OPひるま歯科矯正歯科質問コーナー

院長様、こんにちは。初めまして！私は出っ歯で、矯正したいと思い、いくつかの矯正歯科に伺いました。教えて頂いたのが、私の歯は上下とも前に出ており、一つ一つの歯が顎とのバランスに対して大きめで隙間がないので、引っ込まさせるためには上下４本抜歯しなければならないということでした。正直４本抜歯はためらっています。やはり抜歯は必要不可欠なのでしょうか？
また、私の場合、マイナー・トゥース・ムーブメントは適用になるのでしょうか？出来ることなら短期間で治療を行いたいのです。お忙しいところ申し訳ありませんが、どうぞ宜しくお願いいたします。

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■1133 / ResNo.1)

　Re[1]: 抜歯の必要性　MTMの意味

□投稿者/ 晝間＠ひるま矯正歯科 -(2004/12/08(Wed) 12:04:44)
http://www.hiruma.or.jp/

　すでにいくつかの矯正歯科医院に相談に行かれたということですが、恐らくそのほとんどすべての矯正医が抜歯の必要性を説いたとすれば、吉田さんの不正咬合は抜歯をしなければ治せないケースであって、無理に非抜歯で矯正しようとすれば失敗する可能性があると、まず認識しなければいけません。
　そもそも吉田さんの＜歯は上下とも前に出ており、一つ一つの歯が顎とのバランスに対して大きめで隙間がない＞という状態は、まず間違いなく上下顎前突（または両突歯列）という不正咬合と推測され、その治療目標の大きな一つに口元の改善（具体的には口元の後退）が必ずあり、それを達成するためには後退させるためのスペースが必要であって、そのスペースを得るためには抜歯が必須、というのが近代矯正治療学の大原則です。
　矯正治療上の抜歯については、これまでも何度となくこのコーナーで説明してきました。上のメニューの［記事検索］から＜抜歯非抜歯＞＜上下顎前突＞＜口元＞などをキーワードに検索し、回答を参考にしてください。とりあえずそのうちの一つを下に記しておきます。
Title: 抜歯するか悩んでいます（のり/ 2004/06/20）
http://www.hiruma.or.jp/cgi-bin/treebbs/cbbs.cgi?mode=all&namber=883
　なお、上下顎前突の治療の典型を新潟大学歯学部矯正歯科のHPから、［CAPIS］の中の＜上下顎前突＞をクリックで詳しく見ることができます、ご参照ください。ことに治療前後の側貌の変化を注意してご覧下さい。（新潟大学HPから無断引用しています、ご容赦）
http://www.dent.niigata-u.ac.jp/ortho/hp/CAPIS/CAPISJ.html

　もう一つのご質問、マイナー・トゥース・ムーブメントが適応かどうかについてですが、マイナー・トゥース・ムーブメント（Minor Tooth Movement：通称MTM）とは、（正式な定義ではありませんが）元々正常であったものが、後天的に何らかの原因で局所的に歯牙の位置異常を起こしたものに対して、部分的に対応する小移動をそう名付けたもので、現在この用語を聞くことはあまりなく、矯正専門医よりむしろ一般歯科医がこの用語を用いかつ実践している傾向があります。矯正専門医院ではこの種の症例は少なく、当院では2，3年に1例あるかどうかという程度です。
　前書きが長くなりましたが、すでにお分かりのように、吉田さんの不正咬合は矯正学的にはMTMの適応症ではまったくありません。吉田さんは＜短期間で治療を行いたい＞という意向から、補綴的処置（ある意味での審美歯科的処置）を含めてMTMの可能性に言及されたかと思いますが、長期にわたる矯正治療と短期勝負の審美的処置とが同じ治療結果であるはずはありません。
　この点についても過去ログを参考にしていただいて説明は省略しますが、吉田さんは、ご自分の不正咬合が決して片手間に治せるようなケースではない、ということを肝に銘じて矯正に対峙してください。安易な選択が後悔を招きかねないケースだけに、判断の仕方にいささかの危惧を覚えます。
　＜参考＞
NO.683　矯正をしたいのですが、全く知識がなくて・・（美紀 / 2003/08/21）
http://www.hiruma.or.jp/cgi-bin/treebbs/cbbs.cgi?mode=all&namber=683

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■1130 / 親投稿)

　カナダから

□投稿者/ 井上真由子 -(2004/12/07(Tue) 11:18:25)

