OPひるま歯科 矯正歯科 質問コーナー

医院のページへ 使い方 質問をする 最近の質問 ツリー表示 検索

    [ スレッド内全5レス(親投稿-5 表示) ]  << 0 >>
■3628 / 親投稿)  治療歯や欠損歯の多い口内の矯正
  
□投稿者/ なつみ -(2009/10/07(Wed) 15:32:59)
    はじめまして。
    つい先日、近所の矯正専門歯科にて矯正の検査を受けました。
    前歯がかみ合わず、左右の下の高さの違いがあり、右の顎関節症があります。

    治療歯が13本ほどあり、ともとも永久歯が生えてこなかったり、抜歯した歯が
    あるためブリッジなどもしております。
    検査の結果は、矯正は最終手段で治療した歯を一度仮歯にして、調整するほうがトラブルが少ないということでした。

    治療歯が多いため、虫歯でないのに再治療することに不安を感じています。
    自分の歯は一度削ってしまったら、もう戻ることはないのですから。

    現在、ブリッジともう1本、仮歯のかぶせものでかみ合わせの調整をしていますが、次回の治療の際、またかぶせてある歯をとり、仮歯にするといわれています。

    私自身、知識もなく、今後のかみ合わせの治療に関してかなりの不安をもっています。
    治療歯や欠損歯(ブリッジ)、1本虫歯を放置してありますが、こんな状況でも矯正というのは可能なのでしょうか。長いかみ合わせの治療で、虫歯でないのに歯が痛いこともあり、自分の歯の状況が心配です。
    また御治療院では、虫歯の治療があった場合には、どのようにされているのでしょうか?
引用返信 削除キー/
■3629 / ResNo.1)  Re[1]: 治療歯や欠損歯の多い口内の矯正
□投稿者/ 晝間康明@ひるま矯正歯科 -(2009/10/08(Thu) 11:26:04)
http://www.hiruma.or.jp/
    こんにちは.晝間康明@ひるま矯正歯科です.
    早速ですが質問にお答え致します.

    今調べた所,当院で2004年以降に矯正治療を開始された成人矯正治療患者438名のうち,最もむし歯の本数が多い方が29本です.歯は親知らずまで含めると全部で32本ですのでむし歯になっていない歯は3本しかないと言う状況です.その方も通常通り矯正治療を行なっておりますので質問者さんの矯正治療が不可能と言う事は無いと思います.

    ただし矯正治療を行なう際は,治療前や治療中にむし歯の治療をしたり,仮歯を何度か作り直したりと細かい対応が必要である事,成長期でむし歯や歯周病の心配の無いお子さんの矯正治療に比べて時間もかかる事などは御理解頂く必要があります.

    また,どんなに素晴らしい詰め物やブリッジを入れたとしても,これからむし歯や歯周病にならないと言った保証はありません.どちらかと言うと必ず壊れて歯の本数がだんだん減っていく事が過去のデーターから明らかです.その様な流れを止めるためにも定期的に歯をきちんと磨くメンテナンスを行なう事,そしてメンテナンスをしやすい口腔内(歯並びや噛み合せ)を作る事が非常に大切です.

    *参考ページ(読売新聞:医療ルネッサンス) 歯の詰め物寿命10年 
    http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/renai/20050816ik01.htm

    当院では,矯正治療開始前に矯正の検査と合わせてむし歯と歯周病の検査を行ない,検査結果に基づきむし歯と歯周病の治療やリスクを減少させる初期治療を行なっています.また,治療中の仮歯の製作なども行なえる環境にありますので,一度口腔内を拝見させていただきどのような治療が可能か説明させていただいた方が良いかもしれません.

    相談を御希望の場合は,お電話(0120-923-754)か下記ページより予約が可能です.
    https://plus.dentamap.jp/netuser/?id=37

    取り急ぎ回答とさせて頂きますが,御不明な点があればお気軽にお尋ね下さい.
引用返信 削除キー/
■3630 / ResNo.2)  Re[2]: 治療歯や欠損歯の多い口内の矯正
□投稿者/ なつみ -(2009/10/08(Thu) 16:13:53)
    先生、早速のご返信ありがとうございました。

    興味深く読ませていただきました。ご丁寧な返信をありがとうございます。
    今後の治療についての不安、そして自分の歯を守りたいという気持ちが強くなり、
    どこに相談したらいいのか、思案する毎日でした。

    私は、もともとのかみ合わせの悪いところにプラス、治療によってかみ合わせの狂いが生じ、顎関節症を引き起こしてしまって数年たっています。

    その間、歯医者さんを3件転院し、転院にあたってセカンドオピニオンを数件受け、今年夏も矯正検査のため、かなりのレントゲンやCTをとっています。今年にだけでも、8〜10枚はとっています。

    御矯正歯科さんに相談をさせていただくときも、レントゲンはとりますよね?
    こんなにもたくさんレントゲンをとっていますが、大丈夫なんでしょうか。

    またかみ合わせ調整している歯の仮歯が割れ、先日2年ぶりに中の自分の歯がでてきて、形を整えると削る処置をされました。削る処置後、噛むと痛みがでています。だいぶ緩和されてきましたが。虫歯ではないそうです。
    こんな状態でも矯正ってできるのでしょうか。

    質問ばかりで申し訳ありません。長期間のつらい歯科治療に慎重になっております。



引用返信 削除キー/
■3631 / ResNo.3)  Re[3]: 治療歯や欠損歯の多い口内の矯正
□投稿者/ 晝間康明@ひるま矯正歯科 -(2009/10/09(Fri) 08:45:01)
http://www.hiruma.or.jp/
    晝間康明@ひるま矯正歯科です.

