResNo.1-5 表示)]
■3629 / ResNo.1)  Re[1]: 治療歯や欠損歯の多い口内の矯正
□投稿者/ 晝間康明@ひるま矯正歯科 -(2009/10/08(Thu) 11:26:04)
http://www.hiruma.or.jp/
    こんにちは.晝間康明@ひるま矯正歯科です.
    早速ですが質問にお答え致します.

    今調べた所,当院で2004年以降に矯正治療を開始された成人矯正治療患者438名のうち,最もむし歯の本数が多い方が29本です.歯は親知らずまで含めると全部で32本ですのでむし歯になっていない歯は3本しかないと言う状況です.その方も通常通り矯正治療を行なっておりますので質問者さんの矯正治療が不可能と言う事は無いと思います.

    ただし矯正治療を行なう際は,治療前や治療中にむし歯の治療をしたり,仮歯を何度か作り直したりと細かい対応が必要である事,成長期でむし歯や歯周病の心配の無いお子さんの矯正治療に比べて時間もかかる事などは御理解頂く必要があります.

    また,どんなに素晴らしい詰め物やブリッジを入れたとしても,これからむし歯や歯周病にならないと言った保証はありません.どちらかと言うと必ず壊れて歯の本数がだんだん減っていく事が過去のデーターから明らかです.その様な流れを止めるためにも定期的に歯をきちんと磨くメンテナンスを行なう事,そしてメンテナンスをしやすい口腔内(歯並びや噛み合せ)を作る事が非常に大切です.

    *参考ページ(読売新聞:医療ルネッサンス) 歯の詰め物寿命10年 
    http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/renai/20050816ik01.htm

    当院では,矯正治療開始前に矯正の検査と合わせてむし歯と歯周病の検査を行ない,検査結果に基づきむし歯と歯周病の治療やリスクを減少させる初期治療を行なっています.また,治療中の仮歯の製作なども行なえる環境にありますので,一度口腔内を拝見させていただきどのような治療が可能か説明させていただいた方が良いかもしれません.

    相談を御希望の場合は,お電話(0120-923-754)か下記ページより予約が可能です.
    https://plus.dentamap.jp/netuser/?id=37

    取り急ぎ回答とさせて頂きますが,御不明な点があればお気軽にお尋ね下さい.
引用返信
■3630 / ResNo.2)  Re[2]: 治療歯や欠損歯の多い口内の矯正
□投稿者/ なつみ -(2009/10/08(Thu) 16:13:53)
    先生、早速のご返信ありがとうございました。

    興味深く読ませていただきました。ご丁寧な返信をありがとうございます。
    今後の治療についての不安、そして自分の歯を守りたいという気持ちが強くなり、
    どこに相談したらいいのか、思案する毎日でした。

    私は、もともとのかみ合わせの悪いところにプラス、治療によってかみ合わせの狂いが生じ、顎関節症を引き起こしてしまって数年たっています。

    その間、歯医者さんを3件転院し、転院にあたってセカンドオピニオンを数件受け、今年夏も矯正検査のため、かなりのレントゲンやCTをとっています。今年にだけでも、8〜10枚はとっています。

    御矯正歯科さんに相談をさせていただくときも、レントゲンはとりますよね?
    こんなにもたくさんレントゲンをとっていますが、大丈夫なんでしょうか。

    またかみ合わせ調整している歯の仮歯が割れ、先日2年ぶりに中の自分の歯がでてきて、形を整えると削る処置をされました。削る処置後、噛むと痛みがでています。だいぶ緩和されてきましたが。虫歯ではないそうです。
    こんな状態でも矯正ってできるのでしょうか。

    質問ばかりで申し訳ありません。長期間のつらい歯科治療に慎重になっております。



引用返信
■3631 / ResNo.3)  Re[3]: 治療歯や欠損歯の多い口内の矯正
□投稿者/ 晝間康明@ひるま矯正歯科 -(2009/10/09(Fri) 08:45:01)
http://www.hiruma.or.jp/
    晝間康明@ひるま矯正歯科です.