今、カナダに住んでいます。矯正しようと思っているのですが、日本に帰ってからも続ける事は可能でしょうか？装置が違う場合や、方法が違うと、受け入れてもらえないと聞きました。あと、日本では一般的に医療前に歯を抜くとききましたが、カナダではあまり抜かないようですが。。回答よろしくお願いします。

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■1131 / ResNo.1)

　Re[1]: カナダから

□投稿者/ 晝間＠ひるま矯正歯科 -(2004/12/07(Tue) 14:18:49)
http://www.hiruma.or.jp/

　カナダで矯正を開始して、日本に帰ってからもそのまま診療を継続することが可能かどうかというご質問ですが、基本的には国内の転院と同じで可能です。一方、＜装置が違う場合や、方法が違うと受け入れてもらえない＞というのもその通りで、これは国内でも同じです。そのため、国内で転院する場合は、担当医が自分と同じテクニック（治療術式）の矯正医に診療の継続を依頼するものです。
　治療法とは矯正術式（テクニック）のことで、装置はテクニックによって決まっていますので、方法と装置とは同義と考えてください。そのうえで、アメリカ、カナダで行われている治療法は日本と変わりませんので、日本への転院に際しては、その治療法を用いている矯正医を紹介してもらうか、井上さんご自身が日本で探すか、ということになります。
　ただ問題は、そちらでもっとも多く用いられている術式が日本でもポピュラーとは限らないことで、カナダの矯正医の術式が何か、が重要になってきます。これは治療方針にも当てはまることで、その理由は人種の違いにあります。欧米系のコーカソイド人種と日本人のモンゴロイド人種は、顔面骨格においてことに顕著な違いがあり、それにともなって発生する不正咬合のあり方にも大きな違いがありますから、治療方針も当然異なり、それに合った術式が選択されるのはある意味当然の結果です。
　＜カナダではあまり歯を抜かないようだ＞というのは、患者がコーカソイドだからであって、カナダだからではありません。日本でも一部の勘違い矯正医が人種の違いを無視して、モンゴロイドに対して非抜歯矯正を声高に唱えている向きもあるにはありますが、鼻が低くオトガイも貧弱で顔が扁平な日本人に非抜歯矯正を行えば、口元が突出した顔貌ができあがるのは必然の成り行きです。それでも＜歯を抜かないことはいいことだ＞という一点である種の患者さんから共感を得ているようですが、井上さんがモンゴロイド人種であれば、矯正後の顔貌を考慮して矯正医を選ばれることです。
　以上のことを踏まえたうえで、井上さんがいつ日本に戻られるかですが、そんな先の話でなければ転医に関わるトラブルを避けるためにも、またモンゴロイドはモンゴロイドの治療を沢山手掛けている矯正医の方が無難という点からも、日本に戻られてから矯正を始められてはいかがでしょうか。

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■1124 / 親投稿)

　不安でいっぱいの矯正

□投稿者/ PILOT -(2004/11/29(Mon) 15:34:13)

こんにちは。
私は中学生くらいから前歯が大きくて出ていると思いはじめました。
高校生の時には自分の横顔が人とは違う、口元が人より出ている、これは歯のせいだと思いはじめました。
姉が小学校の頃矯正をしていてあのギラギラした器具がとても嫌でなかなか矯正に踏み切れなかったのですが、30歳になり10年以上かかってついに矯正に踏み切りました。
通っている歯科医院は矯正歯科です。
私は前歯が引っ込むことを願っていて、歯が引っ込めば口元もきれいになると思っていましたが、そう簡単なものではないと調べていくうちに知るようになりました。
やはりきちんと先生にもう一度伝えたほうが良いのでしょうか？
私は上下顎前突と軽い開咬、叢生がみられると診断されました。
人の目が気になったので上下舌側矯正をすることになりました。
抜歯は上2本4番で上顎に装置を装着して1ヶ月ほど経ちました。
最近奥歯がなんだか以前よりも前に出てきているような気がします。
下顎はまだ抜歯も装置も付いていません。
後々抜歯後装置が付くと説明されました。
コンピューターの分析により診断では手術は必要ないという数値でした。
リラックスした状態で口を閉じることは出来ず、口を閉じると鼻下がおサルさん状態でこんもりと膨れています。
ですからおサルさん状態にならないよう下唇を上の前歯にかぶせるようにして閉じておとがいに梅干が出来不機嫌そうな表情になります。
矯正で出ている口元が引っ込むか最近非常に不安です。
歯茎？歯槽骨の位置が変わるのでしょうか？
矯正をはじめて以前に増してネットで色々と調べる様になりました。
色んな歯医者さんのHPの治療例を見て、ほんとうに憧れるくらいきれいな口元になった方もいらっしゃれば、こうはなりたくないとあまり変わらない方もいらっしゃいます。
それをみて不安で不安でたまりません。
どうかお時間のございますときにお返事下さいますでしょうか。

