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■3169 / 親投稿)  こんばんは
□投稿者/ 真 -(2007/08/28(Tue) 21:36:33)
    こんばんは。
    歯列矯正について色々調べているとき
    ひるま歯科医院さんのHPを見つけました。

    ここ数ヶ月〜数年、歯列について悩みがあり
    色々と調べていました。実際に歯科医院へいって相談したり
    ネットで調べたりしました。
    近場に歯科医院さんが多くあるわけではないので
    なかなか色々な歯科医院さんに相談するということができません。
    なのでどうしてもネットでの情報収集が多くなってしまいます・・・が
    実際に話を聞かないことには分からないことが多くあります。

    色々なサイト、HPを見て回りましたが、ここまで丁寧に
    返事をしてくれるサイトはなかなかありませんでした。
    一応過去ログなども見て調べてみたのですが数が多く
    私の求めてるアドバイスが見当たらなかったので
    質問させてください。

    上記でも述べましたが、私の近所にはそんなに多くの歯科医院がありません。
    その中でも歯列矯正を扱ってる歯科医院は、通える範囲では2件でした。
    数回にわたり歯並びについて相談もしてきました。
    まずは費用のことですが、やはりネットで色々調べたのと同じような
    返答で「100万前後を見たほうがいい」というような回答でした。
    次に簡単な流れについて質問したのですが、治療費も安いものではないため
    今すぐにというわけではなかったので、簡単な説明で終わったのですが、
    私の場合前から4本目の歯を1本だけ抜くかもしれないといわれました。
    非抜歯で出来ないか聞いてみたところ、抜歯をするか4本目を1本だけ抜くか
    微妙なところみたいなのです。

    最近になって、見た目ではそんなに歯並びが悪いわけではないのですが
    かみ合わせに妙に違和感を感じるようになり、あごもやたらと疲れるように
    なってしまったり、口の中を良くかむようになってしまったので
    矯正をしようかと思っています。そこでいくつかアドバイスください。

    まず、上記で述べましたように、最近になってかみ合わせに違和感を感じたり
    口の中をかむことが多くなりました。
    原因はいろいろあるかと思いますが、歯並びの影響もあるのでしょうか?

    次に、実際歯列矯正をするということになれば色々と指示を受けるとは
    思いますが、親知らずは最初に抜いたほうがよいのでしょうか?
    以前一度親知らずを抜きたいと思い、歯科医院に行ったところ
    歯茎の中に埋まっていたり、一部しかでていなかったりするため
    抜くことが出来ないといわれましたがネットで調べたところ
    歯茎の中にあっても抜けるそうで。。
    抜いておいたほうが良いのでしょうか?

    最後に矯正歯科を選ぶ上でコツのようなものがあったら教えてください。
    このサイトに、当たり前の治療をするところを選ぶ。など、色々書いてあったのですが
    実際のところ、先生に露骨には聞きづらいので、
    どんな質問をしたときどのような返事がきたら良い矯正歯科なのでしょうか?

    箇条書きで良いのでいくつか書いていただけると質問しやすく嬉しいです。

    例えばですが、私は歯列矯正するからには年をとってもなるべく
    自前の歯を多く残したいため、できれば非抜歯で治療をしたいです。
    最近の記事で非抜歯について書き込みをしている方がいますが、
    どのような判断で非抜歯か、抜歯か決めるのでしょうか?
    私のような患者からでも優良歯科医院かどうか見極めるポイント
    (こちらからのどういう質問に対してどういう対応をとるか 等)
    があれば教えていただきたいです。

    少し上にも書きましたが、矯正歯科を選ぶ上でのポイントとして、
    どういう質問をしたらよいか、またその質問に対して
    どのような返答がきたら良いのか悪いのか、簡単に箇条書きで良いので
    アドバイスをいただけたら嬉しいです。
    よろしくお願いします。
引用返信

▽[全レス5件(ResNo.1-5 表示)]
■3170 / ResNo.1)  Re[1]: こんばんは
□投稿者/ 晝間@ひるま矯正歯科 -(2007/08/28(Tue) 23:34:59)
http://www.hiruma.or.jp
     なぜか最近は矯正治療上の単純な質問より、<矯正歯科の現状を教えよ>など書き手にとっては大論文になりかねない質問を、サラッと送ってこられる方が多く、回答に苦労しています。つい数時間前にも(ちなみに今は23時30分です)<抜歯・非抜歯の現状>(下記)という報告を送信したところですが、内容に明らかな誤謬がなく、長過ぎず短か過ぎない回答を、読んでまとめて書いて送るのに3日を要しました。
    http://www.hiruma.or.jp/cgi-bin/treebbs/cbbs.cgi?mode=one&namber=3168&type=3098&space=120&no=0
     真さんのご質問も、口腔内を診て面談すれば簡単そうな話ですが、文章にすると矯正歯科界の深淵に迫る内容を包含していて、簡単に済みそうにありません。少なくとも、真さんにはすでにお読みかも知れませんが、<非抜歯で矯正したい>などという問いへの回答は、上に記した非抜歯についての回答から読み取ってください。また、医院選びについては、このHPのトップページにある「無料メールセミナー」を受講して、確かな知識と情報を整理してください。
     真さんの年齢がおいくつで、口腔内がどのような状態か皆目分かりませんが、一点、<かみ合わせに妙に違和感を感じるようになり>という動機で、すぐに矯正治療に結びつけるのは危険です。また、<前から4本目の歯を1本だけ抜くかもしれない>という極めて変則的な治療方針は、<かみ合わせに妙に違和感を>という主訴の解決とどうにも結びつきにくい所です。要点は、<矯正も出来る>歯科医ではなく、矯正専門開業医に行くことがすべての端緒とお考えください。
     (参考過去ログ)
    http://www.hiruma.or.jp/cgi-bin/treebbs/cbbs.cgi?mode=all&namber=3146&type=0&space=0&no=0
     だからアドバイスを、という気持ちを理解しないわけではありませんが、想定問答集を箇条書きにせよというのは、日常に精いっぱいの患者を抱えて診療している身には重い負担です。<近場に歯科医院さんが多くあるわけではない>ということですが、一生に一度の大事と考えれば、近場に限らず矯正歯科専門医院を探して、少しの遠方ぐらいには足を運ぶべきではないでしょうか。百聞は一見に如かず、口の中を診、話を聞いた専門医が真さんの質問に分かりやすく答えてくれます。

     今夜はともかくここまでとして、情報の整理がついたところで改めて質問を絞ってお尋ねいただけますか。
引用返信
■3171 / ResNo.2)  お返事有難うございます
□投稿者/ 真 -(2007/08/29(Wed) 00:58:26)
    お疲れのところ早速のお返事有難うございます。
    色々な歯列矯正についてのサイトを見ていると
    「○○は要注意」というようなことが多かったために少し神経質になっていたのかもしれません。
    お金と時間がかかる治療ですし、後悔したくないという気持ちと不安が強くでていました。
    抜歯・非抜歯のスレッドについては全て目を通していましたし
    "必要に応じて"ということは頭に入れていたつもりです。
    ですから、出来れば非抜歯でがいいなぁ、程度で抜歯でも治療にそれが必要なら
    しょうがないという考えでした。

    私の書き方が少し分かりづらかったですね。
    以前どこかのサイトで「親知らずによって歯並びが悪くなる可能性がある」というような記事を見ました。
    そのことで、矯正するために抜歯によってスペースを空けるという点ではなく、
    治療してもまた歯並びが悪くなってしまう可能性があるかどうかという点で
    親知らずの抜歯は先にしたほうが良いか否かをお聞きしたかったです。
    晝間先生のおっしゃる意味合いでの抜歯・非抜歯ではないことを
    追記の上書かせていただきました。
    しかしながら、先生のお返事の中にもあるとおり口腔内を見てみないことには
    分かりませんよね。矯正の際に診てもらう先生に相談してみます。

    かみ合わせの件に関しては以前より違和感があり、何度か最寄の歯医者さんへ
    相談に言っていました。
    その歯科医院は矯正は出来ないとのことで、別の矯正のできる歯科医院へ行くように勧められましたが
    その先生は「歯並び悪いけど、人間というのは今の生活に適応していくものだから
    今の生活に合った歯並びになっていますからね。」と言ってくれましたが
    これはどういうように受け取ったら良いのでしょうか?
    もちろん矯正専門の歯科医院へ行って相談を受けるのは勿論のことなのですが
    その先生が見る限り別に矯正する必要はないと言うことなのでしょうか?
    私は20代半ばなのですが、虫歯ゼロなのでこのまま年をとっても
    自分の歯を多く持っていたいと考えています。
    歯並びが悪いまま放って置いてもその辺に影響は出てこないのでしょうか?