    歯や歯並びについてお困りの御様子がよく分かりました.


    >御矯正歯科さんに相談をさせていただくときも、レントゲンはとりますよね?
    >こんなにもたくさんレントゲンをとっていますが、大丈夫なんでしょうか。

    私どもの医院でもX線写真は撮影させていただくとは思いますが,まずはこれまでに撮影したX線写真をお持ち頂ければ,その範囲で私どもの所見を述べさせていただきます.そして,詳細な検査を希望された場合には,不足しているX線写真撮影を始めとする検査をさせていただきます.
    矯正の検査時に撮影するX線写真は,顔面骨格のX線写真(側面セファロ,正面セファロ),顎関節から歯全体を撮影するパノラマX線写真,歯一本一本のむし歯や歯周病を確認するためのデンタルX線写真(10〜14枚)となります.その他に,顔面写真,口腔内写真,口腔内の印象採得を行い研究用の模型を作成し矯正治療後を予測する予測模型(セットアップモデル)を作成します.これらの検査結果を元に治療方針を御説明し,納得された後に治療開始となります.

    X線写真を撮影する場合は,被爆をする事となり体にとってはデメリットとなりますが,被曝線量はごく僅かで海外旅行に行く際の飛行機内部で受ける被曝線量とほぼ同等で障害を引き起こすようなレベルではありません.
    それよりもきちんとした検査を行なわずに治療を開始し,治療が順調に進まなくなってしまう方が問題となります.


    >またかみ合わせ調整している歯の仮歯が割れ、先日2年ぶりに中の自分の歯がでてきて、形を整えると削
    >る処置をされました。削る処置後、噛むと痛みがでています。だいぶ緩和されてきましたが。虫歯では
    >ないそうです。
    >こんな状態でも矯正ってできるのでしょうか。

    現在の所,進行してしまったむし歯を削らずに治す(修復する)方法はありません.したがって,削らないようにするためには元々の天然歯をむし歯にしないように管理する事が最も重要です.したがいまして,既に治療をした歯が多数ある状態ですので今後も削らなければならない歯は出てくると思います.また,歯並びが悪いと部分的に噛む力が集中してかぶせものが壊れやすくなったり,傾いた歯にかぶせものを装着するために歯をたくさん削らなければならなくなるなどのデメリットが生じます.今,大切な事はこれからできるだけ歯を削らないで済むような口腔内を作るための治療計画でしょう.
    また,一般的に歯並びが悪くなった原因は,歯が大き過ぎて顎骨の中に歯が並びきらない事が大きな原因です.この様な症例では,歯を抜歯して矯正治療を行ないますが,抜歯の対象をむし歯が進行してしまった歯や痛みの取れない歯を選択する事でこの様な問題にも対応する事が可能です.痛みの原因が定かではありませんが,矯正治療は可能でありメリットがあると思います.

    以上,取り急ぎ回答とさせて頂きますが御不明な点があればお気軽にお尋ね下さい.

引用返信
■3632 / ResNo.4)  最後の質問です。
□投稿者/ なつみ -(2009/10/20(Tue) 19:49:52)
    返信が遅れました。ご丁寧な返答ありがとうございました。
    コメントを読んで、前向きに矯正を検討しようと思い始めました。

    最後の質問をさせていただきます。
    矯正について、ちょっと勉強しました。
    2年にわたる、仮歯の調整で、歯を大切にしようと思い始めました。
    かみ合わせのために、虫歯でない歯を削り調整することは避けたい気持ちが
    ますます強くなりました。

    削らない矯正では、リスクとして、矯正中に歯の神経が死んでしまったり、歯の根が吸収してしまったりするというを見つけました。
    せっかく矯正をするのですから、極力さけたいリスクです。
    現在、かみ合わせが悪いことで、あごや歯自体(強く当たっている?)が痛いところもあり、かみ合わせ不良によるストレスのせいか口内炎もできやすくなってます。

