OPひるま歯科 矯正歯科 質問コーナー

医院のページへ 使い方 質問をする 最近の質問 ツリー表示 検索

    [ スレッド内全5レス(親投稿-5 表示) ]  << 0 >>
■3144 / 親投稿)  歯列矯正治療の現状
  
□投稿者/ アメリ -(2007/08/21(Tue) 18:37:55)
    2007/08/25(Sat) 00:37:22 編集(投稿者)

    こんにちは。
    矯正を始めてから数年経つのですがネット上で知り合った他の矯正患者さんから
    お話を聞くにつれ、矯正歯科学会の認定基準に疑問を感じるようになりました。
    というのも専門医の先生の元で矯正治療を受けた患者さん達の被害報告があったからです。
    1件程度なら、ご不幸にもたまたま失敗されてしまったのだろう…とも思えるのですが
    私が聞き知っただけでも全国津々浦々、別々の矯正歯科で何件も被害報告があるのです。
    (3日程の講習を受けただけで、きちんと矯正学を学んでいない
    一般歯科医による矯正治療の被害の多さは言うに及ばずですが…)
    いずれも、噛み合わせがおかしくなってどこで噛んだらいいのか分からない、
    下顎を強引に手で押し込められて調整したために気道が狭窄して息苦しくなった、
    抜歯をして矯正をしたら歯列が狭窄して舌を噛むようになってしまった、
    非抜歯で矯正をしたら歯茎から歯根が飛び出して歯がグラグラするようになった、
    矯正治療中、顎が痛くなり顎関節症になってしまったが何を訴えても耳を傾けてくれず
    気のせいにされて、最終的に断りも無く装置を外されて勝手に終了してしまった…等々
    とてもベテランの矯正専門医が行う行為とは思えない事ばかりで驚いています。
    幸い?私はそのような機能的な問題は生じておりませんが、
    口元の審美性に問題がでてしまい、いったい何のために長い時間とお金をかけて
    一世一代の矯正治療を行ったのか、その理由を見失いかけているのも事実です。
    (後々、数年経って何かしらの機能的な問題がおこらないとも限りませんが)

    被害に遭われた患者さん達の悲痛な叫びを聞いていると、
    可哀想で可哀想でやるせない気持ちになると同時に怒りを覚えます。
    どの医療分野でも経験を積み重ねていく中で精査され、悪いものは淘汰され、
    だんだん良いものだけが残っていくものだと思うのですが
    他の医療行為と比べて、こと歯列矯正治療においては、
    こんなに被害報告・失敗例があるのにも関わらず、
    それが殆ど活かされてない分野は他にないのではないか?とも思えます。
    歯列矯正治療は、かれこれ100年もの歴史があると聞きました。
    これが医療行為の歴史として深いのか浅いのか、素人の私には分かりませんが
    十分な検査をし十分な話し合い十分なインフォームドコンセントを経て、
    (一発勝負の緊急性を要する外科手術と異なり)
    長期に渡って徐々に治療が進行して、その過程においても
    術者と患者の十分なコンセンサスが行われるはずの歯列矯正治療において
    いったい何故このような事態がおこるのでしょうか??
    歯列矯正の先生達は成功例は公表するものの
    (同業者に恥を晒したくないため?)失敗例は闇に葬って報告しないから
    失敗が後世に活かされていないのではないでしょうか?
    もしこれが本当なら、いったい何のために学会というものがあるのでしょうか?
    歯の模型と写真を並べて、専門家だけで善し悪しを決めているだけで
    患者さん自身の声は全く無視されているのではないでしょうか?
    100年経っても未だに時代遅れの抜歯・非抜歯論争を繰り広げ、
    同じ過ちを幾度となく繰り返しているだけなのではないでしょうか?
    未だに何も知らない一般庶民を使って人体実験を繰り返している段階なのでしょうか?
    それとも、お金儲けのことしか考えていない、程度の低い歯科医師が暗躍していて
    ただ単に矯正の技術レベルに大きな隔たりがあるだけなのでしょうか?