    ちなみに下の歯並びはとても良いとのことで、下の歯を中心に上の歯が
    左に押されているようで、その関係で前から4番目の上の右の歯を1本抜いて
    右にずらして真ん中に持っていくような形になると思うとのことでした。

    どちらにしても、これらのことは矯正を扱っていない歯科医院の先生の
    お話ですので、一度矯正専門の歯科医院に行って見ます。

    晝間先生のお返事の中にあります

    >><近場に歯科医院さんが多くあるわけではない>ということですが、一生に一度の大事と考えれば、近場に限らず矯正歯科専門医院を探して、少しの遠方ぐらいには足を運ぶべきではないでしょうか。百聞は一見に如かず、口の中を診、話を聞いた専門医が真さんの質問に分かりやすく答えてくれます。

    につながるのですが、出来るだけ通える範囲であれば歯科医院を探して通いたいのですが
    一番近い歯科医院でも通院に片道電車で50分、そこからバスで10分ほどかかります。
    近いといっても、片道で1時間はかかってしまいます。
    本文内に出てくる"矯正を扱っていない歯医者さん"がこれです。
    私の知ってる限りですと、矯正専門の歯科医院が電車で90分くらい行ったところに
    1件だけあります。
    晝間先生の言う○○矯正歯科というのに当てはまるのがおそらくこれだけです。
    絶対とはいえないとのことなので、他にもあるのかも知れませんが。
    矯正歯科とつくのは多分この1件です。
    (電車が分かりやすいと思ったのであえて電車でたとえてみました)
    近いとはいえど、やはりこのくらい時間はかかってしまうのですが
    何かあったときには不安ですので近いほうがいいですし、
    それでも晝間先生のおっしゃるとおり、大事ですからやはり遠くても
    近場にこだわらず、通いたいというのもあります。
    一番近いところが自分に合えば文句はないのですが・・・。

    先生の考えで良いのですが、何かあったときのことも工面して
    大体遠くてもどの程度の範囲にあると便利なのでしょうか?
    また、遠くてもこのくらいの時間で行けるところにあったほうが良いと
    いうものはありますでしょうか?

    なにぶん初めてのことですし、1回で終わりというわけではなく
    長期にわたって通い続けなくてはならないので、先生のアドバイスいただけるとありがたいです。

    (余談ですが、もう少し遠くの歯医者さんとなると私も分からないので、先ほどネットで調べたところ、
    電車で2時間ほど行った街に矯正専門歯科医院が2件ほどありました)



    長文失礼しました。

引用返信
■3173 / ResNo.3)  Re[3]: 矯正歯科を選ぶ上でのポイント
□投稿者/ 晝間@ひるま矯正歯科 -(2007/08/29(Wed) 19:19:14)
http://www.hiruma.or.jp
     矯正の専門医院は<90分くらい行ったところに1軒だけ>というのは、検索サイトで矯正歯科を検索した結果ということでしょうか。ご自宅からターミナル駅までどのくらいか分かりませんが、矯正歯科医院はターミナル駅近くにまずありますので、その駅をキーワードに矯正歯科を検索しても、出て来ませんか。
     できるかぎり矯正歯科専門医による治療を勧めたいのですが、下記の2つはすでにチェックしているでしょうか。
    日本矯正歯科学会 (専門医ばかりではありませんが)
    http://www.jos.gr.jp/search/index.html
    日本臨床矯正歯科医会
    http://www.orthod.or.jp/map/

     現在、全国に29の歯科大学あるいは歯学部があり、そのすべてに矯正歯科がありますが、その付属病院も通える範囲にはありませんか。もしなければ、最も近い付属病院の矯正歯科に(電話で)紹介を依頼してみるのも手かと思います。それほど矯正歯科医院の少ない地域では、大学が一般歯科医院に医局員を派遣して、矯正治療を行なっていることがあるからです。御地にも矯正治療を受けたい人は他にもいるはずですし、現に受けた人、受けている人がいるはずです。受け皿(矯正歯科医院)は必ずあるはずですが、それでも見つからないという場合は、遠方でも覚悟してキチンとした所に通うべきです。矯正治療を受けるに際し、アクセスの利便性で選ぶか矯正医で選ぶかといったら、ある程度の遠さでも納得のいく矯正医の方を選ぶのが無難というものです。(ちなみに東京駅から1時間の当院へ、JR東海の新幹線で毎月通ってくる奇特な患者さんがいます。)

     親知らずは基本的に不要な歯ですから、多くは抜いた方がいいのですが、矯正治療方針上、親知らずの存在が有用な場合が時々あるため、矯正をするのであれば、キチンとした診断と治療方針のうえで処遇を決めてもらうべきです。また、一般論として萌出余地(生える場所)のない親知らずは、歯を押して歯列を崩す可能性があるので、抜歯の適応となります。
     なお、親知らずが<歯茎の中に埋まっていたり、一部しかでていなかったりするため抜くことが出来ない>というのは、“その歯科医が”という意味で、口腔外科に強い歯科医であればその種の親知らずは容易に抜歯します。

     歯科医のいったという「「歯並び悪いけど、人間というのは今の生活に適応していくものだから、今の生活に合った歯並びになっていますからね。」というのは、矯正治療に無関心か否定派の常套句で、矯正はしない、できない、紹介しない歯科医が言い訳によく使う文句です。<矯正する必要がない>という気持ちは先生の中にあるかもしれませんが、それと矯正歯科学的に治療の必要性が有るか無いかは別問題です。真さんは、その先生の矯正観に耳を傾ける必要はありません。

     <矯正歯科を選ぶ上でのポイント>
     歯とそれを取り巻く組織の仕組みから、適切な外力を加えると歯は動くものです。このメカニズムを利用して現在の矯正治療は成り立っていますが、近代矯正歯科治療が始まった100年前から現在に至るまで、色々な装置が開発されてきましたが、押したり引いたりする仕掛けが多少変わるだけで、今も根本は何も変っていません。
     そして、再生医療や遺伝子医療あるいはまだ見ぬ未知の医療による、まったく次元や体系を異にする方法でも開発されないかぎり、このメカニズムを利用した矯正治療はこのまま続くでしょう。その意味で、歯に力を加えて動かす今の矯正治療(装置やテクニック)に何をどう工夫しようとも、真に革新的なものは出てきません。
     そう考えれば、デーモンシステムだ、インビザラインだ、MOO(非抜歯矯正法)だと声高に叫んでも、結局は、歯牙移動の基本に忠実な<当たり前の>技術が、一番安全確実な矯正法です。とかく<最新のとか、今アメリカではとか、自分だけしか>と主張する矯正医ほど“いかがわしい”、と思えばまず間違いないでしょう。
     設問は、「先生の用いているテクニックは何ですか」「今までその治療法で何人ぐらい患者さんを矯正していますか」「そのテクニックの欠点は何ですか」と聞いてください。
     2つ以上のテクニックを答えたら、どちらも使いこなしていないか、診療哲学を持っていないことを意味しているので減点です。矯正医は、自分が治した患者の数を意識しているものです。それだけの数をこなせば、その装置の欠点はよく分かっています。世に絶対的な装置(テクニック)はありませんから、装置を変える(宗派を変える)のではなく、その欠点をカバーしながら治療しているのが、多くの矯正医の姿です。
     治療上の欠点、デメリットをキチンと伝える矯正医が、誠実でいい治療をする先生だと信じていいと思います。あとは相性と真さんの眼力次第です。
引用返信
■3174 / ResNo.4)  勉強になります
□投稿者/ 真 -(2007/08/30(Thu) 00:29:18)
    丁寧且つ分かりやすいお返事どうもありがとうございます。

    歯科医院が他にもないかという内容についてなのですが、
    20数年間ここに住んでいますが、私の知らないところで新しくできた、
    など以外ではないと認識しています。
    なにぶん田舎村なもので、今の時代コンビニが近くに当たり前にある中
    私の近所にはコンビニがありません。
    もっとも近いところで片道45分かかってしまいます。
    例えが少し分かりづらかったかもしれないですが、山奥に住んでる感じです。

    晝間先生の紹介してくださってる、歯科医院検索は2つとも試し、
    その結果が前文にあるとおりの"2件"でした。
    しかし、これは一番近い(近いといってもやはり遠いですが)駅付近
    での検索結果なので、もっと遠くを探すとやはり多くHITしますね。
    晝間先生のアドバイスのもと、少し遠くても探してみようかと思います。

    派遣についてなのですが、私の周りでも数名矯正をしている(していた)
    人がいます。その人たちは皆同じ歯科医院で治療をしたのですが
    (このサイトだったでしょうか?アルバイト派遣のことについて書いてあったのですが<院長が矯正が出来ずアルバイトの先生に病院を貸す>というような内容でした。)それに当てはまる歯科医院で矯正をしていたと思います。
    最初にも書きましたように田舎ですので、周辺住民も"技術"や"設備"ということには
    疎くなってしまっています。
    競争相手がいませんから・・・。
    ですので、その先生がアルバイトであろうと、技術がなかろうと
    実際のところ治療している人やしていた人も"矯正ができる"程度でしか
    認識していないのが実情な気がします。
    (もしかしたらものすごく技術のある先生なのかもしれませんが、それさえも
    分からない状態です。)
    そのせいか、親戚などに相談しても「どこでも同じだよ〜、近場でやっちゃいなさい」
    というような流れになるのが自然なのです。
    でも私はどうせ高いお金をかけて治療するわけですから
    出来るだけ満足を得られるように、と今もこうして色々と調べています。

    何度も晝間先生からのお返事を読み直しましたが、本当勉強になります。

    親知らずについて、またその治療についても、
    「歯茎に埋まってるものは抜けないものなんだ」と思い込んでいたため
    あ〜そうなんだ!と、知らなかったことも知ることができました。

