| (インターネットのない環境にしばらく滞在していたため、回答が遅くなりました。) 複雑な口腔内状況を資料もなく口の中を診ないままですが、結論的なことから申し上げれば、キチンとした矯正歯科医(専門開業医)を主治医にして、その矯正医の診断と治療方針のもとに、矯正治療を含む包括的歯科治療をされるべきです。 食は生きるうえでの基本的欲求ですが、人生を通して最大の楽しみでもあります。食べたいものをバリバリ食べることが出来る幸せは、歯を失ってから気付く人が多いのが実情です。歯を失うのは、事故などの特殊な場合を除いて、小さい頃からの口腔衛生習慣の不徹底が積み重なった結果です。私はこれをデンタルドミノと表現していますが、どこかでこのドミノを止めなければ、遅かれ早かれ総入れ歯になります。 まみさんは現在32歳、年齢の割に口腔内の状態はすでに崩壊の道を歩み始めているように思います。投稿に書かれている歯科医の治療方針は、包括的歯科医療ではなく、費用が掛かるだけでデンタルドミノを食い止める方策にはなっていません。 矯正治療とは、広義の予防歯科です。歯ならび、咬み合わせを正しくすることで歯科疾患のすべてが解決出来るわけではありませんが、矯正することによって歯科疾患を起こしにくい環境にし、口腔衛生管理をしやすくするという予防効果を得るのです。 デンタルドミノを止めるのは、早ければ早いほど口腔崩壊の程度や期間や費用諸々を小さく抑えることが出来ます。ここに書かれているまみさんのご質問は、今の歯科医の方針に対する疑問ですので、インプラントやそのままにした時の対咬歯の削除の是非など、枝葉末節的な内容に過ぎません。したがって、根本的な所から包括的に方針を立て、その後の管理指導を含めて面倒を見てくれる歯科医(その意味でキチンとした矯正歯科専門医)に相談されれば、まみさんのご質問の回答は自ずとそこから出てきます。 まみさんのこれからの問題は、良い矯正歯科医をどう見つけるかだと思います。まみさんの歯の将来はその先生に掛かっている、といっても過言ではない思います。
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