    少々語気を荒げて思いのたけを書き綴ってしまいましたが、
    直接、自分の担当医に言えない気弱な私をお許しください。
    患者さんの多くは、長期のお付き合いになる先生とは
    なるべく良好な関係を保っていたいと思っているもので、
    不満があってもなかなか言い出せなかったり、
    自分が不快に感じていることを具体的に表現する語彙も持ち合わせていないので、
    誤解されて、たちの悪いクレーマーと思われ治療放棄されたり、
    ノイローゼだと決め付けられて精神科・心療内科に行く事をすすめられたり、
    みすみす関係性を悪くしたくないと常々思っています。
    悪く言えば、不満をもっているのにも関わらず、先生のご機嫌をとって
    媚を売っているような患者さんも中にはいると思います。

    しかし、こうした現状は患者さん達に被害が及ぶだけではなく
    (噂というのは悪いものの方が、より過大解釈されやすく
    100例中ほんの2、3例の失敗患者さんが騒いだだけでも、
    聞かされた方は、それが全てだと思い込んでしまうような部分も
    あると思いますが…)
    歯科矯正業界全体のイメージも悪くなる一方で、
    本来なら簡単に治せるのにも関わらず治療を諦める患者もでてきたりして、
    そういう意味では、まともに矯正治療に取り組んでいる
    矯正歯科医院にとっても損害だと思うのです。ネット上に限らず、
    ゆくゆくは(耐震偽装マンションや美容整形外科被害のように)
    マスコミに大々的に取り上げられて、歯列矯正=危険というイメージが定着し、
    不正咬合で悩んでいる患者さんが、親や周囲の猛烈な反対により、
    ひるま先生のように誠実に真摯に対応されている先生方の
    質の良い矯正治療を受けるチャンスさえ奪われてしまいます。

    こうした悲惨な現状を打破するために、何か解決策はないものでしょうか。
    何も知らない患者達は運に任せてアタリハズレに身を委ねるしかないのでしょうか。
    玄人跣に矯正の勉強をして、まともな矯正医を
    血眼になって探し求めなければならないのでしょうか。
    私は、これ以上被害者の声を聞くに堪えません…。何か解決策があれば、
    早急に具体的に何かしらの取り組みがなされなければならないと思います。
    全ての患者さん達のためにも、全ての誠実な矯正の先生たちのためにも。

    被害に遭われた患者さん達は、人生を放棄してしまうのではないかと思うほど
    皆さん苦しんでいます。生き地獄のようだと言っています。
    もし、ひるま先生のところに被害者が現れたら、
    たとえ、手遅れで技術的に助けてあげられなくとも
    たとえ、一緒に泣いてあげることしかできなくとも
    時間の許す限り、できるだけ話を聞いてあげて下さい。
    少しでも気持ちを宥めてあげて下さい。救ってあげてください。
    よろしくお願いいたします。
引用返信 削除キー/
■3147 / ResNo.1)  Re[1]: 歯列矯正治療の現状
□投稿者/ 晝間@ひるま矯正歯科 -(2007/08/22(Wed) 17:53:44)
http://www.hiruma.or.jp
     アメリさんの言葉一つ一つが正鵠を射ていて、一介の矯正医としては拱手慨嘆して空を仰ぐばかりです。長く米国の矯正に追いつけ追い越せの時代が続き、いつしか治療の質より効率を優先するアメリカ的矯正技術の開発を、進歩や革新と勘違いして盲目的に受入れてきたことが、質の低下を招いた一因でもあります。
     日本矯正歯科学会、専門医制度、歯科大学、日本歯科医師会、健康保険制度、小泉政権下の医療制度改革等々、現在ある矯正歯科界の元凶を語れば、語り尽くせぬほどの不条理が矯正歯科界を取り巻いて、先行きは出口の見えないカオスの世界です。
     アメリさんの投稿はご質問ではないので、回答という返信はいたしませんが、アメリさんの告発、警告、叱責を忘れずに、日々誠実に患者さんと向き合っていこうと心を新たにしています。
引用返信 削除キー/
■3154 / ResNo.2)  Re[2]: 歯列矯正治療の現状
□投稿者/ アメリ -(2007/08/23(Thu) 00:03:18)
    お忙しい中、早々のご返事ありがとうございます。
    なんだか当てこすりのような形になってしまい申し訳ありません。
    晝間先生自身を責めているわけではありませんので誤解なさらないで下さい。
    憤懣やるかたない、どこかの小僧の独り言だと思ってお付き合いください。