    私の通っていた歯科医院の矯正観についても、
    自分の中で歯車がかみ合ったというか、妙に納得させられてしまいました。


    歯科医院を選ぶ時のポイント、これもまたすごく丁寧な上に分かりやすく
    とても参考になります。
    今まで晝間先生にいただいたアドバイスを頭に入れて、自分にあった歯科医院を
    探してみます。

    何度かお返事をいただき、このホームページにどうやってたどり着いたかわかりませんが、
    見つけることができてよかったと思っています。
    最初少し掲示板に相談しようかどうか迷いましたが、思い切って相談して
    良かったです。どうもありがとうございました。
    お忙しい中、とても丁寧にお答えいただき本当に嬉しく思っています。
    何度もしつこいようですが、とても勉強になりました。

    有難うございます。



    *(一応、一通り質問したかったことが解決できましたので
    もう少し様子をみて、疑問に思うことや質問したいことが
    なければ"解決済み"にチェックを入れたいと思います。)
引用返信
■3175 / ResNo.5)  Re[5]: 勉強になります
□投稿者/ 真 -(2007/08/30(Thu) 19:45:23)
    No3174に返信(真さんの投稿)
    > 丁寧且つ分かりやすいお返事どうもありがとうございます。
    >
    > 歯科医院が他にもないかという内容についてなのですが、
    > 20数年間ここに住んでいますが、私の知らないところで新しくできた、
    > など以外ではないと認識しています。
    > なにぶん田舎村なもので、今の時代コンビニが近くに当たり前にある中
    > 私の近所にはコンビニがありません。
    > もっとも近いところで片道45分かかってしまいます。
    > 例えが少し分かりづらかったかもしれないですが、山奥に住んでる感じです。
    >
    > 晝間先生の紹介してくださってる、歯科医院検索は2つとも試し、
    > その結果が前文にあるとおりの"2件"でした。
    > しかし、これは一番近い(近いといってもやはり遠いですが)駅付近
    > での検索結果なので、もっと遠くを探すとやはり多くHITしますね。
    > 晝間先生のアドバイスのもと、少し遠くても探してみようかと思います。
    >
    > 派遣についてなのですが、私の周りでも数名矯正をしている(していた)
    > 人がいます。その人たちは皆同じ歯科医院で治療をしたのですが
    > (このサイトだったでしょうか?アルバイト派遣のことについて書いてあったのですが<院長が矯正が出来ずアルバイトの先生に病院を貸す>というような内容でした。)それに当てはまる歯科医院で矯正をしていたと思います。
    > 最初にも書きましたように田舎ですので、周辺住民も"技術"や"設備"ということには
    > 疎くなってしまっています。
    > 競争相手がいませんから・・・。
    > ですので、その先生がアルバイトであろうと、技術がなかろうと
    > 実際のところ治療している人やしていた人も"矯正ができる"程度でしか
    > 認識していないのが実情な気がします。
    > (もしかしたらものすごく技術のある先生なのかもしれませんが、それさえも
    > 分からない状態です。)
    > そのせいか、親戚などに相談しても「どこでも同じだよ〜、近場でやっちゃいなさい」
    > というような流れになるのが自然なのです。
    > でも私はどうせ高いお金をかけて治療するわけですから
    > 出来るだけ満足を得られるように、と今もこうして色々と調べています。
    >
    > 何度も晝間先生からのお返事を読み直しましたが、本当勉強になります。
    >
    > 親知らずについて、またその治療についても、
    > 「歯茎に埋まってるものは抜けないものなんだ」と思い込んでいたため
    > あ〜そうなんだ!と、知らなかったことも知ることができました。
    >
    > 私の通っていた歯科医院の矯正観についても、
    > 自分の中で歯車がかみ合ったというか、妙に納得させられてしまいました。
    >
    >
    > 歯科医院を選ぶ時のポイント、これもまたすごく丁寧な上に分かりやすく
    > とても参考になります。
    > 今まで晝間先生にいただいたアドバイスを頭に入れて、自分にあった歯科医院を
    > 探してみます。
    >
    > 何度かお返事をいただき、このホームページにどうやってたどり着いたかわかりませんが、
    > 見つけることができてよかったと思っています。
    > 最初少し掲示板に相談しようかどうか迷いましたが、思い切って相談して
    > 良かったです。どうもありがとうございました。
    > お忙しい中、とても丁寧にお答えいただき本当に嬉しく思っています。
    > 何度もしつこいようですが、とても勉強になりました。
    >
    > 有難うございます。
    >
    >
    >
    > *(一応、一通り質問したかったことが解決できましたので
    > もう少し様子をみて、疑問に思うことや質問したいことが
    > なければ"解決済み"にチェックを入れたいと思います。)


    ありがとうございました!
解決済み!
引用返信

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■3144 / 親投稿)  歯列矯正治療の現状
□投稿者/ アメリ -(2007/08/21(Tue) 18:37:55)
    2007/08/25(Sat) 00:37:22 編集(投稿者)

    こんにちは。
    矯正を始めてから数年経つのですがネット上で知り合った他の矯正患者さんから
    お話を聞くにつれ、矯正歯科学会の認定基準に疑問を感じるようになりました。
    というのも専門医の先生の元で矯正治療を受けた患者さん達の被害報告があったからです。
    1件程度なら、ご不幸にもたまたま失敗されてしまったのだろう…とも思えるのですが
    私が聞き知っただけでも全国津々浦々、別々の矯正歯科で何件も被害報告があるのです。
    (3日程の講習を受けただけで、きちんと矯正学を学んでいない
    一般歯科医による矯正治療の被害の多さは言うに及ばずですが…)
    いずれも、噛み合わせがおかしくなってどこで噛んだらいいのか分からない、
    下顎を強引に手で押し込められて調整したために気道が狭窄して息苦しくなった、
    抜歯をして矯正をしたら歯列が狭窄して舌を噛むようになってしまった、
    非抜歯で矯正をしたら歯茎から歯根が飛び出して歯がグラグラするようになった、
    矯正治療中、顎が痛くなり顎関節症になってしまったが何を訴えても耳を傾けてくれず
    気のせいにされて、最終的に断りも無く装置を外されて勝手に終了してしまった…等々
    とてもベテランの矯正専門医が行う行為とは思えない事ばかりで驚いています。
    幸い?私はそのような機能的な問題は生じておりませんが、
    口元の審美性に問題がでてしまい、いったい何のために長い時間とお金をかけて
    一世一代の矯正治療を行ったのか、その理由を見失いかけているのも事実です。
    (後々、数年経って何かしらの機能的な問題がおこらないとも限りませんが)

    被害に遭われた患者さん達の悲痛な叫びを聞いていると、
    可哀想で可哀想でやるせない気持ちになると同時に怒りを覚えます。
    どの医療分野でも経験を積み重ねていく中で精査され、悪いものは淘汰され、
    だんだん良いものだけが残っていくものだと思うのですが
    他の医療行為と比べて、こと歯列矯正治療においては、
    こんなに被害報告・失敗例があるのにも関わらず、
    それが殆ど活かされてない分野は他にないのではないか?とも思えます。
    歯列矯正治療は、かれこれ100年もの歴史があると聞きました。
    これが医療行為の歴史として深いのか浅いのか、素人の私には分かりませんが
    十分な検査をし十分な話し合い十分なインフォームドコンセントを経て、
    (一発勝負の緊急性を要する外科手術と異なり)
    長期に渡って徐々に治療が進行して、その過程においても
    術者と患者の十分なコンセンサスが行われるはずの歯列矯正治療において
    いったい何故このような事態がおこるのでしょうか??
    歯列矯正の先生達は成功例は公表するものの
    (同業者に恥を晒したくないため?)失敗例は闇に葬って報告しないから
    失敗が後世に活かされていないのではないでしょうか?
    もしこれが本当なら、いったい何のために学会というものがあるのでしょうか?
    歯の模型と写真を並べて、専門家だけで善し悪しを決めているだけで
    患者さん自身の声は全く無視されているのではないでしょうか?
    100年経っても未だに時代遅れの抜歯・非抜歯論争を繰り広げ、
    同じ過ちを幾度となく繰り返しているだけなのではないでしょうか?
    未だに何も知らない一般庶民を使って人体実験を繰り返している段階なのでしょうか?
    それとも、お金儲けのことしか考えていない、程度の低い歯科医師が暗躍していて
    ただ単に矯正の技術レベルに大きな隔たりがあるだけなのでしょうか?