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■1126 / ResNo.1)

　Re[1]: 不安でいっぱいの矯正

□投稿者/ 晝間＠ひるま矯正歯科 -(2004/11/30(Tue) 11:54:40)
http://www.hiruma.or.jp/

　PILOTさんの年齢は30歳、診断は＜上下顎前突と軽い開咬、叢生＞、特徴は＜前歯が大きくて出ている、口元が人より出ている＞、治療方針は＜上2本4番抜歯、下顎はまだ。コンピューター分析により手術は必要ない＞、装置は上下とも＜舌側矯正＞。そのうえで、＜口元が引っ込むか不安で不安で＞というお悩みですが、現在はまだ＜上顎に装置を装着して1ヶ月ほど＞ということですから、実際はまだ何も変化していないに等しい状態にすぎません。PILOTさんには、長年悩みながら待って待ってやっと始めた矯正治療ですので、不安や戸惑いはあるかと思いますが、それでも少し神経質になり過ぎているように思えます。
　PILOTさんの矯正的詳細は資料がないので分かりませんが、少なくとも抜歯治療で行う限り今よりは口元は後退するはずです。ただ、舌側装置で行っているところに仕上がりに危惧はありますが、今はともあれ矯正医を信頼して任せるしかないでしょう。それでも、これからの長い矯正治療期間（舌側矯正ではさらに長い期間）、不安のままでは精神的にもよくありませんので、まずは今一度、心の内を＜きちんと先生にもう一度伝えたほうが良い＞と思います。
　なお、＜リラックスした状態で口を閉じることは出来ず、口を閉じると鼻下がおサルさん状態でこんもりと膨れています。＞というのは、今の段階では当然といえば当然でやむを得ない状態です。前歯を後退させるステップはほぼ最終段階になってからなので、それまでは我慢するしかありません。その間、治療の経緯については不安を胸に溜めずに、ときおり先生に説明を求めるようにされてはいかがでしょうか。

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■1127 / ResNo.2)

　Re[2]: 不安でいっぱいの矯正

□投稿者/ PILOT -(2004/11/30(Tue) 16:04:17)

お忙しいところお返事頂きましてありがとうございました。
大変気持がに楽になりました。
先生のおかげで、もう一度担当の先生に自分の今の気持ちを伝える決心ができました。
本当にどうもありがとうございました。

解決済み!

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■1120 / 親投稿)

　今矯正をするかしないか

□投稿者/ 洋輔 -(2004/11/23(Tue) 01:31:59)

こんにちは＾僕は今17歳の学生です。僕は受け口なので、矯正歯科に行きました。　そこでは、ワイヤーだけで受け口を治すことになりました。しかし、親が念のために違う矯正歯科で相談したほうがいいといったので、違う矯正歯科に行ったところ、手術なしでも治るが年をとったら歯が抜けやすくなるため手術したほうがいいかもしれないといわれました。僕は、ストレスもたまるし友達などに受け口と言われるのが嫌なので早く治したいと思っています。今矯正をしてもいいのでしょうか？あとワイヤーだけで顔の形はかわるのでしょうか？返事待ってます

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■1121 / ResNo.1)

　Re[1]: 今矯正をするかしないか

□投稿者/ 洋輔 -(2004/11/23(Tue) 01:33:30)

> こんにちは＾僕は今17歳の学生です。僕は受け口なので、矯正歯科に行きました。　そこでは、ワイヤーだけで受け口を治すことになりました。しかし、親が念のために違う矯正歯科で相談したほうがいいといったので、違う矯正歯科に行ったところ、手術なしでも治るが年をとったら歯が抜けやすくなるため手術したほうがいいかもしれないといわれました。僕は、ストレスもたまるし友達などに受け口と言われるのが嫌なので早く治したいと思っています。今矯正をしてもいいのでしょうか？あとワイヤーだけで顔の形はかわるのでしょうか？返事待ってます

