| 追加のご質問にお答えします. 下記回答は質問内容からの推測になりますので,実際に診察し検査すると全く異なる見解となることを十分に御理解の上お読み下さい.
> 大臼歯が挺出している可能性があるのですね。ちなみにハーフリンガル矯正でアンカースクリューや顎間ゴムは使用していないのですが、大臼歯はなぜ挺出してしまったのでしょうか。 一般的に歯を移動すると歯は挺出しやすくなります.その挺出を抑える大きな要因は咬合力ですが,咬合力が弱い症例では挺出が起きやすくなります.また,リンガルブラケットを装着する場合に噛みにくくなることから,咬合力が低下して回転していると思われる症例も経験していますので,咬合力の低下が可能性としては考えられます.
> 顎については、後退したというよりもむしろ長くなった印象です。特に笑うと顎が目立ち、下唇から顎先までの部分の長さが長く、面積が大きくなったという感じがあります。 大臼歯が挺出すると下顎骨が回転し,鼻から下の骨格が長くなりますが口唇を含む軟組織は変化しません.その状態で口唇を閉鎖しようとすると下唇が引き上げられるので口唇閉鎖時に下唇からオトガイが長くなった印象を受ける場合があります.
> 歯を引っ込め過ぎたせいでそう見える可能性はありますか。咬合高径との関連は考えられないのでしょうか。 上記回答のように,前歯の引っ込み過ぎというよりは大臼歯の挺出による下顎の回転が大きな要因と推察しています.
以上,回答とさせていただきます.
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