    少々語気を荒げて思いのたけを書き綴ってしまいましたが、
    直接、自分の担当医に言えない気弱な私をお許しください。
    患者さんの多くは、長期のお付き合いになる先生とは
    なるべく良好な関係を保っていたいと思っているもので、
    不満があってもなかなか言い出せなかったり、
    自分が不快に感じていることを具体的に表現する語彙も持ち合わせていないので、
    誤解されて、たちの悪いクレーマーと思われ治療放棄されたり、
    ノイローゼだと決め付けられて精神科・心療内科に行く事をすすめられたり、
    みすみす関係性を悪くしたくないと常々思っています。
    悪く言えば、不満をもっているのにも関わらず、先生のご機嫌をとって
    媚を売っているような患者さんも中にはいると思います。

    しかし、こうした現状は患者さん達に被害が及ぶだけではなく
    (噂というのは悪いものの方が、より過大解釈されやすく
    100例中ほんの2、3例の失敗患者さんが騒いだだけでも、
    聞かされた方は、それが全てだと思い込んでしまうような部分も
    あると思いますが…)
    歯科矯正業界全体のイメージも悪くなる一方で、
    本来なら簡単に治せるのにも関わらず治療を諦める患者もでてきたりして、
    そういう意味では、まともに矯正治療に取り組んでいる
    矯正歯科医院にとっても損害だと思うのです。ネット上に限らず、
    ゆくゆくは(耐震偽装マンションや美容整形外科被害のように)
    マスコミに大々的に取り上げられて、歯列矯正=危険というイメージが定着し、
    不正咬合で悩んでいる患者さんが、親や周囲の猛烈な反対により、
    ひるま先生のように誠実に真摯に対応されている先生方の
    質の良い矯正治療を受けるチャンスさえ奪われてしまいます。

    こうした悲惨な現状を打破するために、何か解決策はないものでしょうか。
    何も知らない患者達は運に任せてアタリハズレに身を委ねるしかないのでしょうか。
    玄人跣に矯正の勉強をして、まともな矯正医を
    血眼になって探し求めなければならないのでしょうか。
    私は、これ以上被害者の声を聞くに堪えません…。何か解決策があれば、
    早急に具体的に何かしらの取り組みがなされなければならないと思います。
    全ての患者さん達のためにも、全ての誠実な矯正の先生たちのためにも。

    被害に遭われた患者さん達は、人生を放棄してしまうのではないかと思うほど
    皆さん苦しんでいます。生き地獄のようだと言っています。
    もし、ひるま先生のところに被害者が現れたら、
    たとえ、手遅れで技術的に助けてあげられなくとも
    たとえ、一緒に泣いてあげることしかできなくとも
    時間の許す限り、できるだけ話を聞いてあげて下さい。
    少しでも気持ちを宥めてあげて下さい。救ってあげてください。
    よろしくお願いいたします。
引用返信

▽[全レス5件(ResNo.1-5 表示)]
■3147 / ResNo.1)  Re[1]: 歯列矯正治療の現状
□投稿者/ 晝間@ひるま矯正歯科 -(2007/08/22(Wed) 17:53:44)
http://www.hiruma.or.jp
     アメリさんの言葉一つ一つが正鵠を射ていて、一介の矯正医としては拱手慨嘆して空を仰ぐばかりです。長く米国の矯正に追いつけ追い越せの時代が続き、いつしか治療の質より効率を優先するアメリカ的矯正技術の開発を、進歩や革新と勘違いして盲目的に受入れてきたことが、質の低下を招いた一因でもあります。
     日本矯正歯科学会、専門医制度、歯科大学、日本歯科医師会、健康保険制度、小泉政権下の医療制度改革等々、現在ある矯正歯科界の元凶を語れば、語り尽くせぬほどの不条理が矯正歯科界を取り巻いて、先行きは出口の見えないカオスの世界です。
     アメリさんの投稿はご質問ではないので、回答という返信はいたしませんが、アメリさんの告発、警告、叱責を忘れずに、日々誠実に患者さんと向き合っていこうと心を新たにしています。
引用返信
■3154 / ResNo.2)  Re[2]: 歯列矯正治療の現状
□投稿者/ アメリ -(2007/08/23(Thu) 00:03:18)
    お忙しい中、早々のご返事ありがとうございます。
    なんだか当てこすりのような形になってしまい申し訳ありません。
    晝間先生自身を責めているわけではありませんので誤解なさらないで下さい。
    憤懣やるかたない、どこかの小僧の独り言だと思ってお付き合いください。

    それにしても、事の顛末を紐解いて原因を追求していけばゆくほど、
    敵は多種多様の妖怪・怪物ばかりで、歯科業界に限らず
    政治、経済、社会、放送、出版、医療、法律、宗教…等々
    この社会全体の仕組み全てがおかしいではないかとさえ思わされます。
    (話は変わりますが、つい最近も疑問に思ったことは、
    感動の押し売り24時間テレビでの欽ちゃん70キロマラソンです。
    結果的には無事?完走し、関係者にとっては万々歳といったところなのでしょうが、
    このクソ暑い真夏の最中に還暦を過ぎた人が24時間走るという無謀な挑戦を、
    何故、誰も止めろと言えないのか、熱中症で多くの死人がでてる最中
    もし欽ちゃんが死んでしまったら誰が責任をとるというのでしょうか。
    そりゃ欽ちゃん自ら言い出した事なのかもしれませんが、
    感動のためには死をも厭わない、死をかけて人生を教えてくれた欽ちゃんに
    国民総出で感謝せよとでも言うのでしょうか。
    欽ちゃんに無理させて感動を誘い、一般庶民に募金させるなら、
    出演タレントに支払う高額なギャラも募金に回せと言いたいです。
    ひねくれものの私は全く感動できませんでした。)
    昨今の猟奇的な事件、肉親同士・親子殺し、卑怯な通り魔、情けない大人の痴漢、
    陰湿な子供のイジメ、中高年のみならず中学生小学生にまで至る自殺の多発、
    娼婦と見紛うほどパンツ丸見え状態のミニスカートの制服を容認する高等学校、
    今や当たり前のようになっている婚前交渉によるデキちゃった結婚、援助交際、
    ヤンキーヨロシク立ち直り美化物語(真面目な子供じゃいけないのか!?)、
    茶髪の小学生、給食費を払わない親、モンスターペアレンツ、引っ越しオバサン、
    霊感を売りに人々の心を惑わせ人心掌握術を身に付けた占い師や霊媒師の
    メディア席巻(ためになる話をする時もあるので完全否定はできませんが、
    これらを利用した霊感商法による被害が増えています)
    数え上げたら切りがありませんが、あまりにも奇奇怪怪・不可思議な風潮、
    身勝手・自分勝手な事柄、事件、犯罪ばかりです。
    このようなモラルの低下ぶりで、お隣の国々の民度の低さや
    マナーの悪さを揶揄して小馬鹿にする資格などありません。
    たちの悪いクレーマー患者、横暴で無責任、人権を無視した
    歯科医師が散見されるのも、無関係ではないと思います。
    これが聖域なき構造改革を謳い、実感無き景気回復を生んだ
    小泉政治の結果ではないでしょうか。
    今や悪者扱いされてる安部総理自身も、イメージだけで強引に押し切った
    小泉政治の煽りを食った被害者と言えるのではないでしょうか。

    何が正しくて何が間違っているのかなんて誰にも分かるわけはありませんが、
    戦後からの日本人は米国による洗脳改革により武士道精神を剥奪され
    サムライ魂は消え、ノブレス・オブリージュはどこへやら
    平和ボケで真のリーダーは消え、誰もが無責任という時代に突入し、
    庶民はマスメディアの無責任な情報の渦に流され翻弄され、
    メディアは何の意味もないどうでもいい下劣な情報を垂れ流し
    庶民から思考を剥奪し、結果、庶民は物事を考える事を放棄し、
    その結果(何十年も前の流行り言葉のようですが)
    『一億総白痴化』の様相を呈してるのは確かだと思います。

    ほんの一部の富める者と、多くの貧しき者をつくった格差社会。
    その心の隙間に悪が付け入り、騙し、利用する。ペテン師達が暗躍し
    我が物顔で金儲けをする世の中など、皆が望んでいるはずがありません。
    騙す方も悪いが騙される方も悪いのだ、
    イジメる方も悪いがイジメられる方にだって原因があるんだ
    などと平気でのたまえる風潮さえあります。
    確かに、そうした現実は否定できませんし、理想論ばかりでは、
    この世知辛い世の中を渡っていけないのかもしれませんが
    それでも、真面目に誠実に生きている人が報われる社会にしなければ、
    それに向かって個々人が努力をしなければならないと思います。

    こんなこと言うと怒られそうですが、
    今の日本人は本当に馬鹿になり過ぎたと思います。そんな私も馬鹿です。
    とてもじゃありませんが、私一人が騒いだところで何も変わりはしない、
    時既に遅しといった非力感・無力感・デカダンスに陥りますが、
    修行僧のような悩める相談者達と、禅問答・公案を何年もやり取りされている
    禅師晝間先生のような方がいたと知っただけでも救われます。

    直接、相談や質問をしても、後付けの言い訳ばかりでミスを素直に認めなかったり、
    「言い訳を考える時間をくれ」などと言って次回に引き延ばしたあげく、すっ呆けたり
    機嫌を損ねると関係の無い受付の女の子を怒鳴りつけたり
    責任を他のスタッフや患者に、すりかえるような言い逃れを繰り返したり
    お金を払う前と後で態度がコロッと変わったりする守銭奴な歯科医達…。
    このような下劣な歯科医達が、これからも実在し続ける限り、
    あえて、解決済み!の印はつけませんが
    晝間先生のような誠実で素晴らしい歯科矯正医に
    思いのたけを伝える事ができただけでも、
    どうにも抑えきれない怒りの炎で毎晩眠れぬ夜を過ごしてきた
    私の心を少しでも沈静させることができたと思います。
    ありがとうございました。