    それにしても、事の顛末を紐解いて原因を追求していけばゆくほど、
    敵は多種多様の妖怪・怪物ばかりで、歯科業界に限らず
    政治、経済、社会、放送、出版、医療、法律、宗教…等々
    この社会全体の仕組み全てがおかしいではないかとさえ思わされます。
    (話は変わりますが、つい最近も疑問に思ったことは、
    感動の押し売り24時間テレビでの欽ちゃん70キロマラソンです。
    結果的には無事?完走し、関係者にとっては万々歳といったところなのでしょうが、
    このクソ暑い真夏の最中に還暦を過ぎた人が24時間走るという無謀な挑戦を、
    何故、誰も止めろと言えないのか、熱中症で多くの死人がでてる最中
    もし欽ちゃんが死んでしまったら誰が責任をとるというのでしょうか。
    そりゃ欽ちゃん自ら言い出した事なのかもしれませんが、
    感動のためには死をも厭わない、死をかけて人生を教えてくれた欽ちゃんに
    国民総出で感謝せよとでも言うのでしょうか。
    欽ちゃんに無理させて感動を誘い、一般庶民に募金させるなら、
    出演タレントに支払う高額なギャラも募金に回せと言いたいです。
    ひねくれものの私は全く感動できませんでした。)
    昨今の猟奇的な事件、肉親同士・親子殺し、卑怯な通り魔、情けない大人の痴漢、
    陰湿な子供のイジメ、中高年のみならず中学生小学生にまで至る自殺の多発、
    娼婦と見紛うほどパンツ丸見え状態のミニスカートの制服を容認する高等学校、
    今や当たり前のようになっている婚前交渉によるデキちゃった結婚、援助交際、
    ヤンキーヨロシク立ち直り美化物語(真面目な子供じゃいけないのか!?)、
    茶髪の小学生、給食費を払わない親、モンスターペアレンツ、引っ越しオバサン、
    霊感を売りに人々の心を惑わせ人心掌握術を身に付けた占い師や霊媒師の
    メディア席巻(ためになる話をする時もあるので完全否定はできませんが、
    これらを利用した霊感商法による被害が増えています)
    数え上げたら切りがありませんが、あまりにも奇奇怪怪・不可思議な風潮、
    身勝手・自分勝手な事柄、事件、犯罪ばかりです。
    このようなモラルの低下ぶりで、お隣の国々の民度の低さや
    マナーの悪さを揶揄して小馬鹿にする資格などありません。
    たちの悪いクレーマー患者、横暴で無責任、人権を無視した
    歯科医師が散見されるのも、無関係ではないと思います。
    これが聖域なき構造改革を謳い、実感無き景気回復を生んだ
    小泉政治の結果ではないでしょうか。
    今や悪者扱いされてる安部総理自身も、イメージだけで強引に押し切った
    小泉政治の煽りを食った被害者と言えるのではないでしょうか。

    何が正しくて何が間違っているのかなんて誰にも分かるわけはありませんが、
    戦後からの日本人は米国による洗脳改革により武士道精神を剥奪され
    サムライ魂は消え、ノブレス・オブリージュはどこへやら
    平和ボケで真のリーダーは消え、誰もが無責任という時代に突入し、
    庶民はマスメディアの無責任な情報の渦に流され翻弄され、
    メディアは何の意味もないどうでもいい下劣な情報を垂れ流し
    庶民から思考を剥奪し、結果、庶民は物事を考える事を放棄し、
    その結果(何十年も前の流行り言葉のようですが)
    『一億総白痴化』の様相を呈してるのは確かだと思います。

    ほんの一部の富める者と、多くの貧しき者をつくった格差社会。
    その心の隙間に悪が付け入り、騙し、利用する。ペテン師達が暗躍し
    我が物顔で金儲けをする世の中など、皆が望んでいるはずがありません。
    騙す方も悪いが騙される方も悪いのだ、
    イジメる方も悪いがイジメられる方にだって原因があるんだ
    などと平気でのたまえる風潮さえあります。
    確かに、そうした現実は否定できませんし、理想論ばかりでは、
    この世知辛い世の中を渡っていけないのかもしれませんが
    それでも、真面目に誠実に生きている人が報われる社会にしなければ、
    それに向かって個々人が努力をしなければならないと思います。

