予防矯正の充実(お子様の矯正治療)/ 症例
症例1:前歯部反対咬合 前歯が反対に咬んでしまう症例
上顎と下顎の位置関係、上下それぞれの顎と歯のバランスにも大きな問題を認めず、上顎の前歯が内側に入ってしまうことで反対咬合になっています。この状態のまま成長すると顎が変形し、最終的な治療(2期治療)がより難しくなる事が予想されます。また1期治療を行う事により2期治療の必要がなくなる可能性が高いと考え1期治療を行いました。
治療結果
治療後のかみ合わせは安定し、2期治療が必要なくなりました。
治療を開始した時の年齢:8歳7か月
治療期間:8か月
初診時 - Before - |
1期治療後 - After - |
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上顎前歯が下顎前歯の内側に入っていて、上顎側切歯はさらに内側に入っています。 |
内側に入っていた側切歯もきれいに並びました。 |
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上顎前歯が下顎前歯の内側に入っていて、上顎側切歯はさらに内側に入っています。 |
永久歯犬歯の生えてくるスペースも作られました。前歯部の反対咬合は改善されました。 |
治療中の状態
部分的に装置を装着し、側切歯の入るすき間と、上顎の前歯を唇側(前方)に移動します。
1期治療では全ての歯に装置を装着するのではなく、永久歯を中心として部分的に装置を装着する場合が殆どです。
コイルスプリングにより側切歯を前に出すためのすき間を作ります。
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症例2:上顎前歯の唇側傾斜及び側切歯の口蓋側転位
以下の問題点を改善する事により2期治療の質がより高くなると判断し1期治療を行いました。しかし、2期治療をしなくても良い状態にはなりません。
問題点1
上顎の永久歯前歯と乳歯前歯が唇側傾斜(前方に突出)している事で唇がうまく閉じられない状態です。唇が閉じられない状態が長期化する事で、口腔内は乾燥しやすくなり、歯周病やむし歯になりやすくなります。また、転倒などにより前歯を折ってしまう危険性があります。
問題点2
上顎側切歯の口蓋側転位(歯列の内側への萌出)により、右側の側切歯だけ部分的に反対咬合になっています。 このままにしておくと、反対咬合の程度が悪化することが予測されます。
問題点3
下顎の前歯が生まれつき1本足りません。これは、現時点で対応できないため2期治療で改善して行きます。
治療方針
上顎の乳側切歯を抜歯し、上顎にのみ装置を装着し治療を行いました。
治療結果
上顎の前歯はきれいに並び、口も閉じやすくなりました。今後は永久歯が生え揃うまで、むし歯や歯周病に注意して経過観察をして行きます。
治療を開始した時の年齢:8歳5か月
治療期間:10か月
初診時 - Before - |
1期治療後 - After - |
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前方に飛び出してしまった乳側切歯 |
1期治療によりきれいにならべた歯を安定させるためのワイヤーです。 |
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内側に生えてきた側切歯(永久歯) |
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本来はもう1本前歯(永久歯)が無ければならないのですが、生まれつき存在しません。 |
治療中の状態
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お子様の矯正治療例費