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■1676 / 親投稿)  Re[1]: 海外での反対咬合の矯正について。
  
□投稿者/ 晝間@ひるま矯正歯科 -(2005/10/17(Mon) 11:28:17)
http://www.hiruma.or.jp
     まず、投稿から、かおりさんの矯正に関する要点を抜き書きしてみますと、
    A)アメリカ在住
    B)骨格性の反対咬合
    C)奥歯は正常に噛み合って、先があたって、糸切り歯のあたりだけオープンバイト
    D)外科的処置を勧められるが、手術なしでの治療を望んでいる
    E)どの先生も、非抜歯で、歯を削る
    F)現在韓国人の医師
    という中で、ご質問にお答えしていきますと、
    1)歯茎に埋まった(専門的には埋伏した)親知らずを、そのままにする理由は分かりません。ほとんど「百害あって一利なし」の親知らずだと思いますが、理由は資料を持つ担当医に聞いていただくしかありません。単に「あえて抜かなくても当面害はないので」という消極的な理由のような気がするのですが。
    2)抜歯・非抜歯、抜歯部位など治療方針に関しては、矯正医それぞれのコンセプトがありますし、また、当方にかおりさんの矯正的資料がないので何とも言えませんが、投稿を読む限りでは、(かおりさんの意に反して)外科矯正が望ましいのではないか、と考えます。外科矯正であれば、上顎は叢生を解消すためにも小臼歯の抜歯を行い、下顎は非抜歯、歯を削る必要はありません。
     基本的に、歯を削って隙間を確保するという考え方には反対です。また、外科矯正が望ましいのではないかと考えるのは、次の3)の回答にもなるのですが、<奥歯は正常に噛み合って>という所に疑義があって、キチンと咬んでいるがその咬み方はアングルIII級(後述*)ではないか、と考えるからです。
    *アングル分類については、下記のサイトのコンテンツ「歯科知識」から、その5)をお読みください。参考のために、その他の所もご覧ください。
    http://plus.e-kyousei.tv/
    3)外科矯正でないとすれば、抜歯でも非抜歯でも、多かれ少なかれ、かおりさんが驚かれたような治療結果にならざるを得ないように思います。
引用返信 削除キー/
■1688 / ResNo.1)  Re[3]: 日本とアメリカ:考え方の違い
□投稿者/ 晝間@ひるま矯正歯科 -(2005/10/19(Wed) 11:46:40)
http://www.hiruma.or.jp
     アングルIII級だとすべて外科矯正(手術)という意味では、もちろんありません。また、アングル分類は、あくまでも大臼歯の咬合関係だけを見たものですので、その関係だけで外科か非外科かの判断をするわけでもありません。そのうえで、いくつかの条件を超えた下顎前突症においては、より良い咬合と審美性の改善、そして治療のしやすさのためには、外科矯正が望ましいのは事実です。
     かおりさんの矯正的資料がないので、その程度が分かりませんが、手術を望まない理由としての<外見にコンプレックスがないから>というのと、矯正学的に顎顔面の調和がとれている(問題がない)というのとは違います。
     ただ、日本人の不正咬合のうち、下顎前突(受け口)はその40%を占める圧倒的な数ですから、矯正医側も患者側も、すべてを外科矯正でというわけにはいかず、また、アメリカ人と違って(あるいはアメリカ人よりも)日本人は潜在的に手術を嫌う気質もあって、かなり条件の悪いケースでも、非外科矯正で手掛けているという一面があります。
     これが、日本人矯正医とアメリカ人矯正医の考え方の違いですが、その結果、質問コーナーに外科矯正による再治療を求める投稿が目立つようになって、回答の基本的な姿勢として、<顎手術に精通した外科医がいることを前提に、外科矯正か非外科矯正かで迷ったら手術(外科矯正)>を勧めているという背景があります。
     外科矯正による治療結果と、非外科矯正のそれとが同じであるはずはなく、治療期間や歯牙、歯周組織に対する侵襲やリスクを考えると、アメリカ人矯正医が外科矯正かそうでなければやらない、という選択は理解できます。
     <模型とX−RAYを見れば、ある程度歯の動きは予測できるはず>はそのとおりで、だからこそ外科矯正を勧め、非外科矯正に消極的な態度になるのだと思います。かおりさんがアメリカに渡ってどのくらい過ぎているか分かりませんが、現在、日本でも外科矯正の患者は年々増加しており、技術を持った症例豊富な外科医も増えています。もし、かおりさんが改めて今、日本で矯正相談をすると、外科矯正を勧められる可能性は決して少ないないように思います。

     すでにご存知のサイトかと思いますが、外科矯正患者が増えている証左として、下記サイトの掲示板などをご覧いただくと、実感されるかと思います。
    [Comment ca va?/ 矯正・外科手術日記]
    http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Apricot/5273/

     以上、かおりさんの意に沿わない回答(意見)かと思いますが、あくまでも一矯正歯科医の個人的見解としてお読みください。
引用返信 削除キー/
■1691 / ResNo.2)  Re[5]: 日本とアメリカ:考え方の違い
□投稿者/ 晝間@ひるま矯正歯科 -(2005/10/19(Wed) 15:24:38)
http://www.hiruma.or.jp
     はじめに、最初のトピックを削除されたようですが、回答を書くに当っては、似たお悩みを持つ方に対してのメッセージも含めて書いており、それらの方が振り返って参考にされたり、知らずに似たご質問をされて来た方に、過去ログとして紹介することができるよう、公共の目的も持ってこのコーナーを開設しています。
     これまで4年以上にわたって積み重ねてきた多数の質疑応答は、当院の貴重な財産でもありますが、質問が消失して回答だけが残っては何の意味も持ちません。医院のスタッフに迷惑を掛けながら、悩める方に何とか力になりたいと思ってパソコンに向かっていることをどうかご理解いただき、いかなる投稿もできる限り削除されることのないよう、ご協力をお願いいたします。

     回答です。
     <西洋人と東洋人の違いというものではなく>
     西洋人と東洋人の違いはあって、保険(費用)の問題でなく回復のために長目の入院が必要、とは外科医の口から直接聞いています。日本での入院期間が長いのは、そういう理由があるからですが、アメリカでは日本人でも入院期間が短いのは、そのとおり保険の関係でしょう。
     かおりさんの矯正治療については、資料がないうえでの(ある意味無責任な)意見ですが、お書きのように<手術を必要とするケースであり、むやみに手術なしでの治療を行うと、自分が思いもよらない結果に遭遇することもあるので、ここは慎重になって、手術をしないならば、矯正も諦めるくらいの覚悟が必要>と考えます。
引用返信 削除キー/
■1692 / ResNo.3)  Re[6]: 日本とアメリカ:考え方の違い
□投稿者/ かおり -(2005/10/19(Wed) 23:00:22)
    ありがとうございました。

解決済み!
引用返信 削除キー/



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