| 「矯正治療に疑問」とタイトルにありますが、ご投稿の内容から、お尋ねは治療そのものではなく治療費に関してかと思いますので、その点についてコメントいたします。 <どちらに相談したら良いのでしょうか?>ということですが、これは、その矯正歯科に相談するしかありません。ただ、8年分を遡(さかのぼ)って保険に切り替え、保険負担分以外(給付分)の費用を返却して欲しいという要望は、社会保険制度上からもまずほとんど通らない話だと思います。 まず第一に、その矯正歯科では保険を扱っていない可能性があります(矯正を保険で治療するには特別の申請と許可が必要)。もし現在は保険を扱っているとしても、8年前にすでに扱っていたかどうか分かりません。何よりも、8年前(7歳)の時点で外科矯正と診断し、その時点から保険を適用するというのは、保険審査(社会保険庁の審査)ですんなり通るものかどうか、当方ではまったくやらないことですので分かりません。 また、これからも治療方針が外科矯正(顎手術を伴う矯正)でなければ、保険は適用されません。これには<手術をする>という条件があって、手術なしでやめると保険診療のはじめに戻って、すべての給付分(負担分以外の費用)を保険庁に返さなければいけません。 <違う矯正歯科>の先生が、矯正の保険適用についてどのように話をされたか分かりませんが、掛かられている矯正歯科が<何か悪いことをして儲けている>ということでは全くなく、それぞれの医院の診療体制、経営方針に対する考え方の違いに過ぎない、といえるかと思います。
以上コメントしたうえで、一点気に掛かるのは<初めのうちは院長先生でしたが、途中から大学から月に2回くる先生に代わって>の件(くだり)です。その医院が矯正歯科専門医院ではなく、一般歯科医院で矯正も手掛ける歯科医だとすると、顎変形症の保険適用のための申請には条件がむずかしいので、矯正治療の保険申請はしていない(保険で矯正治療をする資格を持っていない)可能性は、かなり高いと思います。また、その許可は歯科医師ではなく歯科医院に出されますので、その歯科医院が許可を得ていなければ、治療するのが大学の矯正医であっても保険は適用できません。
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