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Re[1]: 中高年の額変形症について
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□投稿者/ 晝間康明@OPひるま歯科 -(2017/09/02(Sat) 17:39:47)
| ご質問いただきありがとうございます OPひるま歯科の晝間康明です 早速ですがご質問にお答えします
> 1.50才を超えても矯正する方は本当にいるのでしょうか?可能なのでしょうか?(実際はそういう広告で客寄せしているところが多いだけでしょうか) 当院では,50歳を超えても生涯に渡って歯を残すために歯列の異常や噛み合せの異常を改善した方がメリットが大きいと思われる症例で患者さんの希望があれば矯正治療を行います.更に外科矯正を行った方も数名いらっしゃいます > 2.上記と重複しますが、額変形症の(下顎前突)の手術は可能でしょうか? 可能だと思われます > 3.今までは前歯は上下で接触しませんでした。仮に奥歯が磨り減ったとしても、 > 受け口が一層ひどくなるものと思っていましたが、逆の減少です。 > 通常は加齢に伴って一層受け口になるわけではないのでしょうか? 歯が無くなると下顎骨が上方に回転するので顎が前に出て受け口が一層ひどくなる場合があります.逆に咬む力が弱くなって下顎が下方に移動すると受け口の程度は減少しますが顔が長くなるような変化になります > 4.もともとはかなりの猫背でしたが、昨年末から今年の年始にかけてトレーナーを付けて筋トレダイエットを行いました。 > 15キロほど痩せたと同時に姿勢が変わり、背筋が伸びました。 > この影響で顎の位置が前に引っ込んだ可能性はありますか? 猫背になると気道を圧迫するために下顎を前方に押し出す事はあります.猫背の改善により下顎を前に出す習慣が改善された可能性はありますが、骨格性の下顎前突症が治るわけではありません.あくまでも下顎位が変化するだけです. > 5.詰め物、被せ物の高さで不定愁訴が出る人がいるというのは本当でしょうか? > もしそうなら、矯正で歯を動かす場合、移動中は相当高さが変わります。 > また、終わってもその高さが本当に合っているかどうかは分かるものなのでしょうか? > 相当な厳密さと技術が必要だと感じていますし、きれいに並べると余計に不可能だとも考えてしまいます。 > 最後の微調整は健康な歯でも削って調整することがあるそうですが、OPひるまさんでもやはり同様ですか? 歯の高さが変わったからと言って不定愁訴が起きるとは考えられていません. もし、そうであれば矯正治療を経験した方は皆さん不定愁訴を持つことになってしまいます. 不定愁訴の原因は治療などに対する不安感などが原因と思われます.従って矯正治療を不安なまま開始してしまうと,不定愁訴も含めた様々な問題が起きることは考えられます.
> 6.額変形症を治さずに、このまま食事の不具合を改善する程度の治療(前歯の初期接触)は選択肢として可能でしょうか? 実際に、検査した資料などを見たわけではないので何とも言えませんが難しいのではないかと思われます.
顎変形症の治療は以前に比べてかなり一般的になっており安全性の高い治療法です.しかし、年齢的に50歳から矯正治療を行うということは顎変形症に限らず歯周病のリスクや過去に治療した歯が矯正力により症状が悪化したり急性症状が現れる可能性があります.従って十分な診査や予防的な治療、歯の将来予測を行い、メインテナンスをしながら矯正治療を受けることをお勧めします. そのような矯正治療であれば健康な口腔内に近づき、健康な人生の後半にを備えることが可能かと思われます.
以上、回答とさせていただきますがご不明な点があればお尋ね下さい
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