    こんなこと言うと怒られそうですが、
    今の日本人は本当に馬鹿になり過ぎたと思います。そんな私も馬鹿です。
    とてもじゃありませんが、私一人が騒いだところで何も変わりはしない、
    時既に遅しといった非力感・無力感・デカダンスに陥りますが、
    修行僧のような悩める相談者達と、禅問答・公案を何年もやり取りされている
    禅師晝間先生のような方がいたと知っただけでも救われます。

    直接、相談や質問をしても、後付けの言い訳ばかりでミスを素直に認めなかったり、
    「言い訳を考える時間をくれ」などと言って次回に引き延ばしたあげく、すっ呆けたり
    機嫌を損ねると関係の無い受付の女の子を怒鳴りつけたり
    責任を他のスタッフや患者に、すりかえるような言い逃れを繰り返したり
    お金を払う前と後で態度がコロッと変わったりする守銭奴な歯科医達…。
    このような下劣な歯科医達が、これからも実在し続ける限り、
    あえて、解決済み!の印はつけませんが
    晝間先生のような誠実で素晴らしい歯科矯正医に
    思いのたけを伝える事ができただけでも、
    どうにも抑えきれない怒りの炎で毎晩眠れぬ夜を過ごしてきた
    私の心を少しでも沈静させることができたと思います。
    ありがとうございました。

    まだまだ伝えたい事、お話したいことは山ほどあるのですが、
    これ以上、勢いに任せて書き込むと、
    自分でも訳が分からないことを書きなぐってしまい
    支離滅裂で突拍子も無い方向に話が飛んでしまいそうなので、
    不躾ながら、この辺にしておきます。
    長々と失礼いたしました。
    本当に暑い夏で大変ですが、これからも悩める患者さん達のために
    頑張り過ぎずにがんばって下さい!
引用返信 削除キー/
■3159 / ResNo.3)  Re[3]: 忘己利他
□投稿者/ 晝間@ひるま矯正歯科 -(2007/08/23(Thu) 15:56:59)
http://www.hiruma.or.jp
     私事ですが、私の実家は天台宗の寺院で、母も寺院で生まれ寺院に嫁いだ人でしたから、家には「忘己利他」「一隅を照らす」の書が、物心ついた頃から当たり前のように飾ってありました。両親はこの言葉どおりに生きた、まさに清貧高潔な人でした。
     保護司もしていた父のもとに、訳ありな風体の人達がよく出入りしていたのを思い出します。守秘義務からか何も語らなかった父でしたが、再犯の人には差し入れに何度も刑務所へ行っていたと、晩年、母から聞きました。父は平成元年に亡くなりましたが、追悼の席である方が「自分のおやじが死んだ時は涙も出なかったが、住職の死は本当に悲しい」と壇上で涙を流しました。父が何をしたのかは知りませんが、通夜の夜、その方は微動だにせず棺に付き添って夜を明かしたと、母から聞きました。
     寺はいま長兄が後を継いでおり仏教とは無縁の私ですが、お寺に生まれ育った者には褒められ過ぎと承知はしても<菩薩のような><禅師のような>という形容は、至上のお言葉であり何よりの励みです。「人には、助けた人の数だけ助けてくれる人がいる」という言葉を両親から教わりました。彼岸の両親は、質問コーナーを見ながらいつものにこやかな顔で頷いているような気がします。
     。最近の質問には回答が難しいものや、書き方、言い回しに苦労するものが増え、限界を感じているこの頃ですが、アメリさんのような理解者の存在に勇気づけられます。本来はこのコーナーで書くべき返信ではありませんが、あえて返信しました。意を酌んでお読み下さい。

