| 2007/12/17(Mon) 13:42:00 編集(投稿者)
<私の担当医はDDS,MSD,FRCD(C)を取得> D.D.S.はDoctor of Dental Surgery の略で歯科医師のこと、M.S.D.はMaster of Science in Dentistry またはM.D.Sc(Master of Dental Science)で歯学の修士課程(2年)を修了した者(専門医)を意味しますが、日本の医歯学にこの課程はありません。D.D.Sc.,はDegree of Dental Scienceで歯学博士を意味し、日本では歯学士の上のDegreeは直接このD.D.Sc.,になります。 F.R.C.D.(C)とはa Fellow of the Royal College of Dentists of Canadaのことで、詳しくは下記のサイトをご覧ください。 http://www.rcdc.ca/en/index.html 以上のことからみると、担当医は極めて正当な矯正医の経歴を歩んでいると評価できます。
<中切歯を1本抜けば良かったのではないか・・早めに差し歯にした方が> あえて禁止の差別用語でいいますが、「馬鹿なことを言ってはいけません」。地に根を下ろした木に咲く桜よりも、造花のサクラの方が良いと言っているのと同じです。眼を失えば義眼、脚を失えば義足と同様、差し歯は義歯に過ぎず所詮人工物です。お金をかけ最高の歯科医に差し歯を作ってもらったとしても、生れ持った本物の歯には到底及ばず、しかも人工物の宿命としてその日から劣化が始まりいずれダメになります。 活きた自分の歯は、髪や皮膚と同様に歳とともに磨り減り変色したりしますが、手入れさえ良ければ生涯自分の歯で食事をすることが出来ます。歯を失って初めて自分の歯の大切さに気付くものですが、好き好んで健全な歯を人工歯にかえる愚は犯すべきではありません。 蛇足ながら、矯正治療上の抜歯は歯と顎との調和をとるために必要な処置であって、数えれば数は少なくなりますが不足するわけではありません。矯正治療は広義の予防歯科です。矯正治療が終ってから歯を失えば、それは不足ですから義歯を入れなければいけません。折角の予防歯科的処置である矯正治療を受けながら、その後に歯を失うのは極めて勿体ないことと、どうか肝に命じてください。
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