    まだまだ伝えたい事、お話したいことは山ほどあるのですが、
    これ以上、勢いに任せて書き込むと、
    自分でも訳が分からないことを書きなぐってしまい
    支離滅裂で突拍子も無い方向に話が飛んでしまいそうなので、
    不躾ながら、この辺にしておきます。
    長々と失礼いたしました。
    本当に暑い夏で大変ですが、これからも悩める患者さん達のために
    頑張り過ぎずにがんばって下さい!
引用返信
■3159 / ResNo.3)  Re[3]: 忘己利他
□投稿者/ 晝間@ひるま矯正歯科 -(2007/08/23(Thu) 15:56:59)
http://www.hiruma.or.jp
     私事ですが、私の実家は天台宗の寺院で、母も寺院で生まれ寺院に嫁いだ人でしたから、家には「忘己利他」「一隅を照らす」の書が、物心ついた頃から当たり前のように飾ってありました。両親はこの言葉どおりに生きた、まさに清貧高潔な人でした。
     保護司もしていた父のもとに、訳ありな風体の人達がよく出入りしていたのを思い出します。守秘義務からか何も語らなかった父でしたが、再犯の人には差し入れに何度も刑務所へ行っていたと、晩年、母から聞きました。父は平成元年に亡くなりましたが、追悼の席である方が「自分のおやじが死んだ時は涙も出なかったが、住職の死は本当に悲しい」と壇上で涙を流しました。父が何をしたのかは知りませんが、通夜の夜、その方は微動だにせず棺に付き添って夜を明かしたと、母から聞きました。
     寺はいま長兄が後を継いでおり仏教とは無縁の私ですが、お寺に生まれ育った者には褒められ過ぎと承知はしても<菩薩のような><禅師のような>という形容は、至上のお言葉であり何よりの励みです。「人には、助けた人の数だけ助けてくれる人がいる」という言葉を両親から教わりました。彼岸の両親は、質問コーナーを見ながらいつものにこやかな顔で頷いているような気がします。
     。最近の質問には回答が難しいものや、書き方、言い回しに苦労するものが増え、限界を感じているこの頃ですが、アメリさんのような理解者の存在に勇気づけられます。本来はこのコーナーで書くべき返信ではありませんが、あえて返信しました。意を酌んでお読み下さい。

     蛇足ながら、天台宗開祖・最澄の言葉「忘己利他」「一隅を照らす」を解説します。
    ・「忘己利他」(もうこりた)
    「己を忘れて他を利するは慈悲の極みなり」
    <自分の利益や幸福を第一義とせず(忘れ)、誰かのために一所懸命なにかをしなさい>ということで、もっと平たく言うと< 自分のことはさておいて、人のために尽くしましょう>という生き方。
    ・ 「一隅を照らす」(いちぐうをてらす)
    「一隅を照らす、これすなわち国宝なり」
    一隅とはいま自分がいるその場所。<いま置かれている場所や立場で、ベストを尽くしなさい>という意味。一点を照らせば隣も光り、やがて町や社会も光ります。小さな光が集まって日本中、世界中を照らしましょう、という教え。
引用返信
■3166 / ResNo.4)  一月三舟
□投稿者/ アメリ -(2007/08/25(Sat) 22:28:27)
    2007/08/27(Mon) 02:42:43 編集(投稿者)

    お忙しいのにも関わらず、本筋から些か逸脱した感のある
    私の投稿に対して、重ね重ねのお返事と貴重な御法話、
    誠にありがとうございます。

    仏性、広い慈悲の御心が感じられる晝間先生の書き込みを拝見していて
    もしかして、仏門に近しい御出自なのかな?と思っておりましたが
    本当に仏門のお生まれだったのですね。
    まさかと思いつつ、見当が的中したことに、さほど驚かないくらい
    淡々と喜捨・布施を行っている晝間先生の相談者への接し方をみて
    至って当然のように納得させられました。

    ちなみに、私自身は基本的に無宗教で
    特にこれといった信仰があるわけでもないのですが、
    父方が曹洞宗、母方が神道の慣わしを継いでいる家系なので
    互いの祖父・祖母と接しているうちに、子供の頃から自然と
    日本独自に発展した神仏習合の、良く言えば寛容で
    悪く言えば宗教に対して無節操で確たる宗教的規範を持たない
    精神性が染み付いているようです。(現代の日本人の典型ですね)
    また、祖父の書斎には健康関連本から始まり、
    心理学や精神世界、宗教関連の本が沢山あって、
    仏教からキリスト教、イスラム教、ユダヤ教、ヒンズー教、
    儒教、ケルト、原始仏教、原始人の宗教観なんて本もあったかな、
    それこそ膨大な数の宗教関連本がありましたから、
    俗に言う宗教マニアですね。
    その中でも子供向けの絵本があって、何かを示唆するような
    不思議な物語の絵本を買ってきて読んでくれた覚えがあります。
    そんな少し変わり者の祖父の元で育ったことも影響してるらしく
    さわり程度の薀蓄だけは、なんとなく身についているようです。
    (学生の頃、祖父の本棚に置いてあった道元の正法眼蔵の訳本を
    どうにか理解しようと試みたことがありましたが難しすぎて、
    結局、馬鹿な私にはサッパリわかりませんでした。笑)

    仏教の興隆に力を注ぎ仏法を信じ神道を尊んだ聖徳太子、
    10年以上も幾度となく渡航にチャレンジし失明してまで
    日本に仏教の戒律を伝えにきてくれた鑑真和上、
    エリート中のエリート最澄に、曼荼羅の天才弘法大師空海、
    民衆の目線に立ったナンマイダの法然、親鸞、蓮如、
    折伏の日蓮、大哲学者の道元、清貧の美学を貫いた良寛…etc.
    かつての日本には悩める民衆を本気で救おうと心血を注いだ高僧、
    真に愛されたリーダーがたくさんいましたね。
    民衆も、その教えを素直に受け入れる器量を持ち合わせていました。
    こんなこと言うと戒律の厳しいお坊さんに叱責されそうですが、
    私にとって古の開祖達やお坊さんはアイドルみたいなものですね。
    みんな、とてつもない活力・生命力に溢れたスーパースターです。
    その中でも特に好きなのは、私のような怠け者でも、
    「諸法実相、日日是好日、こだわりを捨てよ」などと言って
    許してくれそうな、悪人正機の親鸞聖人ですね。
    非僧非俗・肉食妻帯なんて明らかに破戒坊主で、
    当時の戒律の厳しい宗派からは相当厭われたと思われますが、
    どんな立派な人でも息抜きは必要で、矍鑠と生き通せるものではないし、
    人間の弱さを素直に認めて、それを自覚しつつ仏の道を歩まれた
    親鸞聖人は、いちばん俗っぽいというか人間臭くて好きです。

    話がだいぶ逸れましたが、とにかく今の教育は学校も家庭も含めて
    学問における知識の詰め込み、記憶の蓄積ばかりで教養や応用がなく
    【心の教え】を蔑ろにしているのが大きな問題なのではないでしょうか。
    既に教える側からして心を失ったまま、
    教壇にたったり親になったりしているから
    社会全体がおかしくなっているのではないでしょうか。だから、
    人気投票で政治家を選んで実感無き景気回復、格差社会が生まれたり、
    恥ずかしげもなく「金をたくさん稼いでる人が偉いに決まってるじゃないか」
    などと大言壮語を奮ったホ○エ○ンや村○みたいな多財餓鬼が出始めて
    世間を混乱に巻き込み、お騒がせしたのではないでしょうか。
    また、それを何の疑いも持たずヤンヤと持ち上げるコメンテーターや
    多くの大人、若者の姿がありました。
    ご都合主義のマスメディアは散々持ち上げておきながら、
    世間の風向きが変わると一気に落としましたが…。

    このモラル無き荒廃しきった日本を復興させるためには、
    ドッグイヤーよろしく、馬車馬のように走り続けている状況から
    少し立ち止まって、それぞれが自発的に原点を顧みる時間や余裕を
    もつ必要があるのではないでしょうか。
    もちろん昔に戻れといったって、適うわけありませんが
    古の日本人がもっていた心というものを、
    もう少し顧みる必要があるような気がします。
    明治以降、魂を抜いた形だけの西洋文化を積極的に導入し
    廃仏毀釈運動、もっと遡れば信長の延暦寺焼き討ち、
    徳川幕府による檀家制度などが影響して、日本仏教の形骸化、
    心を失った形だけの教えによって、
    荒廃した人間形成を招く要因になったのではないでしょうか。
    実際に、民衆に正しい心を教えるはずの僧侶ですら、
    一部の破戒坊主によるとんでもない犯罪も横行しています。
    医師のモラルの低下、患者のモラルの低下を招いているのも
    お互いが利己にとらわれ、相手への感謝、思いやる博愛の心を
    失っているからではないでしょうか。
    なんだか、ものすごく狭い範疇で物事を考え、
    せせこましく常にイライラとしている人間が増えているのを、
    仏性をお持ちの晝間先生なら、既に強く感じ取っていると思います。