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■1122 / ResNo.2)

　Re[1]: 今矯正をするかしないか

□投稿者/ 晝間＠ひるま矯正歯科 -(2004/11/24(Wed) 10:28:20)
http://www.hiruma.or.jp/

　以下は洋輔君の矯正的詳細が分からないうえでのコメントですので、あくまでも個人的意見として参考程度に留めてください。
　受け口（下顎前突）の治療で歯牙移動だけの矯正か外科矯正か迷ったときは、基本的に外科矯正を勧めています。少なくとも外科矯正を考えるというケースは骨格的な（真性の）下顎前突症であり、骨格性の下顎前突でありかぎり審美的な問題が少なからずあり、その改善は外科手術に勝るものはないからです。
　外科矯正でなければ＜年をとったら歯が抜けやすくなる＞とまではいいませんが、土台である顎の状態（前後的関係や上下の大きさのズレ）をそのままに、その上に咬み合わせを作るのはどこかに無理がかかるのはあり得ることです。
　また、洋輔君は＜受け口と言われるのが嫌＞というように顔貌にコンプレックスを持っているようですが、外科矯正以外では、思っているような顔貌の変化はむずしいと思った方が良いように思います。外科矯正についてこれまでにもかなりのご質問にお答えしていますので、過去ログ（上のメニューの記事検索）から＜受け口＞＜外科矯正＞などをキーワードに検索して、情報を得て下さい。
　ご質問のタイトルである「今矯正をするかしないか」ですが、外科矯正であっても現在17歳であれば術前矯正は始めてもいい年齢です。外科矯正の治療開始時期についての詳細は、外科を勧める矯正医に直接尋ねて下さい。

　なお、外科矯正には健康保険が適用できますが、この点については下記の回答をお読みください。
NO.838　 Re[1]: 矯正治療と保険の適用について
http://www.hiruma.or.jp/cgi-bin/treebbs/cbbs.cgi?mode=all&namber=837

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■1113 / 親投稿)

　NO TITLE

□投稿者/ wolfman -(2004/11/16(Tue) 23:38:37)

昨今の歯科医院の衛生管理状態を非常に不安に思いつつも、かかりつけの歯科医
院を探しております。
器具を患者毎に変えていないなどは論外として、貴院では、一度に複数人の患者
を受け持つ際、または、助手の方が会計も兼ねている際など、手袋等のマメな交換、もしくは素手ならば消毒液での完全殺菌・滅菌を徹底し、院内感染対策をしっかりとなさっておられるか、お知らせくださいますでしょうか。

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■1114 / ResNo.1)

　貴院の衛生管理について

□投稿者/ wolfman -(2004/11/16(Tue) 23:41:44)

親記事にタイトルを挿入し忘れました。
板汚し、すみません<(_ _)>

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■1117 / ResNo.2)

　Re[2]: 貴院の衛生管理について

□投稿者/ 晝間＠ひるま矯正歯科 -(2004/11/17(Wed) 10:26:04)
http://www.hiruma.or.jp/

　歯科医師、歯科衛生士はグローブ着用、患者が変わる毎に付け替えます。加えてグローブのまま水洗洗浄ののち、塩化ベンザルコニウムの速乾性手指消毒薬（ウエルパス/丸石製薬）を使用。
　助手、受付は持ち場が専属になっているため、患者さんの口腔内を触ることはまったくありませんので、グローブは着用していません。
　診療器具は高圧蒸気滅菌器（オートクレーブ/ヨシダ製）で滅菌。コップ、スリッパ等は紙製でディスポーザル（使い捨て）です。
　なお、かかりつけの歯科医院をお探しとのことですが、当院は標榜でお分かりのように矯正歯科専門医院です。矯正治療患者さん以外の一般歯科診療は受け付けておりませんのでご了解ください。

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■1119 / ResNo.3)

　Re[3]: 貴院の衛生管理について

□投稿者/ wolfman -(2004/11/17(Wed) 15:01:16)

ほとんど完璧なのではないでしょうか。
すばらしいですね。
しかし、そうでした。
先生のところは矯正専門なのですね。
非常に残念です(T-T)
他医院をあたってみます。
このレベルは、ですが、本当に少ないです。
つくづく残念です・・・。

ありがとうございました<(_ _)>

解決済み!

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