    歯や歯並びについてお困りの御様子がよく分かりました.


    >御矯正歯科さんに相談をさせていただくときも、レントゲンはとりますよね?
    >こんなにもたくさんレントゲンをとっていますが、大丈夫なんでしょうか。

    私どもの医院でもX線写真は撮影させていただくとは思いますが,まずはこれまでに撮影したX線写真をお持ち頂ければ,その範囲で私どもの所見を述べさせていただきます.そして,詳細な検査を希望された場合には,不足しているX線写真撮影を始めとする検査をさせていただきます.
    矯正の検査時に撮影するX線写真は,顔面骨格のX線写真(側面セファロ,正面セファロ),顎関節から歯全体を撮影するパノラマX線写真,歯一本一本のむし歯や歯周病を確認するためのデンタルX線写真(10〜14枚)となります.その他に,顔面写真,口腔内写真,口腔内の印象採得を行い研究用の模型を作成し矯正治療後を予測する予測模型(セットアップモデル)を作成します.これらの検査結果を元に治療方針を御説明し,納得された後に治療開始となります.

    X線写真を撮影する場合は,被爆をする事となり体にとってはデメリットとなりますが,被曝線量はごく僅かで海外旅行に行く際の飛行機内部で受ける被曝線量とほぼ同等で障害を引き起こすようなレベルではありません.
    それよりもきちんとした検査を行なわずに治療を開始し,治療が順調に進まなくなってしまう方が問題となります.


    >またかみ合わせ調整している歯の仮歯が割れ、先日2年ぶりに中の自分の歯がでてきて、形を整えると削
    >る処置をされました。削る処置後、噛むと痛みがでています。だいぶ緩和されてきましたが。虫歯では
    >ないそうです。
    >こんな状態でも矯正ってできるのでしょうか。

    現在の所,進行してしまったむし歯を削らずに治す(修復する)方法はありません.したがって,削らないようにするためには元々の天然歯をむし歯にしないように管理する事が最も重要です.したがいまして,既に治療をした歯が多数ある状態ですので今後も削らなければならない歯は出てくると思います.また,歯並びが悪いと部分的に噛む力が集中してかぶせものが壊れやすくなったり,傾いた歯にかぶせものを装着するために歯をたくさん削らなければならなくなるなどのデメリットが生じます.今,大切な事はこれからできるだけ歯を削らないで済むような口腔内を作るための治療計画でしょう.
    また,一般的に歯並びが悪くなった原因は,歯が大き過ぎて顎骨の中に歯が並びきらない事が大きな原因です.この様な症例では,歯を抜歯して矯正治療を行ないますが,抜歯の対象をむし歯が進行してしまった歯や痛みの取れない歯を選択する事でこの様な問題にも対応する事が可能です.痛みの原因が定かではありませんが,矯正治療は可能でありメリットがあると思います.

    以上,取り急ぎ回答とさせて頂きますが御不明な点があればお気軽にお尋ね下さい.

引用返信 削除キー/
■3632 / ResNo.4)  最後の質問です。
□投稿者/ なつみ -(2009/10/20(Tue) 19:49:52)
    返信が遅れました。ご丁寧な返答ありがとうございました。
    コメントを読んで、前向きに矯正を検討しようと思い始めました。

    最後の質問をさせていただきます。
    矯正について、ちょっと勉強しました。
    2年にわたる、仮歯の調整で、歯を大切にしようと思い始めました。
    かみ合わせのために、虫歯でない歯を削り調整することは避けたい気持ちが
    ますます強くなりました。

    削らない矯正では、リスクとして、矯正中に歯の神経が死んでしまったり、歯の根が吸収してしまったりするというを見つけました。
    せっかく矯正をするのですから、極力さけたいリスクです。
    現在、かみ合わせが悪いことで、あごや歯自体(強く当たっている?)が痛いところもあり、かみ合わせ不良によるストレスのせいか口内炎もできやすくなってます。

    御クリニックでは、このリスクに対してどのような軽減策をお取りですか?
    予期せぬこともあるでしょうが、もしこのリスクが起きてしまったらと思うと、
    後悔してしまいそうで、決心できないでおります。

    長い期間、歯科治療でつらい思いをしてきたゆえの、不安だと思ってください。
    今の現状以上に悪くなるのだけは避けたいと思ってしまうのです。

    矯正歯科選びで、このリスクは回避できるものなのでしょうか。
    それとも予期せぬリスクとして念頭においておいたほうがいいのでしょうか。
    矯正治療にリスクよりも希望を見いだせれば、ぜひ相談に伺いたいと思っております。

引用返信 削除キー/
■3633 / ResNo.5)  Re[5]: 最後の質問です。
□投稿者/ 晝間康明@ひるま矯正歯科 -(2009/10/21(Wed) 11:49:10)
http://www.hiruma.or.jp/
    こんにちは.晝間康明@ひるま矯正歯科です.