     蛇足ながら、天台宗開祖・最澄の言葉「忘己利他」「一隅を照らす」を解説します。
    ・「忘己利他」(もうこりた)
    「己を忘れて他を利するは慈悲の極みなり」
    <自分の利益や幸福を第一義とせず(忘れ)、誰かのために一所懸命なにかをしなさい>ということで、もっと平たく言うと< 自分のことはさておいて、人のために尽くしましょう>という生き方。
    ・ 「一隅を照らす」(いちぐうをてらす)
    「一隅を照らす、これすなわち国宝なり」
    一隅とはいま自分がいるその場所。<いま置かれている場所や立場で、ベストを尽くしなさい>という意味。一点を照らせば隣も光り、やがて町や社会も光ります。小さな光が集まって日本中、世界中を照らしましょう、という教え。
引用返信 削除キー/
■3166 / ResNo.4)  一月三舟
□投稿者/ アメリ -(2007/08/25(Sat) 22:28:27)
    2007/08/27(Mon) 02:42:43 編集(投稿者)

    お忙しいのにも関わらず、本筋から些か逸脱した感のある
    私の投稿に対して、重ね重ねのお返事と貴重な御法話、
    誠にありがとうございます。

    仏性、広い慈悲の御心が感じられる晝間先生の書き込みを拝見していて
    もしかして、仏門に近しい御出自なのかな?と思っておりましたが
    本当に仏門のお生まれだったのですね。
    まさかと思いつつ、見当が的中したことに、さほど驚かないくらい
    淡々と喜捨・布施を行っている晝間先生の相談者への接し方をみて
    至って当然のように納得させられました。

    ちなみに、私自身は基本的に無宗教で
    特にこれといった信仰があるわけでもないのですが、
    父方が曹洞宗、母方が神道の慣わしを継いでいる家系なので
    互いの祖父・祖母と接しているうちに、子供の頃から自然と
    日本独自に発展した神仏習合の、良く言えば寛容で
    悪く言えば宗教に対して無節操で確たる宗教的規範を持たない
    精神性が染み付いているようです。(現代の日本人の典型ですね)
    また、祖父の書斎には健康関連本から始まり、
    心理学や精神世界、宗教関連の本が沢山あって、
    仏教からキリスト教、イスラム教、ユダヤ教、ヒンズー教、
    儒教、ケルト、原始仏教、原始人の宗教観なんて本もあったかな、
    それこそ膨大な数の宗教関連本がありましたから、
    俗に言う宗教マニアですね。
    その中でも子供向けの絵本があって、何かを示唆するような
    不思議な物語の絵本を買ってきて読んでくれた覚えがあります。
    そんな少し変わり者の祖父の元で育ったことも影響してるらしく
    さわり程度の薀蓄だけは、なんとなく身についているようです。
    (学生の頃、祖父の本棚に置いてあった道元の正法眼蔵の訳本を
    どうにか理解しようと試みたことがありましたが難しすぎて、
    結局、馬鹿な私にはサッパリわかりませんでした。笑)

    仏教の興隆に力を注ぎ仏法を信じ神道を尊んだ聖徳太子、
    10年以上も幾度となく渡航にチャレンジし失明してまで
    日本に仏教の戒律を伝えにきてくれた鑑真和上、
    エリート中のエリート最澄に、曼荼羅の天才弘法大師空海、
    民衆の目線に立ったナンマイダの法然、親鸞、蓮如、
    折伏の日蓮、大哲学者の道元、清貧の美学を貫いた良寛…etc.
    かつての日本には悩める民衆を本気で救おうと心血を注いだ高僧、
    真に愛されたリーダーがたくさんいましたね。
    民衆も、その教えを素直に受け入れる器量を持ち合わせていました。
    こんなこと言うと戒律の厳しいお坊さんに叱責されそうですが、
    私にとって古の開祖達やお坊さんはアイドルみたいなものですね。
    みんな、とてつもない活力・生命力に溢れたスーパースターです。
    その中でも特に好きなのは、私のような怠け者でも、
    「諸法実相、日日是好日、こだわりを捨てよ」などと言って
    許してくれそうな、悪人正機の親鸞聖人ですね。
    非僧非俗・肉食妻帯なんて明らかに破戒坊主で、
    当時の戒律の厳しい宗派からは相当厭われたと思われますが、
    どんな立派な人でも息抜きは必要で、矍鑠と生き通せるものではないし、
    人間の弱さを素直に認めて、それを自覚しつつ仏の道を歩まれた
    親鸞聖人は、いちばん俗っぽいというか人間臭くて好きです。

