| 2006/07/31(Mon) 10:54:27 編集(投稿者)
骨も生きた組織ですから、常に作り替え(リモデリング)が行われていますが、成長発育とは違いますので、容量が多くなるということはありません。つまり、背が一生伸び続けることがないのと同様、オトガイも基本的には伸び続けることはありません。 文面から、10年前に受けたオトガイ形成術とは、(下顎前突による)オトガイ縮小術だと思いますが、骨の創傷面はほぼ4ヵ月で本来の骨組織に置換されて、治癒の転帰をたどります。また、事故等による損傷の場合には代償性変化があるかと思いますが、それが骨添加という形態をとるかどうかは疑問で、ことに計画的に手術によって縮小させたオトガイに代償性の変化がそのような形で起こるとは思えません。医学常識的には、10年経った今になって、手術の影響でオトガイに増大変化が起きるとは考えにくいところです。 このご質問は学術的な内容を含んでいるため、もう少し調べたうえで異なる事実が出て来たら改めてお知らせしたいと思います。そのうえで、骨添加さんのケースに対し、資料もなく推測で申し上げるのは軽率の誹りを受けるかもしれませんが、オトガイ形成の10年後に<元の形にもどった感じ>という点に、あるいは「先端肥大症」の可能性を疑います。これはホルモン異常による疾患で、発症までに長い期間がかかるのが特徴です。先端肥大症で検索すると幾つもヒットしてきますので、情報として知っておかれてもよろしいかと思います。
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