    戦後以降、間違った欧米観による似非個人主義の台頭により
    家族の絆は崩壊し、現実に核家族による問題もでています。
    「新しい生活」などという綺麗事のキャッチコピーに流され、
    年寄りの教えは古くさいとばかりに蔑ろにされ、
    営々と受け継がれ蓄積された教えや経験もないまま立ち上げる
    若男女だけの家の中は冷え切り、いとも簡単に離婚をする現代の結婚のあり方。
    介護の問題も無関係ではありません。
    昔は家族親類みんなで年老いた家の長老を介護して看取ったものだ、
    だから、年老いても心配しないで済んだんだと爺ちゃん婆ちゃんに聞きました。
    歳をとって病気になれば(今の木を見て森を見ない西洋医学の延命治療に
    苦しめられることもなく)一月も布団で寝ていれば苦しむことなく
    自然と静かに息を引き取ったものだとも聞かされました。
    しかし、そのように語っていた私の婆ちゃんは脳卒中で倒れ、
    病院の延命処置により体中を管に繋がれ、
    施設の介護士の嫌がらせを受けながら
    15年も寝たきりの状態で心身ともに苦しみながら
    最後は虫の息で亡くなっていきました。
    当時、両親の仕事の関係で外国に住んでいた私は、
    10年ぶりくらいで婆ちゃんの見舞いにいったのですが、
    意識が朦朧としながらもプルプルと手を震わせて反応してくれました。
    それで安心したのでしょうか、3日としないうちに亡くなりました。
    人間の最後というのは、こんなにも寂しいものなのか…と
    不条理を感じながらも受け入れざるを得ませんでした。
    痴呆のようになっていれば、まだ楽だったかもしれませんが
    最後まで脳はしっかりしていたそうなので相当苦しかったと思います。
    道義上、医師は安楽死させることはできないとはいえ
    こんな人生の末路を元にした長寿大国などいりません。
    心の通わない医療による弊害とも受け取れます。
    こんな経緯もあるので、歯列矯正の被害者の声をきくと、
    余計に、欧米から導入された医学・医療観、
    一神教の国々の(自然をも人間の手でコントロールしようとする)
    排他的な思想から端を発する西洋医学に対する
    反発や限界を強烈に感じるのだと思います。

    医師、歯科医師双方とも、専門家という肩書きが
    他の診療科目は知らんぷりということの
    免罪符になっているような気がしてなりません。
    昨今、統合医療というものが見直されつつあるようですが、
    健康保険制度に縛られた現状で、全ての人に享受されるのは
    なかなか難しいのかもしれませんね。
    実際、全てのカテゴリーを範疇に入れようとすると
    個人の生活への介入が必要になってしまうほどになるので
    いずれにしても限度があるのでしょうね。
    それでも、せめて患者さん自身の心に、
    もっと目を向けて欲しいと思うのは贅沢でしょうか…。


    また、現在の日本人は宗教の本来の意味や
    信仰のなんたるかを知らなさ過ぎると思います。
    知らぬが仏、などと言ってる場合ではないでしょう。
    カルト色の強いインチキ新興宗教の影響で
    宗教=危険という安直な認識をもつ若者が殆どではないでしょうか。
    確かに、昨今のテロ多発のニュースの影響で
    宗教原理主義は危険であるという認識をもちやすいですが
    そんなのはホントに一部であって、大多数の人類にとって
    信仰は生活をしていく上で必要不可欠なものです。
    あるイスラム圏の国の家庭に、旅行でホームステイした時は、
    見ず知らずの外国人である私を怪しむことなく
    満面の笑顔で歓迎してくれて、
    帰るときには、大粒の涙を流して見送ってくれました。
    日韓中の関係も政治的にはギスギスとしてますが
    民間レベルでは、多少の価値観のズレはあれど
    案外、仲良く共存共栄できているものです。
    そもそも、異なる国の異なる文化の元で生まれ育ったのだから、
    価値観が異なるのは当たり前ですよね。
    (外国で「自分は無宗教だ」と胸を張って言う日本人が結構いると思いますが
    大概は信仰の無い人間はバカだと思われるので
    一応、私は「I am a Buddhist.(仏教徒)」と答えることにしています)

    なにも宗教的な事を教えろというわけではありませんが、
    (宗教は学ぶものではなく実践するものですからね)
    どこの国でも信仰と生活は切っても切り離せない関係にあり、
    「信仰があるからこそ、世間の冷たい風にも耐えながら
    家族や友達を想い、毎日をしっかりと生きることができるんだ」
    と、どこかの貧しい国の少女がテレビで語っていたのを覚えています。
    ボロ服を着て生活は貧しくとも、心はとても豊かなんだなと
    すぐ分かるほど、目がキラキラとして輝いていました。
    株で大儲けしたり、実体のない事業を拡大して
    泡銭で潤っている似非青年実業家なんかよりも、
    庭で自然栽培などしながら、暇をみては寺にお参りにいって
    山寺の和尚さんと、縁側で茶でもすすりながらお話をしたり、
    毎日曜日には教会に行き、神へ感謝のお祈りをすることで
    生活のリズムをリセットし、体調を整える術を知っていたり、
    どこかの田舎で、静かに倹しくも幸せに暮らしている老夫婦の方が
    よっぽど心が豊かで羨ましいなと思います。

    また、一部ではありますが昨今の欧米では、
    仏教の寛容なものの見方が再認識される動きがあるようです。
    仏教の発祥地インドでは、既に廃れてしまった仏教を復興させようと
    日本では決して高僧などではなかった、ある日本人僧侶が
    (格式を重んじるばかりで、些か形骸化された感のある
    現代日本の仏教界では、あまり認められていないような方だと思います)
    カースト制により何千年と虐げられてきた不可触民といわれる人々を
    次々と仏教に改宗させて救っているそうです。
    現地では龍樹(ナーガールジュナ)の再来とも例えられているそうで、
    仏教に改宗させた人数は、約一億人とも言われています。

    ここ数年の日本でも、スリランカの上座部仏教の僧侶と
    日本の大乗仏教の僧侶や脳学者が対談して交流したり、
    民間レベルでも改めて仏教の良さが見直されてきているようですが、
    これらが多くの一般庶民に還元され、物事の本質を見極める切っ掛けになり
    実践されるか、単なるファッション単なる流行り事に終止するかで、
    今後の日本の行く末を大きく左右するのではないかと
    個人的には感じております。
引用返信
■3167 / ResNo.5)  和顔愛語
□投稿者/ アメリ -(2007/08/25(Sat) 22:28:57)
    2007/08/28(Tue) 00:06:47 編集(投稿者)

    インターネットができるまでは、簡単にお話をすることなど
    到底かなわないような方と、こうして気軽にコミュニケーションが
    とれるようになったのは、大変喜ばしいことですね。
    もし、こちらのウェブサイトこの掲示板が存在しなければ
    皆さん、こうして晝間先生の御慈悲に授かることもできなかったのですから
    文明が発展することも、そう悪いことばかりでもないのでしょう。

    予見していた通り、晝間先生は観世音菩薩様だと分かったので
    そういう意味で、解決済み!ということにします。ここまで
    支離滅裂な長文にお付き合いくださり、誠にありがとうございました。
    晝間先生のように一期一会を忘れず、忘己利他を実践し
    どなたに対しても和顔愛語で接することができる
    立派な大人になれるよう日々精進していきたいと思います。
    晝間菩薩は、この末法の時代に一隅を照らす大きな光明です。


    ps
    熱中して書き込んでいるうちに、また話が脱線してしまいすみません。
    でも、書きたいことを書きつづり、常日頃から疑問に思っていたことや
    鬱積していたものを吐露することができて、とてもスッキリしました。
    若造のくせに、勢いに任せて偉そうな能書きをたれてしまいましたが、
    先日には本来のスケベ心が災いし、銀座のとある画廊にて
    美人局まがいの巧みな接客をする可愛い小悪魔美女販売員にたぶらかされ、
    ついつい、たいして興味もない高額な美術品を購入してしまった
    愚かな私めを笑ってやって下さい。(泣
解決済み!
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■3145 / 親投稿)  顎の位置について、今後について
□投稿者/ 友 -(2007/08/21(Tue) 22:23:49)
     長くなりますがよろしくお願いします。

    上下顎前突で、抜歯を4本して側方拡大装置を半年つけて合わせて2年半の動的治療を経て、装置を外してから特に一気に体調が悪くなりました。
    装置を外す1年前位から体調の変化は感じていたのですが、、、例えば立っていることがつらく、仰向けの状態で寝ることでなんとかつらさがやわらぐ状況が多くなりました。そのときは仕事の疲れかなあと思ってそのままなんとか仕事をしていたのですが、

     その後、理テーなーになってからは自分の噛みたい位置、顎が動く位置に歯が無く、過去の質問のひろさんと同じ様な状態、したの歯が前にぶつかる様な状態になり、ひろさんの状態よりも上の歯と下の歯がちょうどぶつかる様な状況になってしまいました。
     
     過去ログを拝見させていた所、中心位、顎位に問題があるということに当てはまると思いました。

     また、治療をした主治医の元では、内科的な問題ではないか。貴方の精神的な問題ではないか。
    と言われました。
     セカンドオピニオンと思い、主治医に資料を求めると、資料をくれて、どこでやっても同じゴールにしかならない。と言われ、大学病院で検査をした所、やはり
    顎位に問題があるということで、上の歯を前に出さなくてはならなくなりました。
    下顎がさがりすぎた位置で噛み合わせができてしまったということになりました。

     そして現在の主治医も再治療は必要ということを言い始めました。しかし、顎が落ち着かないとできない。と言い、適正な検査もせず、現在で1年半時間が経とうとしています。
     今のところ定期的に診てはもらっているのですが、どこに歯を並べて良いのか分からない様に感じます。
     