    話がだいぶ逸れましたが、とにかく今の教育は学校も家庭も含めて
    学問における知識の詰め込み、記憶の蓄積ばかりで教養や応用がなく
    【心の教え】を蔑ろにしているのが大きな問題なのではないでしょうか。
    既に教える側からして心を失ったまま、
    教壇にたったり親になったりしているから
    社会全体がおかしくなっているのではないでしょうか。だから、
    人気投票で政治家を選んで実感無き景気回復、格差社会が生まれたり、
    恥ずかしげもなく「金をたくさん稼いでる人が偉いに決まってるじゃないか」
    などと大言壮語を奮ったホ○エ○ンや村○みたいな多財餓鬼が出始めて
    世間を混乱に巻き込み、お騒がせしたのではないでしょうか。
    また、それを何の疑いも持たずヤンヤと持ち上げるコメンテーターや
    多くの大人、若者の姿がありました。
    ご都合主義のマスメディアは散々持ち上げておきながら、
    世間の風向きが変わると一気に落としましたが…。

    このモラル無き荒廃しきった日本を復興させるためには、
    ドッグイヤーよろしく、馬車馬のように走り続けている状況から
    少し立ち止まって、それぞれが自発的に原点を顧みる時間や余裕を
    もつ必要があるのではないでしょうか。
    もちろん昔に戻れといったって、適うわけありませんが
    古の日本人がもっていた心というものを、
    もう少し顧みる必要があるような気がします。
    明治以降、魂を抜いた形だけの西洋文化を積極的に導入し
    廃仏毀釈運動、もっと遡れば信長の延暦寺焼き討ち、
    徳川幕府による檀家制度などが影響して、日本仏教の形骸化、
    心を失った形だけの教えによって、
    荒廃した人間形成を招く要因になったのではないでしょうか。
    実際に、民衆に正しい心を教えるはずの僧侶ですら、
    一部の破戒坊主によるとんでもない犯罪も横行しています。
    医師のモラルの低下、患者のモラルの低下を招いているのも
    お互いが利己にとらわれ、相手への感謝、思いやる博愛の心を
    失っているからではないでしょうか。
    なんだか、ものすごく狭い範疇で物事を考え、
    せせこましく常にイライラとしている人間が増えているのを、
    仏性をお持ちの晝間先生なら、既に強く感じ取っていると思います。

    戦後以降、間違った欧米観による似非個人主義の台頭により
    家族の絆は崩壊し、現実に核家族による問題もでています。
    「新しい生活」などという綺麗事のキャッチコピーに流され、
    年寄りの教えは古くさいとばかりに蔑ろにされ、
    営々と受け継がれ蓄積された教えや経験もないまま立ち上げる
    若男女だけの家の中は冷え切り、いとも簡単に離婚をする現代の結婚のあり方。
    介護の問題も無関係ではありません。
    昔は家族親類みんなで年老いた家の長老を介護して看取ったものだ、
    だから、年老いても心配しないで済んだんだと爺ちゃん婆ちゃんに聞きました。
    歳をとって病気になれば(今の木を見て森を見ない西洋医学の延命治療に
    苦しめられることもなく)一月も布団で寝ていれば苦しむことなく
    自然と静かに息を引き取ったものだとも聞かされました。
    しかし、そのように語っていた私の婆ちゃんは脳卒中で倒れ、
    病院の延命処置により体中を管に繋がれ、
    施設の介護士の嫌がらせを受けながら
    15年も寝たきりの状態で心身ともに苦しみながら
    最後は虫の息で亡くなっていきました。
    当時、両親の仕事の関係で外国に住んでいた私は、
    10年ぶりくらいで婆ちゃんの見舞いにいったのですが、
    意識が朦朧としながらもプルプルと手を震わせて反応してくれました。
    それで安心したのでしょうか、3日としないうちに亡くなりました。
    人間の最後というのは、こんなにも寂しいものなのか…と
    不条理を感じながらも受け入れざるを得ませんでした。
    痴呆のようになっていれば、まだ楽だったかもしれませんが
    最後まで脳はしっかりしていたそうなので相当苦しかったと思います。
    道義上、医師は安楽死させることはできないとはいえ
    こんな人生の末路を元にした長寿大国などいりません。
    心の通わない医療による弊害とも受け取れます。
    こんな経緯もあるので、歯列矯正の被害者の声をきくと、
    余計に、欧米から導入された医学・医療観、
    一神教の国々の(自然をも人間の手でコントロールしようとする)
    排他的な思想から端を発する西洋医学に対する
    反発や限界を強烈に感じるのだと思います。