    質問にお答えします.
    >削らない矯正では、リスクとして、矯正中に歯の神経が死んでしまったり、歯の根が吸収してしまったりするというを見つけました。
    >せっかく矯正をするのですから、極力さけたいリスクです。


    ■歯の神経について

    まずは通常(学問的に確立されている)の矯正治療がなつみさんのおっしゃる「削らない矯正」です.通常の矯正治療で歯の神経が死んでしまう事(歯髄の失活)は稀にあるようですが,その頻度は極めて低く,私は経験した事がありません.以前,大学勤務時代にその様な症例に遭遇した先輩歯科医師の症例報告を聞かせていただいた事がある程度です.歯を削って歯並びを改善する場合は,削る量が大きくなるので歯の神経を殺す抜髄が必要となる事が日常的です.したがって通常の矯正治療の方が歯を削る治療よりも歯の神経にとってのリスクが大幅に低くなります.

    ■歯根吸収について

    歯根吸収については原因が判っておらず,どのような動かし方や何ミリ動かしたら歯根吸収するかなど詳細は判っておりませんが,歯を動かす事で起きてしまう事があります.しかし,歯根吸収が起きやすい歯として歯根が短いなどの形態異常歯が考えられますので,検査の時点でなつみさんの歯がその様な状態にあればある程度リスクを御説明できます.また,歯を長期に渡り動かす事で歯根吸収が徐々に進んでしまうので,事前の検査を充分に行ない治療計画を立て効率的に歯を動かし治療期間を最小限にする事や歯に過度の負荷をかけずに動かす治療が必要です.

    歯根吸収が起きた場合のデメリットとしては,歯を支える顎骨内の歯根が短くなる事で歯がグラグラになり抜けてしまう事です.歯根吸収は,完全な予防方法が無い事から,私たちの医院では歯を支える歯槽骨を溶かしてしまう歯周病を予防する事で歯の脱落を防ぐようにしています.歯は細菌や歯石などの異物を除去して移動する事で歯槽骨の吸収は防げる事も分かっておりますので,治療中は常に歯のクリーニングや歯石除去を行い対応を行なっています.
    この様な歯周病予防は,専用の器具器材が必要な事,一回の診療に時間がかかってしまう事,衛生士の技術が高くが一定の人数いないと出来ませんので歯科医院によっては対応できない事もあるのが現実だろうと予想します.


    〜まとめ〜

    なつみさんのおっしゃるように,矯正治療にはリスクが伴います.また,通院する負担や治療費が高額となり経済的な負担も存在します.私たちは,この様なリスクや負担を越えるメリットが矯正治療を受ける事で得られるのであれば,患者さんに矯正治療をお勧めするようにしています.そして,強制的に治療を勧めたり,患者さんを怖がらせて矯正治療に誘導するような事もしませんが,本当にメリットを得られるかどうかは実際になつみさんの口腔内を拝見したり,検査をしてみないと何とも言えないと言う事を御理解頂ければ幸いです.

    取り急ぎ回答とさせて頂きますが御不明な点があればお気軽にお尋ね下さい

引用返信 削除キー/



スレッド内ページ移動 / << 0 >>

このスレッドに書きこむ
    • 入力内容にタグは利用できません。
    • 入力するためにはパスワード(投稿用key)が必要です。
      パスワードは、メールセミナーで送られてくるメールの中に記載されていますので質問を希望される方は初めにメールセミナーの登録をして下さい。
      【メールセミナーへの登録はこちらから】
    • 他人を中傷する投稿は管理者の判断で予告無く削除されます。
    • 半角カナは使用しないでください。文字化けの原因になります。
    • 名前、コメントは必須記入項目です。記入漏れはエラーになります。
    • 入力内容の一部は、次回投稿時の手間を省くためブラウザに記録されます。
    • 削除キーを覚えておくと、自分の質問の編集・削除ができます。
    • URLは自動的にリンクされます。
    • 質問中に No*** のように書くとその質問にリンクされます(No は半角英字/*** は半角数字)。
        使用例)
      • No123 → 質問No123の質問リンクになります(指定表示)。
      • No123,130,134 → 質問No123/130/134 の質問リンクになります(複数表示)。
      • No123-130 → 質問No123〜130 の質問リンクになります(連続表示)。

    Name/
    E-Mail/
    Title/
    URL/
    Comment/ 通常モード->  図表モード-> (適当に改行して下さい/半角10000文字以内)
    ※投稿用Keyの欄にメールセミナーに記載されているパスワードを入力してください
    投稿用Key
    削除キー/ (半角8文字以内)
    解決済み! BOX/ 解決したらチェックしてください!
      プレビュー/ 

Pass/

医院のページへ 使い方 質問をする 最近の質問 ツリー表示 検索