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ドキュメンタリー矯正治療 / ステップ10

今回から矯正治療の進め方について説明します。

矯正治療の進め方には大きく分けて4つのステップがあります。
その4つのステップとは


1.レベリング 2.犬歯の移動 3.前歯の移動 4.仕上げ

となります。
ステップであるレベリングについて説明します。

治療開始時

治療開始時

レベリング

1.レベリング

犬歯の移動

2.犬歯の移動

前歯の移動

3-1.前歯の移動

前歯の移動終了(すき間が閉じる)

3-2.前歯の移動終了(すき間が閉じる)

仕上げ

仕上げ

レベリングは何のためにおこなうのでしょうか?

レベリングでは、歯の上下のずれ、傾斜、捻じれ(捻転)などを取り除いていきます。
また、咬合平面のゆがみ、アーチフォームのゆがみをとっていきます。
そして、その後におこなう犬歯の移動や、前歯の移動をスムーズにおこなえるようにするのです。いわば、矯正治療を進めていく上での土台づくりです。
レベリングでは、歯列のすき間は積極的にコントロールしません。
期間は4~6か月くらいかかる場合が多いようです。

では、図を使って説明していきましょう。

理想的なかみ合わせの模型を撮影したものです。

理想的なかみ合わせの模型 上顎

理想的なかみ合わせの模型 右理想的なかみ合わせの模型 正面理想的なかみ合わせの模型 左

理想的なかみ合わせの模型 下顎


  歯列

理想的なかみ合わせでは、歯根は噛む面に対して直立していて、かつ歯根と歯根の間隔がバランス良く並んでなくてはなりません。


      上顎 下顎

噛む面から見た状態では、歯が連続して放物線状(アーチ状)に並んでいなくてはなりません。


  正面から見て一直セインになるよう装置を装着

歯がきれいに並んだ後、正面から見て一直線になるよう装置を装着します。


   左右対称のアーチ型になるよう装置を装着

歯がきれいに並んだ後、噛む面から見て装置が左右対称のアーチ型になるよう装置を装着します。


   歯が傾斜している

レベリングをおこなう前は、この様に、歯が傾斜しています。


    歯が転位、捻転している

歯が内側や外側に飛び出していたり(転位)、捻転しています。


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永久歯の矯正治療(Ⅱ期)の目安

治療内容
オーダーメイドのワイヤー矯正装置で治療を実施します。(スタンダードエッジワイズ法)
治療に用る主な装置
マルチブラケット装置、症状により歯科矯正用アンカースクリューを用いる場合もあります。
費用(自費診療)
約1,280,400円~1,472,900円(税込)
※検査料、月1回の管理料等を含む総額
通院回数/治療期間
毎月1回/24か月~30か月+保定
副作用・リスク
矯正装置を初めて装着後は、歯を動かす力によって痛みや違和感が出たり、噛み合わせが不安定になることで顎の痛みを感じる場合があります。
歯を動かす際に歯の根が吸収して短くなる、歯ぐきが下がる場合があります。
治療中は歯みがきが難しい部分があるため、お口の中の清掃性が悪くなってむし歯・歯周病のリスクが高くなる場合があります。
歯を動かし終わった後に保定装置(リテーナー)の使用が不十分であった場合、矯正歯科治療前と同じ状態に戻ってしまうことがあります。 ・
長期に安定した歯並び・噛み合わせを創り出すために、やむを得ず健康な歯を抜く場合があります。