    医師、歯科医師双方とも、専門家という肩書きが
    他の診療科目は知らんぷりということの
    免罪符になっているような気がしてなりません。
    昨今、統合医療というものが見直されつつあるようですが、
    健康保険制度に縛られた現状で、全ての人に享受されるのは
    なかなか難しいのかもしれませんね。
    実際、全てのカテゴリーを範疇に入れようとすると
    個人の生活への介入が必要になってしまうほどになるので
    いずれにしても限度があるのでしょうね。
    それでも、せめて患者さん自身の心に、
    もっと目を向けて欲しいと思うのは贅沢でしょうか…。


    また、現在の日本人は宗教の本来の意味や
    信仰のなんたるかを知らなさ過ぎると思います。
    知らぬが仏、などと言ってる場合ではないでしょう。
    カルト色の強いインチキ新興宗教の影響で
    宗教=危険という安直な認識をもつ若者が殆どではないでしょうか。
    確かに、昨今のテロ多発のニュースの影響で
    宗教原理主義は危険であるという認識をもちやすいですが
    そんなのはホントに一部であって、大多数の人類にとって
    信仰は生活をしていく上で必要不可欠なものです。
    あるイスラム圏の国の家庭に、旅行でホームステイした時は、
    見ず知らずの外国人である私を怪しむことなく
    満面の笑顔で歓迎してくれて、
    帰るときには、大粒の涙を流して見送ってくれました。
    日韓中の関係も政治的にはギスギスとしてますが
    民間レベルでは、多少の価値観のズレはあれど
    案外、仲良く共存共栄できているものです。
    そもそも、異なる国の異なる文化の元で生まれ育ったのだから、
    価値観が異なるのは当たり前ですよね。
    (外国で「自分は無宗教だ」と胸を張って言う日本人が結構いると思いますが
    大概は信仰の無い人間はバカだと思われるので
    一応、私は「I am a Buddhist.(仏教徒)」と答えることにしています)

    なにも宗教的な事を教えろというわけではありませんが、
    (宗教は学ぶものではなく実践するものですからね)
    どこの国でも信仰と生活は切っても切り離せない関係にあり、
    「信仰があるからこそ、世間の冷たい風にも耐えながら
    家族や友達を想い、毎日をしっかりと生きることができるんだ」
    と、どこかの貧しい国の少女がテレビで語っていたのを覚えています。
    ボロ服を着て生活は貧しくとも、心はとても豊かなんだなと
    すぐ分かるほど、目がキラキラとして輝いていました。
    株で大儲けしたり、実体のない事業を拡大して
    泡銭で潤っている似非青年実業家なんかよりも、
    庭で自然栽培などしながら、暇をみては寺にお参りにいって
    山寺の和尚さんと、縁側で茶でもすすりながらお話をしたり、
    毎日曜日には教会に行き、神へ感謝のお祈りをすることで
    生活のリズムをリセットし、体調を整える術を知っていたり、
    どこかの田舎で、静かに倹しくも幸せに暮らしている老夫婦の方が
    よっぽど心が豊かで羨ましいなと思います。

    また、一部ではありますが昨今の欧米では、
    仏教の寛容なものの見方が再認識される動きがあるようです。
    仏教の発祥地インドでは、既に廃れてしまった仏教を復興させようと
    日本では決して高僧などではなかった、ある日本人僧侶が
    (格式を重んじるばかりで、些か形骸化された感のある
    現代日本の仏教界では、あまり認められていないような方だと思います)
    カースト制により何千年と虐げられてきた不可触民といわれる人々を
    次々と仏教に改宗させて救っているそうです。
    現地では龍樹(ナーガールジュナ)の再来とも例えられているそうで、
    仏教に改宗させた人数は、約一億人とも言われています。

