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□投稿者/ 悠 -(2007/08/13(Mon) 23:03:00)
| はじめまして悠と申します。 今、矯正を始めて7年くらいたちます 開こうなのですがナカナカ歯が噛み合うところまでいかなく 大学病院で外科矯正をすることに決めたのですが 上顎と下顎両方切るのと下顎だけ切るのとを迷っています。
噛み合わせだけでしたら下顎のみでも噛み合うのですが自分はガミーがとても気になり上顎の手術もしたいと思ってます けど皆さんの体験などを拝見させてもらってるとリスクが結構大きいのだなっと 心がいま非常に揺らめいています 私は鼻のしたが長いみたいで上顎を切りとって上にそのまま上げて下顎は切って回転?させると形成の先生がおっしゃってました。 この長い部分を切り取って上にあげることによって鼻の変形とかはやっぱりあるのでしょうか? なぜ上に上げると鼻が上向きになるのかがよくわかりません 回答よろしくお願いします
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■3124 / ResNo.1) |
Re[1]: Le Fort I 型骨切り術に伴う鼻部の形態変化
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□投稿者/ 晝間@ひるま矯正歯科 -(2007/08/15(Wed) 07:21:57) http://www.hiruma.or.jp
| まず、悠さんのご質問はすぐれて外科的な内容で、矯正医としてはコメントする十分な資質がありませんので、詳しくは担当する外科医に質問してください。 現在、上顎骨の手術は前進させる(下顎前突の場合)にせよ後退させる(上顎前突の場合)にせよ、上顎を切り取るにせよ(ガミーの場合)、ほとんどがLe Fort I型(ルフォーいっけい)で行われているかと思います。これも詳しくは外科医に聞いてみてください。 上顎は複雑な骨の複合体で、ことに前方では鼻の構造に直結しているため(下記サイト参照)、上顎骨を前進、後退、切り取りにせよ、手術をすると鼻の形態に影響が出るのはある程度やむを得ません。 http://web.sc.itc.keio.ac.jp/anatomy/osteologia/ (ここから頭蓋ー骨鼻腔(鼻腔)を参照) 上顎骨の移動の際に鼻翼が広がることを避けるために、同時に上唇の裏側から広がりを防ぐ手段を講じる外科医もいます。この鼻孔の変形とそれに対する処置については、担当する外科医に説明をしてもらってください。 ちなみにLe FortのI, II, III型とは、顔面骨折が起きやすい骨折線をLe Fortが3つに分類したもので、顔面骨折の際の骨折部位を類型化するためにできた分類です。そのうち、上顎骨に対して形成外科治療上あるいは矯正治療上、手術が必要な場合の離断線としてLe Fortの分類を用いて手術名としたもので、そのほとんどはLe Fort I 型です。 Le Fortの3つの骨折線については下記のサイトをみてください。 http://homepage.mac.com/hiruma_tokio/PhotoAlbum20.html
なお、Le Fort I 型骨切り術に伴う鼻部の変化について、 日本顎変形症学会雑誌に発表された研究の抄録がありますので、下に引用しておきます。発表した大学の矯正歯科のHPには、メールで相談ができるようになっておりますので、詳細はそこで尋ねてください。 http://www.dent.niigata-u.ac.jp/ortho/hp/ortho.hpinfo.html (ここの「矯正歯科治療QandA」下段に「質問はこちら」とあります。)
(参考) Le Fort I 型骨切り術に伴う鼻部の変化 −上下顎移動術を施行した女性骨格性下顎前突症例について−日本顎変形症学会雑誌 (2002) 12(3), 85-93 , 【目的】 顎矯正手術に伴う軟組織の変化として口唇部やオトガイ部などが変化することは過去にも報告されているが,上顎骨の移動に伴う鼻部への影響について検討したものは少ない。本研究の目的は,顎矯正手術による上顎骨の移動に伴う鼻部の形態変化について検討することである。 【資料および方法】 上下顎移動術を施行した骨格性下顎前突症30症例について,上顎骨Le Fort I 型骨切り術の移動方向に従って3群に分類し,術前後における鼻部の形態変化について比較検討した。資料として,手術直前と術後6か月以上経過時に撮影された側面頭部X線規格写真および正貌規格写真を用いた。 【結果および考察】 1.前上方移動群では,鼻尖,鼻下点ともに前上方へ変化した。 2.前方移動群では,鼻尖,鼻下点ともに前方へ変化した。 3.前下方移動群では,鼻尖は前方へ,鼻下点は下方へ変化した。 4.鼻翼幅径に関しては術後に3群とも増加を示し,その変化量は,前上方移動群,前方移動群,前下方移動群の順に大きく,上顎骨の上方ならびに前方移動量が大きくなると,術後増加する傾向が認められた。Le Fort I 型骨切り術に伴う鼻部の形態変化は,硬組織と軟組織の移動比率に一定の傾向は認められないものの,上顎骨の移動様式により異なる特徴があることが示唆された。
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