     かぐやさんの過去ログの中の先生の言葉で再治療になったことに対して、謝罪と返金をするべきだとコメントされておりましたが、私自身も本来ならば保定期間に入っているのに、再治療が必要となったのに、全く私に対して悪いといった感じは一切無く、むしろ時間を作ってやっているんだ。という感じや、分からないとかとにかく言う事が変わっています。。

     再治療が必要だということは決まったのですが、そこから全く一向に話が進みません。。2年経ってしまうのではないかと思います。
     
     大学病院で進めたら良いのかどうしたら良いのかわかりません。。

    こういった場合どうすべきことが良いと思われるか教えていただきたいです。
    よろしくお願いします。
引用返信

▽[全レス5件(ResNo.1-5 表示)]
■3148 / ResNo.1)  Re[1]: 顎の位置について、今後について
□投稿者/ 晝間@ひるま矯正歯科 -(2007/08/22(Wed) 17:56:49)
http://www.hiruma.or.jp
     まず、過去ログのかぐやさんのケースは、明らかに治療方針の間違いによる失敗と考えられる例で、別の医師による再診断と新たな治療方針による再治療が必要と判断したため、謝罪と返金があって然るべきと書きました。友さんのケースは、必ずしも治療方針や治療過程での重大なミス(診療過誤)があったとはいい難く、再治療はあっても同じ矯正医が手掛けるとすれば、前の治療の延長という考え方が成り立つことから、かぐやさんのケースとは状況が異なると考えるべきかと思います。
     友さんは、先生の態度にかなり憤慨されていますが、これまでの長い診療付き合いの中で、先生にとって友さんが次第にクレーマーと感じるようになっているように想像されます。互いに醸成された不信感の中で、新たに信頼関係を築くのはむずかしいかと思いますが、いま一度、今の先生による再治療を行なうこと、それを速やかに実行してもらうよう要望することが、第一義の選択だと思います。
     大学病院での再治療をすぐに勧めない理由はありますが、今の担当医による再治療を開始するに当り、万一再々治療の必要性が出てきた時が大学の出番かと思います。この可能性については、再治療の開始の時点までによく話し合い、何らかの形で契約として残しておくのが安心かと思います。

     <体調の変化>が何に起因するか、友さんの初診時の状態や治療方針、治療過程、治療結果等々、矯正に関する諸資料に加え、他の必要な情報を勘案しないと何ともいえません。ただ、確たる科学的根拠があるわけではありませんが、顎位(中心位と咬頭嵌合位の著しい乖離)という問題ではない、あるいはそれだけではないような気がします。
引用返信
■3156 / ResNo.2)  Re[2]: 顎の位置について、今後について
□投稿者/ 友 -(2007/08/23(Thu) 10:00:08)
     お答えくださりありがとうございます。
    お答えくださった文章からいくつか、質問がありますのでよろしくお願いします。


    >友さんのケースは、必ずしも治療方針や治療過程での重大なミス(診療過誤)があったとはいい難く、再治療はあっても同じ矯正医が手掛けるとすれば、前の治療の延長という考え方が成り立つことから、かぐやさんのケースとは状況が異なると考えるべきかと思います。

    前の治療の延長とありますが、動的治療が終了してリテーナーになった状態で
    の再治療でも治療の延長となるということでしょうか?
    治療のゴールに辿り着いたけれど、他の矯正医の元での診断により、3ミリは前に出さなくではいけないと言われました。
    私はその位置だと顎が痛くならないのですが、、
     主治医はそんなに前に出すことはあり得ないと言いましたが、、、
    現在の私の状況では自分の顎が動く位置だと、上の歯と下の歯がぶつかってしまいます。噛めなくなっているのですが、、

     
     

    >  友さんは、先生の態度にかなり憤慨されていますが、これまでの長い診療付き合いの中で、先生にとって友さんが次第にクレーマーと感じるようになっているように想像されます。

     かなり憤慨とありますが、、、
    始めは私も噛み締めではないかといった見解等々信じていましたが、やっぱり噛み合わせのできた位置だと顎が奥にありすぎて苦しく、更に顎が痛くなりました。
    上の前歯根元は黄色の様な黒っぽい様な色に変色しています。

     更には私と同じ矯正医の元で過去に同じ様な状況になってしまった方に会うことがありました。そのことからということと、大学病院での診断、治療方針が自分の噛める位置と顎の位置が当てはまっているということ、自分の顎などの状況からやはり前に出さなくては無理だなあと思いました。

    >>
    >  <体調の変化>が何に起因するか、友さんの初診時の状態や治療方針、治療過程、治療結果等々、矯正に関する諸資料に加え、他の必要な情報を勘案しないと何ともいえません。ただ、確たる科学的根拠があるわけではありませんが、顎位(中心位と咬頭嵌合位の著しい乖離)という問題ではない、あるいはそれだけではないような気がします。

     院長先生にではありませんが、ひるま矯正歯科で過去にセカンドオピニオンで診ていただいています。
    その際には矯正の検査はしておりませんが、再治療には2年はかかると言われました。
     大学病院での検査等での結果は科学的根拠にはならないのでしょうか?
    自分が噛めない位置で、の再治療でも謝罪が無いということが理解できないのですが、、なぜならゴールに辿り着いた位置では機能的に無理があってもそういうことになるのでしょうか?
     また、顎位だけの問題では無いとなるとどういったことが考えられると思われますでしょうか?

     体調の変化については本当になった人ではないと分からないと思います。。
    下顎が後ろにいって歯列が小さくなりすぎるということがどれだけ体に影響がでるか、科学的に証明できる方法があればすぐにでも受けたい程です。。
     同じ状態になった人はこれを矯正医に訴えてもクレーマー、もしくは精神的に問題ありと判断されるので、証明できる方法を見つけたいです。
    矯正医の方が誰か一人が同じになれば分かってもらえるとは思うのですが、、

     私自身素人ですし、同じ医師によって失敗されている人が居るので、とても不安な状況で憤慨していると思われるとも思いますし、主治医でない先生にこんなに詳しく聞くのは大変恐れ入りますが教えてください。
引用返信
■3157 / ResNo.3)  Re[3]: 顎の位置について、今後について
□投稿者/ 友 -(2007/08/23(Thu) 14:47:19)
    また分かってもらえないのかと思い長々と書いてしまいました、、
    他にも伝えたいことなどもあったりしてまとまっておらず
    すみません。

    要するに現状として、元々の自分のアーチの形からは全く違うものに出来上がり、更に歯も外側に倒れていて、全く自分のでは無い歯が口の中に入っている様な感覚です。
    それとひるま先生やまた他での症例と比べると舌房が小さくなりすぎています。。
    舌房は大きさが変わらないと思うのですが、縦の長さ(奥行き)が短くなり、前までは細長い、縦長のような感じの歯列だったのが、縦の長さはなくなり、横に開いて(花のように)いつも口が広がっているような感覚にあるのが現状なのです。。

     
引用返信
■3161 / ResNo.4)  Re[4]: 顎の位置について、今後について
□投稿者/ 晝間@ひるま矯正歯科 -(2007/08/24(Fri) 12:42:54)
http://www.hiruma.or.jp
     当院ですでにセカンドオピニオンを受けているということですから、ご質問はこのコーナーでなく、セカンドオピニオンを担当した副院長(晝間康明)にメールで直接尋ねて頂ければ、話はもう少し分かりやすかったと思いますが、今現在では、友さんが何という方でいつ相談に来られ、その際にどのような見立てとアドバイスをしたのか、副院長ともどもまったく分かりません。
     <科学的根拠があるわけではありませんが>という文言が、大学病院の診断に対して言っているのではないのは、文脈から明白でしょう。あくまでも、投稿に書かれた文章からあれこれ推測してコメントしているので、資料も無く口の中も知らないまま書いているその推測に対して、<科学的根拠を持っているわけではないが>と断わったまでです。
     ただ、セカンドオピニオンで<再治療には2年はかかる>といったとすれば、再治療で治る可能性を感じたのでしょうが、セカンドオピニオンで<咬む場所が、舌房が、アーチが>等々訴えられるケースに、往々にして治療過程を含めた仕上げの不首尾を見ることから、顎位だけでなく精緻な仕上げに対する伎倆の問題があるのではないか、と<推測>するわけです。いま<その推測>に科学的根拠はありませんから、その推測がおかしいといわれれば、それまでの話です。
     クレーマーの件は、友さんをクレーマーと言っているのではなく、この先が見えなくなっている矯正医にとって、友さんはクレーマーに思えるだろうと書いたまでです。だから交渉は難しいだろうけれども、再治療を引き受けるといっているのであれば、転院にまつわる煩わしさを避けるためにも、今一度治療を受けてみてはどうか、と提案したわけです。
     再治療は、大学病院はもとより今の所を替われば、治療費を含めてすべて新患扱いになります。少なくとも今の所での再治療であれば、新たに新患としての費用が発生するとは思わないからです。それ以前に、いままでの治療は診療ミスだから謝罪と返金を要求するというのであれば、それは弁護士と相談して頂くしかありません。
引用返信
■3163 / ResNo.5)  Re[5]: 顎の位置について、今後について
□投稿者/ 友 -(2007/08/25(Sat) 01:19:05)
    丁寧にお答えくださりありがとうございました。