    ここ数年の日本でも、スリランカの上座部仏教の僧侶と
    日本の大乗仏教の僧侶や脳学者が対談して交流したり、
    民間レベルでも改めて仏教の良さが見直されてきているようですが、
    これらが多くの一般庶民に還元され、物事の本質を見極める切っ掛けになり
    実践されるか、単なるファッション単なる流行り事に終止するかで、
    今後の日本の行く末を大きく左右するのではないかと
    個人的には感じております。
引用返信 削除キー/
■3167 / ResNo.5)  和顔愛語
□投稿者/ アメリ -(2007/08/25(Sat) 22:28:57)
    2007/08/28(Tue) 00:06:47 編集(投稿者)

    インターネットができるまでは、簡単にお話をすることなど
    到底かなわないような方と、こうして気軽にコミュニケーションが
    とれるようになったのは、大変喜ばしいことですね。
    もし、こちらのウェブサイトこの掲示板が存在しなければ
    皆さん、こうして晝間先生の御慈悲に授かることもできなかったのですから
    文明が発展することも、そう悪いことばかりでもないのでしょう。

    予見していた通り、晝間先生は観世音菩薩様だと分かったので
    そういう意味で、解決済み!ということにします。ここまで
    支離滅裂な長文にお付き合いくださり、誠にありがとうございました。
    晝間先生のように一期一会を忘れず、忘己利他を実践し
    どなたに対しても和顔愛語で接することができる
    立派な大人になれるよう日々精進していきたいと思います。
    晝間菩薩は、この末法の時代に一隅を照らす大きな光明です。


    ps
    熱中して書き込んでいるうちに、また話が脱線してしまいすみません。
    でも、書きたいことを書きつづり、常日頃から疑問に思っていたことや
    鬱積していたものを吐露することができて、とてもスッキリしました。
    若造のくせに、勢いに任せて偉そうな能書きをたれてしまいましたが、
    先日には本来のスケベ心が災いし、銀座のとある画廊にて
    美人局まがいの巧みな接客をする可愛い小悪魔美女販売員にたぶらかされ、
    ついつい、たいして興味もない高額な美術品を購入してしまった
    愚かな私めを笑ってやって下さい。(泣
解決済み!
引用返信 削除キー/



スレッド内ページ移動 / << 0 >>

このスレッドに書きこむ
    • 入力内容にタグは利用できません。
    • 入力するためにはパスワード(投稿用key)が必要です。
      パスワードは、メールセミナーで送られてくるメールの中に記載されていますので質問を希望される方は初めにメールセミナーの登録をして下さい。
      【メールセミナーへの登録はこちらから】
    • 他人を中傷する投稿は管理者の判断で予告無く削除されます。
    • 半角カナは使用しないでください。文字化けの原因になります。
    • 名前、コメントは必須記入項目です。記入漏れはエラーになります。
    • 入力内容の一部は、次回投稿時の手間を省くためブラウザに記録されます。
    • 削除キーを覚えておくと、自分の質問の編集・削除ができます。
    • URLは自動的にリンクされます。
    • 質問中に No*** のように書くとその質問にリンクされます(No は半角英字/*** は半角数字)。
        使用例)
      • No123 → 質問No123の質問リンクになります(指定表示)。
      • No123,130,134 → 質問No123/130/134 の質問リンクになります(複数表示)。
      • No123-130 → 質問No123〜130 の質問リンクになります(連続表示)。

    Name/
    E-Mail/
    Title/
    URL/
    Comment/ 通常モード->  図表モード-> (適当に改行して下さい/半角10000文字以内)
    ※投稿用Keyの欄にメールセミナーに記載されているパスワードを入力してください
    投稿用Key
    削除キー/ (半角8文字以内)
    解決済み! BOX/ 解決したらチェックしてください!
      プレビュー/ 

Pass/

医院のページへ 使い方 質問をする 最近の質問 ツリー表示 検索