| rara様 ご質問いただきありがとうございます. 早速ですがご質問にお答えします.
当院で使用しているブラケットは上下顎ともに犬歯から犬歯までは硬質プラスチックのブラケット,小臼歯はメタルブラケット,第1大臼歯は治療の前半はバンドにブラケット溶接,後半は接着ブラケット,第2大臼歯はバンドにブラケット溶接としています.
当院では全矯正症例のうち,成人の矯正が60%かつ最近は小児でも目立たないブラケットを希望するので成人も小児も同様に上記の設定で治療を行っています.また,小臼歯から大臼歯にかけて見た目には前歯ほどの影響はなく,噛む際に大きな力が加わるのでメタルの装置を使用しています
セラミックのブラケットを使用しない理由として,1:セラミックは歯はよりも固いのでブラケットが歯と咬合してしまうと歯がすり減ってしまう事,2:最近のプラスチックブラケットは以前に比べてかなり壊れにくくなってきた事から硬質プラスチックのブラケットを使用しています.
しかし,理想的には上下ともにメタルブラケットを使用した方が良いでしょう.メタルブラケットはプラスチックやセラミックブラケットに比較して壊れにくく,ワイヤーのセットもし易く,ブラケットの厚みも薄いので違和感も小さくなります.また,仕上げの段階で微調整(歯軸の調整や歯の捻れ)もメタルのブラケットの方がし易くなります.
もしraraさんが矯正治療期間中の見た目をあまり気にせず,仕上がりを最優先するのであればメタルのブラケットによるスタンダードエッジワイズの治療が最も適していると思われます.
以上,参考になれば幸いです.
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