    御クリニックでは、このリスクに対してどのような軽減策をお取りですか?
    予期せぬこともあるでしょうが、もしこのリスクが起きてしまったらと思うと、
    後悔してしまいそうで、決心できないでおります。

    長い期間、歯科治療でつらい思いをしてきたゆえの、不安だと思ってください。
    今の現状以上に悪くなるのだけは避けたいと思ってしまうのです。

    矯正歯科選びで、このリスクは回避できるものなのでしょうか。
    それとも予期せぬリスクとして念頭においておいたほうがいいのでしょうか。
    矯正治療にリスクよりも希望を見いだせれば、ぜひ相談に伺いたいと思っております。

引用返信
■3633 / ResNo.5)  Re[5]: 最後の質問です。
□投稿者/ 晝間康明@ひるま矯正歯科 -(2009/10/21(Wed) 11:49:10)
http://www.hiruma.or.jp/
    こんにちは.晝間康明@ひるま矯正歯科です.

    質問にお答えします.
    >削らない矯正では、リスクとして、矯正中に歯の神経が死んでしまったり、歯の根が吸収してしまったりするというを見つけました。
    >せっかく矯正をするのですから、極力さけたいリスクです。


    ■歯の神経について

    まずは通常(学問的に確立されている)の矯正治療がなつみさんのおっしゃる「削らない矯正」です.通常の矯正治療で歯の神経が死んでしまう事(歯髄の失活)は稀にあるようですが,その頻度は極めて低く,私は経験した事がありません.以前,大学勤務時代にその様な症例に遭遇した先輩歯科医師の症例報告を聞かせていただいた事がある程度です.歯を削って歯並びを改善する場合は,削る量が大きくなるので歯の神経を殺す抜髄が必要となる事が日常的です.したがって通常の矯正治療の方が歯を削る治療よりも歯の神経にとってのリスクが大幅に低くなります.

    ■歯根吸収について

    歯根吸収については原因が判っておらず,どのような動かし方や何ミリ動かしたら歯根吸収するかなど詳細は判っておりませんが,歯を動かす事で起きてしまう事があります.しかし,歯根吸収が起きやすい歯として歯根が短いなどの形態異常歯が考えられますので,検査の時点でなつみさんの歯がその様な状態にあればある程度リスクを御説明できます.また,歯を長期に渡り動かす事で歯根吸収が徐々に進んでしまうので,事前の検査を充分に行ない治療計画を立て効率的に歯を動かし治療期間を最小限にする事や歯に過度の負荷をかけずに動かす治療が必要です.

    歯根吸収が起きた場合のデメリットとしては,歯を支える顎骨内の歯根が短くなる事で歯がグラグラになり抜けてしまう事です.歯根吸収は,完全な予防方法が無い事から,私たちの医院では歯を支える歯槽骨を溶かしてしまう歯周病を予防する事で歯の脱落を防ぐようにしています.歯は細菌や歯石などの異物を除去して移動する事で歯槽骨の吸収は防げる事も分かっておりますので,治療中は常に歯のクリーニングや歯石除去を行い対応を行なっています.
    この様な歯周病予防は,専用の器具器材が必要な事,一回の診療に時間がかかってしまう事,衛生士の技術が高くが一定の人数いないと出来ませんので歯科医院によっては対応できない事もあるのが現実だろうと予想します.


    〜まとめ〜

    なつみさんのおっしゃるように,矯正治療にはリスクが伴います.また,通院する負担や治療費が高額となり経済的な負担も存在します.私たちは,この様なリスクや負担を越えるメリットが矯正治療を受ける事で得られるのであれば,患者さんに矯正治療をお勧めするようにしています.そして,強制的に治療を勧めたり,患者さんを怖がらせて矯正治療に誘導するような事もしませんが,本当にメリットを得られるかどうかは実際になつみさんの口腔内を拝見したり,検査をしてみないと何とも言えないと言う事を御理解頂ければ幸いです.

    取り急ぎ回答とさせて頂きますが御不明な点があればお気軽にお尋ね下さい

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