    セカンドオピニオンへは友という名前では受けておりません。
    メールでお伺いすれば良かったのですね、、

    ありがとうございました。とても分かりやすいお答えでした。

    <顎位だけでなく精緻な仕上げに対する伎倆の問題があるのではないか

    全くその通りと思います。
    クワドヘリックスを使用した上に、上下の歯をそれぞれ短くなるように持ち上げて歯を下げているからです。

     ひるま先生にはこのように文面上で分かっていただけるのに。。
    矯正学の教えの違いなのでしょうか?
    患者が機能しないと訴えていてもそれ(問題があると思われるやり方)を貫くのでしょうか。。


    どうしても主治医の先生の酷い対応と、前回失敗された方にどんな対応してくるかを聞いていて、
    特に主治医の先生の言い回しが酷いのでとても歯医者の方との話合いというか、話し方は敏感になってしまっていて、なんだか細かく質問してしまいました。

     自分の主治医はもうどうしたら良いか分かっていないようですし、
    大学病院の再治療ゴール(自分の顎が機能すると思われる位置と合致している)と、主治医のゴール(計画は出ていませんが、ここがいいのではないかといっているところ)は全く違う物なので、ここでお願いしても、また噛めなくなると思ったことと、もう今後は触ってもらいたくないというのがありました。

     謝罪、返金に関しては、、
    そこに固執しているのでは無く、(もちろん普通常識的にあるべきとは思っていますが)私で失敗する前の数年も前に同じ失敗をしている患者が居て、その方の人生を変えているのにそれなのにまた同じ失敗をしている
    事が許せません。私の様に失敗する人を増やしたくないと思っています。
     弁護士も必要とは思っています。
     弁護士を立てた所で医師の矯正学が変わるわけでもなく、その医師の言い逃れの仕方も変わらないような気がします。

     失敗した医師は公表されるべき、また、なんらかの罰則を受ける(営業停止、意思免許に対してなんらかの制限)
     もしくは矯正学の統一化、または医師免許更新の手続き等々

    なんらかの法的なルールが無いと患者が本当に困るだけだと感じています。
    また、こうなったときにスムーズにケアしてくれる機関もないし、保証のような物もありません。
     
     失敗した時に 貴方は事故にあってしまったものでしょう。といった言葉や、
    外れくじといった言葉で終わらされるには時間とお金がかかりすぎます。それに何よりも、心と体のダメージが大きすぎて再治療を決心するまでには多大な時間がかかります。
     今までの年単位での時間の中は治すという希望で満ち溢れていて、我慢してきて予期してきた結果とは全く違うものですから、本当に心が回復するまで時間がかかります。歯がどこまで耐えられるか等の問題もありますし。。

     それよりも何よりも失敗していることが明確なのにそれに対して酷い態度を取られる事が許せません。
    もうできないならできないでいいし、失敗したならそれで、一言いってもらえたらそれで良いし、あまりにも患者に対してというか人間性の問題かは分かりませんが、誠意が無いように感じます。

     矯正だけではなく、医療によってもっと酷い事になっている方はいらっしゃると思いますからまだましとは思っていますが、

     だからこそなかなか同じ職業だし悪く言えないみたいなことも確かに分かるのですが、、わたしが同じ様に医師だったら分かりませんし。
     ただ本当に最近失敗が多いみたいなので、せめてもう少しスムーズに失敗を治してくれたり、医師とのやりとりをスムーズにしてくれる歯科医師会とはまた違う機関があったらいいのにと思います。
     丸剤のこういった現状は改善されるべきと思います。

    ひるま先生はきちんとされた先生なのにこんなことを色々書いてしまいましたが、この現状を少しでも良くなってもらいたいことや、きちんとされた矯正医の方に知っていただきたく書かせていただきました。最も矯正医の方のほうがそういった患者さんが相談に来ると思うのでご存知とは思いますが重症だったりすると診ていただくまでにもいかない場合がありますから。。

     もっと矯正する前に色々調べてひるま先生にお願いしていたら良かったなと思います。
     親切に丁寧にお答えくださりありがとうございました。
    先生のようにこういった質問できる場を設けて更に丁寧にきちんと答えてくださる方がほとんどだったらいいなと思いますし、
    必要だと思いました。

    これからも困った人の力になってください。
    救われる人が多いと思います。

    ありがとうございました。


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■3155 / 親投稿)  過蓋咬合と顎変形症
□投稿者/ pino -(2007/08/23(Thu) 00:19:44)
    過蓋咬合で悩んでいます。上前歯4本がおよそ5〜8ミリくらいは下の歯にかぶっており、下の前歯(ちなみに叢生です)がほとんど見えません。また上前歯が片方ねじれているせいもあって、口(唇)がきちんと閉じにくい状態です。さらにガミーで、恐らく上顎前突です。キュッと力を入れればきちんと閉じるのですが、前歯が下に下がりすぎているため、閉じたときに下唇が押し出され上唇よりも前に出てしまいます。あと、上下の前歯がずれているので、これは顎変形症でもあるのでしょうか?きれいに治すとしたら外科手術が必要ですよね?
引用返信

▽[全レス1件(ResNo.1-1 表示)]
■3160 / ResNo.1)  Re[1]: 過蓋咬合と顎変形症
□投稿者/ 晝間@ひるま矯正歯科 -(2007/08/24(Fri) 12:39:40)
http://www.hiruma.or.jp
     pinoさんはともあれ一度、矯正歯科専門医院に足を運ばれ相談されることをお勧めします。相談に行ったらもう必ずそこで矯正しなくてはいけないとか、すぐ治療に入ってしまうなどということは絶対ありませんので、安心して相談に行ってください。矯正歯科医院の敷居は思っているよりズッと低いものです。
     pinoさんのケースは、書かれている内容から判断すると(pinoさんのおっしゃるとおり)、咬み合わせの深い上顎前突でしょう。顎変形症かと言われれば恐らくそうでしょうが、この病名は保険診療の場合に付けるもので、顎変形症すなわち外科矯正になるわけではありません。逆に、外科矯正になった場合は、顎変形症の病名を付けなければ保険が通りません。
     矯正治療の場合、病名そのものはあまり意味を持ちませんので、pinoさんの不正は、叢生と過蓋咬合を含む上顎前突ということで十分です。そのうえで、治療方針が外科矯正になるかどうかは投稿からだけでは何ともいえません。経験的には、この種の不正を手術で矯正した記憶がありませんので、外科でない可能性は十分あります。
     外科の適応かどうかを含めて、すべて資料を精査した上でなければ分かりません。その意味から、冒頭で<ともあれ一度、矯正歯科専門医院に相談に行かれるよう>お勧めしました。
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■3146 / 親投稿)  歯列矯正について
□投稿者/ 夏実 -(2007/08/22(Wed) 01:00:10)
    歯列矯正をしたいのですが、普通の歯医者(矯正やインプラントやホワイトニングなどもやってる)で矯正をするのは好ましいことではありませんか?
引用返信

▽[全レス2件(ResNo.1-2 表示)]
■3149 / ResNo.1)  Re[1]: 歯列矯正について
□投稿者/ 晝間@ひるま矯正歯科 -(2007/08/22(Wed) 18:00:21)
http://www.hiruma.or.jp
     厚生労働省統計によると、日本には歯科医師が約93,000人(92,696人)、歯科診療所が約68.000軒(67,387軒)あるとされており、そのうち矯正歯科専門医院は1000軒強で、矯正歯科だけに専従する歯科医は、大学にいる専門医を含めて3000人弱(2,920人)。その一方で、矯正歯科も標榜する一般歯科医は約19.000人(19,515人)いると報告されています。
     そこで夏実さんのご質問ですが、わざわざ専門医ではないところで矯正したい理由がよく分かりません。たとえば夏美さんが、一世一代の奢りでフランス料理を食べたいと思った時に、フランス料理店に行こうとは思いませんか。ラーメンも寿司もスパゲッティも出来ますという食堂で、フランス料理を食べようと思いますか。
     歯科医が、あえて矯正歯科専門で開業するにはそれなりの理由と根拠があります。一般歯科医で矯正するのはやめなさいとは言いませんが、選択は自己責任で判断してください。
引用返信
■3150 / ResNo.2)  Re[2]: 歯列矯正について
□投稿者/ 夏実 -(2007/08/22(Wed) 20:38:19)
    No3149に返信(晝間@ひるま矯正歯科さんの投稿)
    >  厚生労働省統計によると、日本には歯科医師が約93,000人(92,696人)、歯科診療所が約68.000軒(67,387軒)あるとされており、そのうち矯正歯科専門医院は1000軒強で、矯正歯科だけに専従する歯科医は、大学にいる専門医を含めて3000人弱(2,920人)。その一方で、矯正歯科も標榜する一般歯科医は約19.000人(19,515人)いると報告されています。
    >  そこで夏実さんのご質問ですが、わざわざ専門医ではないところで矯正したい理由がよく分かりません。たとえば夏美さんが、一世一代の奢りでフランス料理を食べたいと思った時に、フランス料理店に行こうとは思いませんか。ラーメンも寿司もスパゲッティも出来ますという食堂で、フランス料理を食べようと思いますか。
    >  歯科医が、あえて矯正歯科専門で開業するにはそれなりの理由と根拠があります。一般歯科医で矯正するのはやめなさいとは言いませんが、選択は自己責任で判断してください。
解決済み!
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